投稿日:2023.8.2
矯正装置が外れたらどうすればいいの?なぜ取れてしまうのか、原因と対処の解説
こんにちは。池袋駅前歯科・矯正歯科です。
矯正治療中に突然装置が取れてしまい、焦ってしまうかもしれませんが、原因や対処法を知っておけば、冷静に対応することができます。
今回は、装置が外れる主な原因や外れた時の対処法、装置を長持ちさせるための日々のケア方法について解説します。
さらに、装置のトラブルが治療費や期間に及ぼす影響についても触れています。
当院の矯正治療内容はこちらをご覧ください。
目次
矯正装置が外れる原因とは?
矯正装置が外れる原因には、生活習慣や装置自体の特徴に大きく関係しています。
ここでは、矯正治療中に装置が外れやすくなる具体的な原因について詳しく見ていきましょう。
噛み合わせの衝撃
日常生活の中で、食事や会話中に噛み合わせの衝撃が繰り返されることで、装置が取れてしまうことがあります。
特に、硬い食べ物を強く噛んだ際には注意が必要です。
例えば、硬いナッツやクラッカー、氷などを噛むと、大きな力が装置に加わり、脱離してしまう可能性があります。
こうした食材を避けるか、小さく砕いてから口に入れることでリスクを軽減できるでしょう。
粘着性のある食べ物の影響
キャラメルやガム、チョコレートなど、粘着性のある食べ物も装置が外れる原因になりがちです。
これらの食べ物は歯や装置に絡みやすく、ブラケットやワイヤーにくっついて強く引っ張られると、接着部分が剥がれやすくなります。
また、粘着性の食品は歯と装置の間に挟まってしまうことが多く、衛生面でも好ましくありません。
矯正中はこうした食べ物を避けることで、装置を長持ちさせるだけでなく、口腔内の清潔さも保てます。
生活習慣の影響
生活習慣も矯正装置が外れる原因の一つです。
無意識に歯を強く食いしばったり、寝ている間に歯ぎしりをする習慣があると、装置に繰り返し負荷がかかります。
特に歯ぎしりが続くと、接着部分が少しずつ緩み、外れやすくなる可能性が高まります。
摩耗や老朽化による劣化
矯正装置は簡単には取れないよう工夫して装着を行なっていますが、使用を続ける中で接着部分に緩みが見られるのが事実です。
装置の耐久性は素材や使い方によって異なるため、定期的なメンテナンスを行うことで、装置の状態を保ちやすくなります。
口腔内の清掃不足による装置の接着力低下
矯正治療中は、装置と歯の間に汚れが溜まりやすくなります。
ブラケット周辺に歯垢や食べかすが残ったままである場合、装置の接着力が徐々に低下し、外れやすくなる原因になります。
特に、歯の表面が装置の接着部分と合わさっているため、衛生状態が悪化すると、接着剤の耐久性も低下します。
日々のブラッシングやフロスによる清掃が装置をしっかり維持するためには重要です。
矯正装置が外れたときはどうすればいい?
脱離した装置が頬や舌に当たって痛みを感じる場合は、矯正用のワックスを使用することで一時的に保護できます。
ワックスを装置に軽く押し付けると、直接触れ合う部分をカバーでき、口腔内の粘膜を傷つけるリスクが軽減します。
また、ワックスがない場合は、清潔なガーゼを使って保護する方法もあります。
そして、もし矯正装置が外れてしまった場合は急患対応となるため、早めに歯科医院へ連絡しましょう。
連絡時には詳細に現状を伝えることで迅速な対応が可能です。
– どの部位の装置が外れたのか
– 痛みや違和感の有無
– 装置が完全に外れているのか、半分外れているのか
これらの情報があると、スムーズに対応が可能です。
さらに、取れてしまった装置を自分で戻さないようにしましょう。
無理に戻すと接着が不十分になり、治療の効果に悪影響を与える可能性があります。
また、素手で触れると装置に細菌が付着し、口腔内の衛生状態を悪化させる恐れがあるため、歯科医による適切な処置を受けるまで待つことが大切です。
矯正装置を長持ちさせるためのケア方法
矯正装置を長く維持するためには、日々のケアが欠かせません。
まず、正しいブラッシング方法を意識することが大切です。
装置の周りには食べ物のカスや歯垢が溜まりやすく、これが装置の接着部分に負担をかけ、外れやすくなる原因にもなります。
柔らかいブラシを使用し、ブラケットやワイヤーの周りも丁寧に清掃しましょう。
また、虫歯を予防するために、フッ素配合の歯磨き粉や適切なデンタルフロスを選ぶことも効果的です。
さらに、食生活にも気をつける必要があります。
特に固いものや粘り気のある食べ物は装置を外れやすくするため、避けた方がいいでしょう。
ナッツ類やキャラメル、ガムなどは矯正装置に負担をかけるため、摂取しないことを推奨します。
また、硬い野菜などは小さく切るなど工夫することで装置への負担を減らせます。
こうした日々のケアを通じて、装置を安定した状態で保つことができます
矯正治療中に起こりやすいトラブルと対策
矯正治療中には、装置が外れる以外にもさまざまな問題が生じることがあります。
例えば、装置やワイヤーが口腔内に当たって痛みや違和感を感じることは少なくありません。
このような場合、矯正用ワックスを使用して、装置が直接頬や歯茎に触れないように保護することで、痛みを和らげることができます。
また、歯が動く際の圧力による痛みもありますが、これは矯正治療の一環であり、通常は数日で軽減します。
痛みが強い場合は、担当医に相談して適切なケアを受けましょう。
さらに、ワイヤーが飛び出して刺さるような違和感が生じた場合は、速やかに歯科医院へ相談することが大切です。
この際も、自身でワイヤーを切ったり、装置を外したりするのは避け、専門医による対応を待つようにしましょう。
矯正治療中のこうしたトラブルには早めの対処が重要であり、定期的なメンテナンスと自己ケアを徹底することで、快適に治療を進めることが可能です。
矯正装置の修理費用や治療期間への影響
矯正装置が外れてしまったり破損したりすると、修理費用が発生することがあります。
多くのケースで軽度の修理は定期メンテナンスに含まれますが、大きな損傷がある場合や頻繁にトラブルが発生する場合は追加の費用が必要になることもあります。
特に、装置の再装着や新しい部品が必要になる場合は、事前に担当医と費用について相談しておくと安心です。
また、装置の外れや破損は、治療全体のスケジュールにも影響を与える可能性があります。
装置が外れることで歯の移動が一時的に止まるため、治療期間が延びることも考えられます。
こうした影響を最小限に抑えるためには、装置を適切に扱い、定期的なメンテナンスにしっかりと通うことが重要です。
費用面や期間について心配がある場合は、早めに担当医に相談し、今後の治療計画に関しても確認しておくと良いでしょう。
まとめ
装置が取れてしまうと違和感を感じたりすることは珍しくありませんが、原因や適切な対処法を理解しておくことで、安心して治療を続けられることができます。
装置が外れる主な原因には、噛み合わせや食生活の影響、装置の劣化などがあり、これらを避けるためには日常のケアが欠かせません。
万が一装置が外れた場合は、自己判断で無理に戻そうとせず、歯科医院へ連絡して適切な対応を受けることが大切です。
また、装置が外れると修理費用や治療期間に影響が出ることもあります。
定期的なメンテナンスと日々の予防策を意識し、トラブルを未然に防ぐことが、快適な矯正生活につながります。
正しいケアと適切な対処で、計画的かつ安心して矯正治療を進めていきましょう。
歯並びが気になる方はぜひ当院のカウンセリングへお越しくださいませ。
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