投稿日:2023.11.4
これ以上出っ歯を進めない!出っ歯防止方法とは?
「出っ歯が悪化するのを止めたい!」とお悩みではありませんか?
出っ歯は見た目に大きく影響するため、コンプレックスと感じている方も少なくありません。出っ歯になるのを避けたいと思って予防法を探している方もいるでしょう。
こちらのページでは、出っ歯の原因やリスク、予防法などを分かりやすくまとめました。出っ歯になりたくない方や悪化を防ぎたい方は、ぜひご参考ください。
目次
出っ歯を予防するには原因を知ることが大切
歯並びが崩れる原因は一つではありません。原因によって予防法が異なるため、まずは「なぜ出っ歯になるのか」をはっきりさせることが大切です。
すでに出っ歯の方は、自分がどの原因にあてはまるのかをチェックしてみましょう。
出っ歯になる4つの原因
出っ歯になる主な原因は以下の4つです。1つでも当てはまると出っ歯のリスクがありますので、早めの改善をおすすめします。
口周りの癖
唇を噛む癖や舌を前に出す癖があると、出っ歯のリスクが上がります。小さいお子様であれば、タオルを噛む癖や長期間の指しゃぶりにも注意しなくてはいけません。
口呼吸も内側から外側へ圧がかかっている状態が続くため、癖が長引けばそれだけ出っ歯になりやすく、悪化する原因でもあります。
乳歯の虫歯
虫歯や怪我などで乳歯が予定よりも早く抜けてしまうと、永久歯が生えるまでの間に両隣の歯が倒れてきて歯並びが崩れる可能性があります。重度の虫歯の場合は、下に埋まっている永久歯のエナメル質が脆い状態で生えてきたり、変色した状態で生えてきたりなど別のトラブルを引き起こすこともあるため注意が必要です。
歯と顎骨のバランスが悪い
歯と顎骨のバランスが悪いと、永久歯が顎骨にしっかりおさまらずに前歯が前方に傾いてしまいます。
乳歯から永久歯へ生え変わる時期は顎骨が柔らかいため、専用の装置を使って広げることが可能です。しかし、永久歯が生えそろう12歳以降は顎骨の成長が止まり、装置を使っても広げることができなくなります。歯を並べるためのスペースを作るには、抜歯をしなくてはいけません。
重度の歯周病
歯周病が重症化すると歯がグラつくようになり「すき間ができる」「前方に傾く」といったトラブルがおこりやすくなります。
全体の歯並びが崩れて見た目だけでなく、機能的にも問題が生じる可能性があるため、早期発見・早期治療で進行を止めることが大切です。
出っ歯になるリスクとは?
出っ歯になると心身共に負担がかかりやすくなります。具体的にどのようなリスクがあるのかをみていきましょう。
口元にコンプレックスを抱きやすい
口元にコンプレックスがあると対人関係に支障がでやすく、年齢が上がるにつれて精神的な負担が増える傾向にあります。
口元が気になって自然に笑うことができないため、就活などで不利になる可能性があります。
発音障害を引き起こしやすい
歯のズレが大きいと、話すときに空気がもれて発音が悪くなる傾向にあります。とくにサ行やタ行には注意が必要です。
お口のなかが乾燥しやすい
歯のズレが大きいと、唇が自然に閉じられない場合があります。お口のなかが乾燥しやすく、唾液のもつ殺菌効果や再石灰化(自然修復)効果などが得られにくくなるため、虫歯や歯周病、口臭のリスクが上がります。
食べ物を前歯を使って噛み切れない
重度の出っ歯は、上下の前歯が接触しません。中間や奥歯を使って噛み切ろうとするため、食事中の見た目を気にする方もいます。
適切な予防法・対処法は年齢やお口の状態によって異なる
出っ歯を予防または対処するには、年齢やお口の状態に合わせた方法をみつけることが大切です。
どのような方法があるかをパターン別にみていきましょう。
口周りの癖がある場合
頬や舌など口周りの筋肉を鍛えるMFT(口腔筋機能療法)をすることで、癖を改善できます。小さなお子様でも続けられる簡単なトレーニング法で、習慣化することで効果を発揮するのが特徴です。
すでに出っ歯になっている場合は、MFTと合わせて矯正治療を行うのがベストです。口周りの癖があると、矯正治療で歯並びを整えても再び崩れるリスクがあるため、しっかりと直しておきましょう。
乳歯の虫歯がある場合
乳歯の虫歯が重症化する前に治療を受けましょう。乳歯は永久歯よりも歯が薄く、柔らかいため、虫歯が発症しやすく、進行も早いのが特徴です。
自分磨きができるようになってもしっかり磨くことは難しいため、丁寧な仕上げ磨きと定期検診を忘れないようにしましょう。
歯と顎骨のバランスが悪い場合
顎骨が小さくて永久歯が並びきらない場合は、基本的に抜歯をして矯正治療を行いますが、歯ではなく骨格に問題があるケースでは、外科手術が必要になることもあります。
最適な治療法を決めるために、治療前にはかならず歯や顎骨の状態を正確に調べられる精密検査を行います。
歯のグラつきがみられる場合
重度の歯周病で歯のグラつきがみられると、矯正治療ができない場合があります。グラつきを止めるには、少なくなった歯槽骨を増やすための別の処置が必要です。
歯周病は矯正治療の成功率が低くなりやすい疾患ですので、早期発見・早期治療に役立つ定期検診を受けて予防しましょう。
出っ歯を自力で治すことはできる?
自宅でできる予防法はいくつかありますが、すでに出っ歯になった状態を自力で治すことはできません。無理に歯に力を加えると痛みがでたり、ほかの歯に余計な力がかかって歯並びがさらに崩れてしまう可能性もあります。
出っ歯が気になったら自己判断で何かをするのではなく、早めに歯科医院へご相談ください。
出っ歯をこれ以上悪化させないために気をつけること
出っ歯をこれ以上悪化させないためには、原因となる習慣を改善したり、最適な治療を行う必要があります。
口周りの癖を改善する
口周りの癖がある場合は、できるだけ早めの改善がおすすめです。癖があるかどうか分からない方は、私生活を客観的に観察してみましょう。他人とくらべて違うと感じる部分があれば、それが「癖」かもしれません。
口周りの癖は、MFT(口腔筋機能療法)で無理なく改善が可能です。ぜひ習慣化して出っ歯が悪化するのを予防してください。
矯正治療をはじめる
矯正治療を行えば、出っ歯をきれいに治せます。
ワイヤー矯正とマウスピース矯正の選択が可能で、抜歯の有無は歯のズレ具合や顎のサイズによって異なります。治療法のメリットとデメリットを正しく把握する為にも、事前のカウンセリングをご利用ください。
丁寧なお手入れと定期検診でお口トラブルを予防する
虫歯や歯周病による歯並びの崩れを防ぐには、丁寧なお手入れと定期検診が必須です。ゆっくり動いて崩れていくため、患者様自身では異変があってもすぐに気づくことができません。異変がおこらない環境作りがとても大切です。
虫歯や歯周病といったほかのトラブルも、初期段階では自覚症状がほとんどなく、早期発見・早期治療をするには定期検診が最適といえます。重症化して手遅れにならないためにも、丁寧なお手入れと定期検診は忘れないようにしてください。
出っ歯の予防・治療をご希望の方は当院までご相談を
出っ歯をこれ以上悪化させないためには、原因をはっきりさせることが大切です。日常の癖があるという方は、出っ歯につながるものかどうかを一度チェックしましょう。
原因がはっきり分からないという方も、まずは一度ご相談ください。最適な治療法・予防法をご提案させていただきます。