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投稿日:2022.10.22

部分矯正と全体矯正の違いは何??

矯正は、見た目の美しさや噛み合わせの改善などさまざまな目的がありますが、大きく分けて「部分矯正」と「全体矯正」があります。
部分矯正は、前歯の歪みや軽度の出っ歯など歯並びの一部のみ治したい場合に人気の治療方法です。
しかし、一部のみの並べた状態ではバランスが崩れてしまう可能性もあります。
そうならないためにも今のお口の中の状態がどちらに適しているのか、きちんと精密検査を行い診断する必要があります。
この記事では、部分矯正と全体矯正の違いや、治療の選び方について詳しく解説していきます。

部分矯正と全体矯正の違い

部分矯正は、主に前歯や見た目に影響のある一部分のみを治療する方法で、短期間で改善が期待できます。
適応症例としては、

  • ・軽度の前歯の突出
  • ・すきっ歯
  • ・軽い歯並びの乱れ

などがあります。

歯を動かす範囲に制限があるため並びを大きく変えることは出来ませんが、短い期間で治療を終えることができるのでとても人気です。
また、装置も簡易なものになるので費用も抑えることができます。

これに対して全体矯正は、歯全体のバランスや噛み合わせを改善するために行われる矯正治療です。
前歯だけでなく奥歯も含め、全ての歯を正しい位置に移動させることで、見た目の改善と機能面での効果が期待できます。
治療範囲の広さや目的が異なるため、選ぶ際にはそれぞれの特長をよく理解する必要があります。

部分矯正のメリット・デメリット

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メリット

短い治療期間

歯を移動させる距離や歯の数が限られているため、半年〜1年ほどの短い期間で終了します。

矯正をしていることをあまり知られたくない場合や、結婚式やイベントに間に合わせたい、など短期間で終えたい方にはおすすめです。

また、仕事などで忙しく通院するのがむずかしい方も短期間で終了するため比較的通院しやすいと言えます。

コストが抑えられる

部分矯正は全体矯正と比較すると、歯を動かす範囲が狭く本数も少ないため装置も簡易的なもので済む場合がほとんどです。
そのため、矯正装置にかかるコストを抑えることができます。
部分矯正は経済的な面で矯正をためらっている方にとって最大のメリットです。

気軽に始めやすい

コストも抑えられ、トータルの期間も短いため本来の矯正よりハードルが低く気軽に始めやすいでしょう。
矯正と聞けば痛みが伴う場合がありますが、部分矯正の場合は歯の大幅な移動がないため、痛みをほとんど感じることはありません。

全体矯正よりも費用が抑えることができるため、気になっている部分だけ治療したい方にはぴったりです。

デメリット

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スペースが足りない可能性がある

歯を並べるためには、十分なスペースが必要です。
しかし、部分矯正ではこのスペースを作ることが非常に困難です。
全体矯正であれば歯を奥にずらしてスペースを作る場合も出来ないので治療の選択肢が限られてきます。
スペースを確保するために、抜歯が必要になったり歯の両サイドを削って細くしてスペースを作る場合があります。

噛み合わせが乱れるリスクがある

部分矯正では歯を並べることのみに注力しているため、矯正が終わった後、噛み合わせが合わない場合があります。もともとの歯並びで正しく噛めていたのが、歯を並べてしまうことにより噛み合わなくなるのです。勘違いしやすいのですが、歯が並ぶ=噛み合わせが良くなる、ではありません。噛み合わせが悪いと、肩こりや頭痛の症状が出てしまったり、顔貌にも変化が出てくる恐れがあります。また、一部の歯のみに負担がかかる噛み合わせである場合、その歯を痛めてしまう可能性もあります。

治療の選択肢が限られる

部分矯正では一部の対象の歯のみ治療を行うため治療の選択肢の範囲がかなり狭いと言えます。
スペースを作るのが容易ではないため、あまりに大幅な歯の移動は出来ません。
それに、全体の歯並びや噛み合わせに大きな問題がある場合は対応できません。
患者さんのニーズが何なのかにもよりますが”出来ること”に制限があるため、期待に添えることができない症例もあります。

本質的な改善がされない

治療していない奥歯は歯並びが改善されていないまま、といったアンバランスな口腔内の状態になります。
その場合、噛み合わせが合わなくなることがあります。
また、もとの噛み合わせの関係で歯を並べても後戻りしてしまうリスクもあります。

全体矯正のメリット・デメリット

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メリット

治療の選択肢が広い

患者さんの希望に沿って、最適なプランを提示することができます。
部分矯正では出来なかった細かい調整や抜かずに歯を並べることも可能なため治療の幅が広いことが特徴です。
全体のバランスを重視するため、噛み合わせや見た目において最も自然で美しい結果を得ることができます。

全体的なバランスの改善

歯を並べるだけでなく噛み合わせの改善も合わせて治療できます。
噛み合わせが悪く、慢性的な頭痛や肩こりをお持ちの方は正しい噛み合わせにしてあげることで改善する可能性があります。
全体矯正は、見た目と噛み合わせを改善しバランスよく治療できることが大きな強みです。
また、噛み合わせの改善により、将来的な歯の磨耗や歯周病、虫歯のリスクを減らすことができ、健康面でのメリットも多く得られます。
こういった長期的に安定した結果が期待できます。

デメリット

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期間が長い

歯並びから噛み合わせまで全て治療する場合、長期間必要とします。
2年〜3年ほどかかることが多いですが、症例によってはそれ以上かかることがあります。
特に忙しい生活を送る方にとって大きな負担となる可能性があります。
また、長期的な治療には根気が必要であり、途中でモチベーションが下がることも少なくありません。

治療費が大きくかかる

全体矯正は部分矯正と比べると治療範囲が広く、使用する装置や治療時間も多いため、費用が高額になることが一般的です。
経済的な負担が大きいと感じる方も多く、長期間にわたる治療で支払う総額はかなりの金額になることがあります。

装置の違和感

全体矯正は、歯全体に矯正装置をつけます。
そのため、器具による口の中の違和感を感じやすいでしょう。
また、器具が粘膜と擦れて口内炎ができてしまったりトラブルが起きる可能性があります。
そして、矯正装置は複雑になるため、歯の隙間に汚れがたまりやすく、歯磨きが難しくなり、清掃が不十分になりやすいです。

どちらを選ぶべきか?自分に最適な矯正方法を見つけよう

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部分矯正と全体矯正のどちらを選ぶべきかは、個々のニーズや予算、生活スタイルによって異なります。
部分矯正は、短期間で結果を得たい方や、費用を抑えたい方に適しています。
そんな中、全体矯正は全体の歯並びの改善や噛み合わせの調整をしバランス良く改善していくことに適した選択肢とされています。

まとめ

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部分矯正は、短期間で効果を実感できるため、特定の歯だけを治療したい方には適しています。
全体矯正は、歯並びから噛み合わせも全てバランスを見ながら調整して行うため、見た目だけでなく機能的にも改善を求める場合は全体矯正がおすすめです。
治療範囲の広さや目的が異なるため、選ぶ際にはそれぞれの特長をよく理解する必要があります。
治療の選択は、歯並びや噛み合わせの状態、そして自分のライフスタイルに応じて慎重に決めることが重要です。

当院のカウンセリングでは、ご本人のお悩みがどういった矯正方法だと改善される可能性が高いのか、わかりやすくご説明することを心がけています。
しかし、本当の治療方法は精密検査を通して骨格や歯根の状態がわからないと割り出せません。
精密検査は費用が掛かってしまいますが、その検査結果をもとに契約前に仕上がりがわかるよう、シュミレーション映像を作成してご覧頂いております。
「何件もまわったけど結局どうしたらいいかわからない・・・」
という方は是非当院のカウンセリングへお越しください。

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