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投稿日:2023.4.8

出っ歯だと喘息になる?

出っ歯と喘息は、一見関係がないように思われるかもしれませんが、じつは意外な関係性があります。上顎の前歯が下顎の前歯よりも7〜8㎜以上前に突き出している状態が「出っ歯」です。

出っ歯は不正咬合の一つで、歯科では「上顎前突」と呼ばれています。

出っ歯と喘息にはどのような関係があるのでしょうか?また、出っ歯だとなぜ喘息になるのか、その原因について解説します。

出っ歯と喘息の関係性

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気道の炎症で息苦しくなり、咳が止まらなくなる症状が喘息です。喘息発作が起こる原因は、風邪やアレルギーなど様々です。
喘息を持っている方にはアレルギー体質の方が多く、アレルギー性鼻炎や慢性的な副鼻腔炎で鼻呼吸がしにくい傾向があります。鼻呼吸がしにくい状態で、口呼吸が優位になってしまうと、気道の炎症が起こりやすくなります。

また、口呼吸は出っ歯になる原因でもあります。鼻炎や口呼吸から出っ歯に、または、出っ歯が原因で口呼吸になりやすいことから、出っ歯と喘息には関係性があるといえます。

口呼吸は歯並びと気道にも悪影響がある?!

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呼吸は口や鼻で行いますが、口で呼吸をすることを口呼吸と呼びます。口呼吸に対して鼻で行う鼻呼吸には防御力に優れたフィルター効果があることからウイルスや細菌が体内に侵入することを減らしてくれるといわれています。

口呼吸は、ダイレクトにほこりやウイルス、細菌が侵入しやすくなるため、扁桃腺が腫れやすくなり、気道が狭くなってしまうことも。また、急性的な喘息の発作も起こりやすくなります。

本来口を閉じている時には上顎に舌が付いている状態が正常ですが、口呼吸が続くと、口が開いていることで舌が上顎から離れてしまうことから、顎の成長を妨げてしまいます。

また、口周りの筋肉を低下させてしまうことで、口の中や口元の筋肉のバランスが崩れて、出っ歯や受け口など、歯並びの悪化に影響があります。

口の中が乾燥すると、唾液の自浄作用が働かずに口腔環境が悪化し、虫歯や歯周病の原因にもなります。口呼吸は歯列不正や喘息、体の健康に様々な悪影響を起こしてしまうのです。

出っ歯は鼻炎や口呼吸でさらに悪化する!

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出っ歯は、前歯が傾斜していることや、上顎が前に突き出している状態から、上唇が内側から前に押し出され、上唇周辺の筋肉が緩みやすくなるため、物理的に口が閉じにくい状態になっています。

口が閉じにくいことで、口呼吸などの悪癖につながりやすくなります。特に何かに夢中になっている時や、睡眠時などの無意識な状態では、口呼吸になってしまうことが多いため、日常から意識するなどの対策が必要です。

また、鼻炎や副鼻腔炎で、鼻詰まりを起こし、口呼吸になり出っ歯などの歯列不正をを助長してしまうことがあります。口呼吸や鼻炎は、放っておかずに適切な治療を受けるようにしましょう。

出っ歯は、口呼吸になりやすいことや、顎の成長不良で気道が狭くなるため、成長期の不良習癖の改善や、生活習慣を見直すことが出っ歯と喘息の予防につながります。また、遺伝的な要因である場合にも早いうちから矯正治療で顎の成長を促したり、口元の筋機能をトレーニングすることが効果的です。
特に、成長期のお子さんに出っ歯がある場合や、口がぽかんと開いているなどの場合には、喘息や鼻炎を併発している可能性が大いにあります。早期発見のためにも歯科医院で定期的に見ていくことがおすすめです!