投稿日:2023.6.7
出っ歯の原因とは?
皆さん、こんにちは、池袋駅前歯科・矯正歯科です。
自分の口元が前に出ていると感じたことはありませんか?
この記事を読んでいる方の中には、歯が前に出ていることが気になっている方も多いかもしれません。
出っ歯は、見た目だけでなく、機能面でも不利な影響を及ぼすことがあります。
前歯が前方に出ていると、しっかりと噛むことが難しくなり、消化不良を引き起こして胃や腸に負担をかけてしまうことがあります。
また、顎にズレがある場合、顎関節に過度な負担がかかり、痛みや違和感を伴う顎関節症のリスクが高まります。
今回は、そうした問題が起こる前に早めに対応できるよう、出っ歯の原因や治療法、アフターケアについて詳しく解説していきます。
目次
歯が前に出ているけどこれって出っ歯?
出っ歯とは、どんな噛み合わせか想像できますか?
上の前歯が下の前歯より前に出ているだけでは、必ずしも出っ歯とは言いません。
通常、噛み合った時は上の前歯が下の前歯に覆い被さるように少し前に出ています。
この時、上の前歯と下の前歯の差が2〜3mm程度であれば正常とされています。
しかし、この数値が4mm以上となれば出っ歯と診断される可能性が高まります。
よく勘違いされる上下の前歯の先がちょうど噛み合っている状態は「切端咬合(せったんこうごう)」と呼ばれ、理想的ではないと考えられています。
出っ歯は歯科専門用語で「上顎前突(じょうがくぜんとつ)」と呼ばれています。
この状態は、通常の噛み合わせよりも前歯が大きく前に出ているため、口元が目立ってしまい、見た目へのコンプレックスにつながることが少なくありません。
その結果、人前で笑うことに抵抗を感じるようになったり、心理的な負担を抱える場合もあります。
さらに、前歯が出ていることによりうまく発音できなかったり、口呼吸になりやすいため、全身の健康へ影響を与えることがあります。
なぜ出っ歯になってしまうの?
原因は大きく先天的要因と後天的要因の2つに分けられます。
先天的要因とは、生まれ持った骨格や骨の状態のことをいい、後天的要因は、日常生活の中で何かしらの影響を受けた状態のことを言います。
今からこの2つの要因を詳しく説明していきます。
先天的要因
顎の大きさであったり形状は生まれつきのものであり、両親や祖父母の遺伝の影響を大きく受けます。
上顎が大きすぎる、または下顎が小さすぎる場合、上の前歯が前へ突出する噛み合わせになってしまいます。
また、顎の位置や大きさが正常でバランスが整っている場合でも、上の前歯の歯が大きい場合、歯のアーチに並び切ることができず、前へはみ出してしまいます。
このように、歯の大きさや上下の顎の大きさのバランス、位置が整わない場合歯が前に出てしまうことがあります。
後天的原因
両親や祖父母に問題がなく、遺伝的要素でない場合、日常生活の癖が悪影響を及ぼしている可能性があります。
例えば、口呼吸や長期間にわたる指しゃぶり、これらのように、日常生活の中で誤った習慣により、悪影響を及ぼしてしまう癖のことを「悪習癖」と言います。
悪習癖と出っ歯の因果関係をお話ししていきます。
口呼吸
口から息を吸うことにより、常に口が開いた状態が維持されます。
舌の正しい位置は、上顎前歯の少し後ろの歯茎に舌を置くのが正常とされていますが、口呼吸の場合、舌の位置が下に落ちてしまうため、上顎が刺激されず、上顎の成長が不十分となってしまいます。
上顎の成長が不十分であるために歯が並ぶスペースがないと、歯が前へ押し出され出っ歯の噛み合わせになりやすいです。
長期間による指しゃぶり
指をくわえると、上の前歯が前方に、下の前歯が後方に押し出される力がかかるため、出っ歯を助長します。
また、指しゃぶりは上下の前歯の隙間が開く噛み合わせ「開咬」を引き起こす原因ともされています。
舌癖
舌で前歯を押し出す癖がある場合に出っ歯を引き起こしてしまう可能性があります。
唾や食べ物を飲み込む時に舌を押し出してしまう癖のことを舌突出癖と言い、前歯を前に押し出す力が頻繁に加わるため好ましくありません。
このように悪習癖が歯を前に押し出してしまったり、顎の成長を妨げてしまうことで出っ歯になることがあります。
出っ歯の治療方法
出っ歯を治す方法は、歯が出ている程度や原因によって異なります。
出っ歯の原因である顎の骨の状態や歯の状態によって治療方法は左右され、歯列矯正のみで治す方法と、外科治療も組み合わせた外科矯正で治す方法の2つに分かれます。
歯列矯正
最も一般的な治療方法は歯列矯正で前歯を引っ込める方法です。
歯に装置をつけて後ろに引っ張ることで前歯の突出を改善していきます。
後ろに引っ込めるスペースがない場合は抜歯が必要になることもあります。
矯正治療の中でも、ワイヤー矯正やマウスピース型矯正など方法はありますが、個々の口腔内の状態により適応が異なりますので、しっかりと検査及びカウンセリングを受けることをおすすめします。
また、部分矯正では改善の見込みが薄いため、全体矯正で治療することが一般的です。
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外科矯正
歯列矯正のみでは、出っ歯が改善されないと判断した時は外科処置を取り入れることがあります。
この方法は外科処置と歯列矯正を組み合わせた治療方法です。
顎の大きさや位置を調整し、正しい位置で固定をします。
上顎が大きすぎる場合や下顎が小さすぎる場合に外科処置を行います。
全身麻酔をして入院が必要となるため、体の負担としては大きいと言えます。
外科処置が必要であるかは、出っ歯の原因が顎の起きさや位置に起因している場合に多く見られ、精密な検査を行い慎重に判断する必要があります。
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矯正が終わった後に気をつけたいこと
矯正治療は治療期間も大切ですが、治療後のアフターケアがそれ以上に大事になります。
悪習癖によって出っ歯が引き起こされた場合は、単に歯を並べる治療をしただけでは歯が元の位置に戻ろうとしてしまいます。
治療後リテーナー(保定装置)を装着して歯の後戻りを防ぐことができますが、出っ歯の原因が悪習癖である場合はリテーナーの装着だけでなく、悪習癖を改善するトレーニングを取り入れてみましょう。
正しい筋肉の使い方や、習慣を手に入れることで、治療後のきれいな歯並びを長期的に維持することができます。
まとめ
本来噛み合わせた際、上の前歯が下の前歯より少しだけ前に出ているのは正常な噛み合わせですが、その差が4mm以上になると出っ歯の可能性があります。
歯が前へ出てしまう原因は遺伝的なものや日常生活の中で続けている不適切な習慣によるものが考えられます。
これらの習慣を「悪習癖」と呼び、きれいな歯並びを長期的に維持するために、この悪習癖を改善することが大切です。
それぞれの癖に対して適したトレーニングがあり、自分に合った方法を見つけて実践することで、整った歯並びを長く保つ期待が高まります。
出っ歯の矯正治療の方法としては、歯を後ろに引っ込めることで前歯の突出を解消します。
歯を後ろに動かすスペースが足りない場合は、抜歯が必要になることもあります。
さらに、外科矯正は顎の位置や大きさに問題がある場合に選ばれます。
この場合、歯を整えるだけでは不十分なため、顎の骨自体を正しい位置に固定する手術が行われます。
歯の突出の原因や程度には個人差があるため、最適な治療方法や悪習癖の改善の必要性については、矯正専門の歯科医院で詳しい検査とカウンセリングをすることが大切です。
適切な治療を選び、長期的にきれいな歯並びを保てるように、セルフケアにも取り組んでいきましょう。歯並びでお悩みの方はぜひ当院のカウンセリングでご相談くださいね。
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