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投稿日:2022.4.7

花粉症によって起こる口腔内トラブルとは?歯並びとの関係も解説

皆さん、こんにちは、池袋駅前歯科・矯正歯科です。
「毎年花粉症があって、口腔内にトラブルが出て辛い…」
「花粉症と歯並びって密接な関係があるって聞いたけれど本当?」
上記のように花粉症で悩んでいる方もいるでしょう。

そこで本記事では、花粉症によって起こる口腔内トラブルと、花粉症の時期のお口のケアを解説します。
また、花粉症による歯並びへの影響についても紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
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花粉症によって起こりうる口腔内トラブル

赤い服を着た悩む女性

花粉症になると、口腔内に以下のような症状が出ることがあります。

  • 鼻水・鼻づまりによって口呼吸になる
  • 薬の影響によって口の中が乾燥する
  • 歯が痛くなることがある

それぞれの症状について詳しく解説します。

鼻水・鼻づまりによって口呼吸になる

花粉症によって鼻が詰まると鼻で息ができなくなるため、口呼吸になります。
口呼吸が続くとお口の中が乾燥して細菌が繁殖しやすくなります。
もともと唾液にはお口の中を洗い流してくれる自浄作用があるため、 唾液が少なくなることで虫歯や歯周病のリスクを高めてしまうのです。
お口の中の清掃をしっかり行って清潔に保ち、 耳鼻科で花粉症の薬の処方や鼻洗浄を行ってもらい、鼻呼吸ができるように進めることが大切です。

薬の影響によって口の中が乾燥する

花粉症の薬「抗ヒスタミン」を服用すると、お口の中が乾きやすくなります。
抗ヒスタミン には、口の渇きや眠気などの強い副作用があります。
口の中が乾燥することで唾液の自浄作用が働かなくなり、虫歯や歯周病のリスクが高まってしまいます。

歯が痛くなることがある

花粉症になると歯が痛くなることがあります。
花粉症の時期になると、「上の奥歯が染みる」「噛むと痛い」などの症状で来院される患者さんが増えます。
花粉症で歯が痛むのには、「上顎洞」という上顎にある空洞に関係があります。
上顎洞が何らかのウイルスによって感染し、炎症を起こすことで「歯が痛い」と勘違いしてしまうようです。
上の奥歯と上顎洞はとても近い場所にあるため、上顎洞が炎症を起こすと奥歯が圧迫されるような、鈍痛を感じることがあります。

歯の痛みというのはとてもストレスを感じやすいです。
奥歯に痛みが出た場合は、歯科医院で診てもらい、歯の痛みがどこから来ているのかを診査してもらいましょう。

花粉症は歯並びにも影響を及ぼす!?その理由は?

歯並びを気にする女性
花粉症は、歯並びにも影響を及ぼすことがあります。
ただし、花粉症が直接歯並びを悪くするのではありません。
花粉症によって鼻が詰まり口呼吸になることで、歯並びに影響が出てしまいます。
口呼吸で歯並びが悪くなる理由は、以下のとおりです。

  • 口呼吸で口周りの筋肉が低下する
  • 口呼吸が続くと上顎の発育が悪くなる

口呼吸で口周りの筋肉が低下する

口呼吸で口が開いたままの状態だと、下顎は常に下がっている状態です。
下顎が下がっていると、口周りの筋力が低下してしまいます。
口周りの筋力が低下すると、無意識に口が半開きになることがあります。

また 口周りの筋力が低下すると、舌の位置も下がります。舌の正常な位置は「スポット」という上顎のてっぺんの部分です。
筋力がなくなり、舌がスポットではなく前歯の後ろの位置まで下がると、前歯が突出し歯並びが悪くなってしまいます。

口呼吸が続くと上顎の発育が悪くなる

口呼吸が続くと上顎の発育が悪くなることがあります。
上顎に舌による圧がかからなくなることで発育が悪くなり、出っ歯や口ゴボなどの不正咬合になることがあるため、注意が必要です。
上記のように歯並びが気になっている方は、当院へぜひご相談ください。

※池袋駅前歯科・矯正歯科のカウンセリング予約はこちら>>>

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花粉症の時期のお口のケア

デンタルフロスをする口元

花粉症の時期は、以下のようなお口のケアを行いましょう。

  • しっかり歯磨きを行う
  • 歯と歯のあいだの清掃をていねいに行う
  • お口の乾燥を防ぐ
  • 定期検診を受ける
  • 唾液腺マッサージを取り入れる

しっかり歯磨きを行う

花粉症の時期はしっかり歯磨きを行うことが大切です。
口呼吸や薬などによる口腔内の乾燥が原因で、細菌が繁殖しやすくなります。
できるだけ毎食後は、早めに歯磨きを行いましょう。
また、ブラッシングする際に歯だけではなく舌も忘れずに清掃することが大切です。

舌には舌苔と呼ばれる細菌の集まりが付着することがあります。
舌苔は口臭の原因にもなるため、歯はもちろん舌の清掃もしっかり行うように意識しましょう。

矯正中の歯磨きに関してはこちら>>> 

歯と歯のあいだの清掃をていねいに行う

歯と歯のあいだの清掃をていねいに行うことも大切です。歯ブラシだけで「サーッ」と磨くだけでは、 歯と歯のあいだの汚れまで、くまなく除去できません。
歯と歯の間の清掃には、フロスや歯間ブラシを使いましょう。

歯ブラシだけでは歯と歯の汚れは落としにくいため、 毎食後のブラッシングの際に毎回フロスや歯間ブラシを使用するのが理想的です。
どうしても毎食後の歯間部の清掃が難しい場合は、最低1日1回は行ってください。
歯と歯のあいだの汚れをきれいに落とすことで 、虫歯や歯周病の予防効果が期待できます。

お口の乾燥を防ぐ

口の中の乾燥を放置していると細菌やウイルスが増殖してしまいます。
口の乾燥を防ぐには以下のようなことに注意してください。

  • 水分補給をこまめに行う
  • 加湿器やマスクを使用して乾燥を防ぐ
  • 口腔内用の保湿剤を使う

水分を取る時はお水やお茶などで水分補給しましょう。
糖分が含まれているジュースなどでは虫歯の原因になるため、注意が必要です。

加湿器の使用はもちろん、マスクも口の中の水分が蒸発するのを防いでくれるため、口腔内の乾燥が気になる時は積極的に活用しましょう。
口腔内用の保湿剤には、粘膜をコーティングして口腔内の乾燥を防ぐ効果があります。

定期検診を受ける

定期検診を受けることで、虫歯や歯周病の早期発見ができます。
例えば、歯と歯のあいだの虫歯は自分で気づきにくいため、知らないあいだに進行することがあります。
また、歯周病もよほどひどくならない限りは、自覚症状が起きにくいです。

定期検診では、歯科医師や歯科衛生士が口腔内のチェックをしてくれます。
さらに、自分で落としきれない汚れを除去するプロフェッショナルケアによって、さらなる歯周病 ・虫歯予防の効果が期待できます。
定期検診の頻度はクリニックによって変わり、 3ヶ月から半年に1回が一般的です。
歯周病 や虫歯のリスクが高い方は、1ヶ月に1度のクリーニングを歯科医師からおすすめされることもあります。
自分の定期検診のペースがどれぐらい必要なのかは、歯科医師に相談してみると安心でしょう。

唾液腺マッサージも効果的!

唾液分泌マッサージ

唾液マッサージは唾液の分泌を促すため、口の中の乾燥を改善する効果が期待できます。
ここからは、唾液腺マッサージの方法を詳しく解説します。

唾液腺マッサージの方法

唾液腺マッサージの方法は以下の通りです。

  1. 上の奥歯あたりを指で前にゆっくり回し、唾液腺を刺激する
  2. 両手の親指をそろえて顎の真下を押し、下顎の骨の内側あたりに親指を当てて数秒押す
  3. 舌下腺を(舌の付け根の辺り下あごのくぼみ部分)両手の親指の腹で軽く圧迫する

唾液腺マッサージは、朝起きた時や食事の前、人と話す前などに行うとよいでしょう。

唾液腺マッサージの効果

唾液腺マッサージを行うことで、以下の効果が期待できます。

  • お口の自浄作用が機能する
  • 痛みなどの症状が和らぐ
  • お口周りの筋肉の緊張がほぐれ、お口が開きやすくなる
  • 食べる・飲み込む・会話がしやすくなる

花粉症でも口内炎はできる?

口内炎の口元

花粉症でも口内炎ができることがあります。
花粉症は鼻水・鼻づまり・くしゃみ・目のかゆみなどのアレルギー症状を引き起こします。
またお口の中に対しては、口内炎以外にも以下のような症状が現れることがあります。

  • 口渇感
  • のどの痛みやかゆみ

花粉症で口の中がヒリヒリするのはなぜですか?

悩む女性の口元

花粉症で口の中がヒリヒリするのは以下のような理由が考えられます。

  • 花粉症による鼻づまりで口呼吸が増え、口の中が乾燥する
  • 口腔アレルギー症候群を発症している可能性がある

花粉症で鼻がつまると口呼吸が増え、唾液量が減って乾燥することでヒリヒリと感じることがあります。
また、お口の中が乾燥すると自浄作用が弱まり、歯周病菌が繁殖しやすくなるため、 歯茎が炎症を起こしてヒリヒリすることもあるでしょう 。

そして果物や野菜などの食物を摂取することで、お口の中がヒリヒリしたり喉の奥がイガイガしたりする場合、「口腔アレルギー症候群」を発症している可能性もあります。
花粉症と合併することが多く、果物や野菜の抗原と花粉抗原とのあいだに共通抗原性が存在するためです。

まとめ

白衣の髪をまとめた女性

花粉症によって起こりうる口腔内トラブルでは、鼻水やお口の乾燥だけでなく、 虫歯でもないのに「歯が痛い」と感じることもあります。
お口の中が乾燥すると、唾液の自浄作用が弱まり虫歯のリスクが高まるため、注意が必要です。

また口呼吸が続くと、口周りの筋肉が低下して上顎の発育が悪くなるため、歯並びに影響が出る恐れもあります。
出っ歯や口ゴボが気になっている方は、ぜひ一度当院へご相談くださいね。

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