投稿日:2023.8.28
口が閉じない原因は歯並びにも関係がある?閉じられるようになる治療法も解説
皆さん、こんにちは、池袋駅前歯科・矯正歯科です。
「周りから口が開いていることが多いと言われた…」
「歯並びがもともと気になっていたけれど、それも関係があるの?」
上記のように悩んでいる方もいるでしょう。
口が閉じない原因には、口周りの筋肉や鼻炎、そして歯並びも関係しています。
本記事では、口が閉じない原因と歯並びについて詳しく解説します。
また、口が閉じないと起こりうるリスクや治療法も合わせて紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
目次
口が閉じない原因は?
口が閉じない原因には、以下のようなものがあります。
- ・鼻炎によるもの
- ・口周り筋肉の未発達によるもの
- ・肥満によるもの
- ・歯並びや噛み合わせによるもの
それぞれ詳しく見ていきましょう。
鼻炎によるもの
鼻炎によって鼻呼吸しづらくなり、口で呼吸することで口が閉じなくなるケースがあります。
口呼吸になる代表的な鼻炎には、以下が挙げられます。
- ・アレルギー性鼻炎
- ・花粉症
- ・蓄膿症
口呼吸が続くと、口内が乾燥して虫歯や歯周病のリスクが高くなったり、口臭が発生したりと様々なリスクを引き起こすことがあるため、注意が必要です。
口周り筋肉の未発達によるもの
口周りの筋肉が発達していないと、口が閉じなくなる恐れがあります。
口を閉じるには、口の周りの筋肉がしっかり動いて十分な力を出すことが大切です。
しかし筋肉が十分に発達していないと口周りの力がうまく働かず、口を閉じるのが難しくなる場合があります。
肥満によるもの
肥満によって口や首に脂肪が増えると、筋肉が圧迫され、口を閉じにくくなることがあります。
また体重が増えると姿勢が悪くなり、自然と口が開いた状態が続くこともあります。
この状態が長引くと筋肉が弱まり、ますます口が閉じにくくなる悪循環に陥るため、注意が必要です。
ダイエットや運動で体重を減らし、健康的な身体を維持するように心がけましょう。
体重管理を徹底することによって身体はもちろん、口元の健康にも繋がります。
歯並びや噛み合わせによるもの
歯並びや噛み合わせが正常な状態でない場合でも、口が閉じなくなるケースがあります。
歯並びの乱れや顎の骨の問題によって、口を閉じる難しさの具合いが異なるため、それぞれに適した治療が必要です。
もし、歯並びや口が閉じにくいことで悩んでいる場合は、一度歯列矯正の相談を受けることをおすすめします。
特に歯並びが原因であれば矯正治療によって、口が閉まりやすくなる効果が期待できるでしょう。
当院の治療内容について詳しくはこちら>>>
口が閉じにくい歯並びとは?
口が閉じにくいのは、歯並びや噛み合わせにも原因があることを解説しました。
ここからは、どのような歯並びによって口が閉じにくくなるのかを、以下に分けて紹介します。
- ・開咬
- ・出っ歯(上顎前突)
- ・受け口(下顎前突)
開咬
開咬とは、「奥歯で噛んでいても前歯が噛み合っていない歯並び」のことをいいます。
もともと上下の前歯のあいだにすき間ができているため、口が閉じにくくなるのです。
開咬は、骨格や歯の生え方の遺伝だけでなく、後天的な指しゃぶり・舌癖(舌で前歯を押す癖)などが原因で起こります。
また噛み合わせが悪いため、顎関節に負担がかかり、顎関節症になりやすいので注意が必要です。
出っ歯(上顎前突)
出っ歯は、上の前歯が前方に突出している歯並びのことです。
出っ歯は上下の噛み合わせのバランスが崩れているため、口をしっかり閉じられなくなる場合があります。
特に上顎前突では、前に突き出ている上の前歯が妨げになり、口が閉じにくい傾向にあります。
受け口(下顎前突)
受け口も口が閉じにくくなる歯並びの一つです。
受け口は下顎が前方に突出している状態で別名「しゃくれ」とも呼ばれています。
歯並びの乱れや、骨格のバランスが悪いことで引き起こされる不正咬合です。
受け口になると舌の動きが制限され、上下の前歯にすき間ができるため、口の閉じにくさだけでなく発音にも影響が出る恐れがあります。
受け口を改善するのにかかる期間について詳しくはこちら>>>
口が閉じないと起こりうるリスク
口が閉じにくい状態が続くと、以下のリスクを引き起こす恐れがあります。
- ・口臭が発生する
- ・虫歯や歯周病になりやすくなる
- ・あらゆる疾患にかかりやすくなる
それぞれのリスクが理解できるように、詳しく見ていきましょう。
口臭が発生する
口を閉じないままだと、口臭が発生する恐れがあります。
口が開いたままの状態が続くと口内が乾燥して、唾液の自浄作用が弱まる恐れがあるからです。
自浄作用とは口の中の細菌を洗い流してくれる効果をいいます。
また唾液には、抗菌作用(細菌の増殖を抑える働き)もあります。
唾液が少なくなることで、自浄作用や抗菌作用が通常通りに働かなくなるため、口臭を発生させる恐れがあるのです。
虫歯や歯周病になりやすくなる
口が閉じないと、虫歯や歯周病のリスクが高まる恐れもあります。
口が開いたままだと、上記で解説した唾液の自浄作用が弱まるため、虫歯菌や歯周病菌の活動が活発になってしまうのです。
また唾液には、歯を強くする再石灰化作用もあります。
再石灰化作用とは、「虫歯菌によって溶け出した歯の表面のカルシウムやリンを補給する作用」のことです。
唾液の作用の一つ「再石灰化作用」が正常に働かなくなると、虫歯のリスクを上げる恐れがあるので、注意が必要です。
あらゆる疾患にかかりやすくなる
口が閉じないでいると、あらゆる疾患にかかりやすくなる恐れもあります。
口が開いたままの状態なので、細菌やウイルスを直接口から取り込むことになります。
そのため、細菌やウイルスによって様々な病気にかかりやすくなる可能性があるのです。
特にアレルギー疾患・風邪・インフルエンザなどの感染症に対して注意が必要です。
口から入る病原体は、体の免疫システムに負担をかけることがあるため、鼻呼吸を心がけるように意識しましょう。
【原因別】口が閉じられるようになる治療法
ここからは口が閉じない原因に合った、それぞれの治療法を紹介します。
- 【鼻炎】:耳鼻科に受診する
- 【口周りの筋肉の未発達】:MFT(口腔筋機能療法)を実践する
- 【歯並びによるもの】:歯列矯正を行う
【鼻炎】:耳鼻科に受診する
アレルギー性鼻炎・花粉症・蓄膿症などが原因で鼻呼吸できない場合は、できるだけ早めに耳鼻科に受診しましょう。
鼻でスムーズに呼吸できる環境を整えると、口内が乾燥しにくくなります。
口内の乾燥を防ぐことで、口臭や虫歯、歯周病のリスクも減らせます。
【口周りの筋肉の未発達】:MFT(口腔筋機能療法)を実践する
口周りの筋肉がしっかり発達できていない場合は、MFT(口腔筋機能療法)を取り入れるのがおすすめです。
MFTとは、口の周りの筋肉を正しい動きに改善するためのトレーニングのことをいいます。
矯正治療と併用されることが多く、矯正治療を行わずにMFTだけで歯並びが改善されるケースがあり、歯列矯正後の後戻りを防ぐ効果もあります。
一般的には歯科医院でドクターやスタッフによる指導で進めていくケースが多いです。
【歯並びによるもの】:歯列矯正を行う
出っ歯や開咬などの歯並びが原因で口が閉じない場合は、歯列矯正を検討しましょう。
歯列矯正で歯並びや噛み合わせを正常な状態に整えることによって、自然に口が閉じやすくなる効果が期待できます。
歯列矯正には、ワイヤー矯正やマウスピース型矯正などの種類があり、歯並びの症状によって適合する矯正方法は変わります。
また歯列矯正時に、抜歯や外科手術が必要になる場合がありますが、それもケースバイケースです。
歯列矯正で口がしっかり閉じるようになるには、一人ひとりの歯並びの状態に合わせた矯正方法を選択する必要があります。
自身の口もとが気になる場合、歯科医院に相談してみることをおすすめします。
歯並びで口が閉じにくい場合は一度ご相談ください
口が閉じないのは鼻炎や口周りの筋肉だけでなく、歯並びが原因であるケースがあります。
口が開いた状態をそのまま放置すると、口内が乾燥して唾液の自浄作用や再石灰化作用が弱まり、虫歯や歯周病のリスクが上がる恐れもあります。
歯並びが原因で口が閉じない場合、歯列矯正を検討しましょう。
歯列矯正で歯並びや噛み合わせを整えることで、口が閉じやすくなり見た目の改善も期待できます。
「自分の口が閉じにくいのも歯並びなの?」という方も、ぜひ一度当クリニックへご相談ください。
歯並びでお悩みの方はぜひ当院のカウンセリングでご相談くださいね。
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