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投稿日:2023.9.4

咀嚼音と歯並びの関係性とは?原因・改善方法を徹底解説

皆さん、こんにちは、池袋駅前歯科・矯正歯科です。
「咀嚼音が気になるけれど、歯並びって関係ある?」
「咀嚼音を改善して食事を楽しみたい!」
普段の食事で、上記のように悩んでいませんか?
咀嚼音には、歯並びや口呼吸など様々な原因があります。
この記事では、咀嚼音の原因と改善方法を解説します。
また、口を閉じても咀嚼音が気になる原因も合わせて紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。

そもそも咀嚼音てなに?
音を立てて食べる男の子

咀嚼音とは、食べ物を噛むときに出る音のことです。
誰でも食事中に多少の音は出ますが、口を閉じて噛めばほとんど気になりません。
しかし口を開けて噛むと音が大きくなり、周りの人が不快に感じるケースがあります。
本人はその音に気づいていないケースが多く、指摘されて初めて気づくこともあります。
特に「クチャラー」と呼ばれるクチャクチャと音を立てて食べる人は音がたちやすいため、周囲に迷惑をかけることが多いです。
このような食べ方はマナー的にも良くないので、音を立てないように食べることが大切です。

咀嚼音の原因

疑問符の毛玉

なぜ咀嚼音が鳴るのか、以下の原因を詳しく解説します。

  • ・歯並び・嚙み合わせが悪い
  • ・口呼吸をしている
  • ・口周りや舌の筋肉が弱っている
  • ・食べ方や姿勢が悪い
  • ・唾液の分泌が少ない

歯並び・噛み合わせが悪い

歯並びや噛み合わせが悪いと、咀嚼音が気になることがあります。
咀嚼音が大きくなる歯並びや噛み合わせは、主に以下の3つです。

  • ・上顎前突(出っ歯)
  • ・下顎前突(受け口)
  • ・開咬(かいこう)

上記のような悪い噛み合わせだと食べ物をうまく噛めないため、上下の歯をずらして噛む習慣がつきやすくなります。
このときに自然に口が開き、「クチャクチャ」といった音が出やすくなるのです。
また、食べ物をうまく口の中で保持できないと、食べ物が滑り落ちたり、こぼれたりすることで咀嚼音が生じることもあります。

口呼吸をしている

口呼吸が原因で咀嚼音が発生するケースもあります。
鼻呼吸は口を閉じたままで食事できますが、口呼吸の人は口を閉じると息ができません。
そのため食事中も口を開けたままになり、「クチャクチャ」という咀嚼音が外に漏れやすくなります。
口呼吸は、口周りの筋肉の弱さや鼻づまり、アレルギー性鼻炎などが関連していることがあります。

口周りや舌の筋肉が弱っている

咀嚼音の発生には、口周りや舌の筋肉の働きも大きく影響します。
咀嚼筋(咬筋などの筋肉)や口輪筋(口を閉じる筋肉)が弱いと、食べ物をうまくコントロールできず、口を開けたまま食べることが多くなり、音を立てる原因となるのです。
また舌の力も重要で、舌が食べ物をうまく動かせないと、歯に食べ物を運べず噛み残しが生じやすくなります。その結果、口が開いて「クチャクチャ」という咀嚼音が出やすくなります。

食べ方や姿勢が悪い

定食

食事中の食べ方や姿勢が悪い場合も、咀嚼音の原因になります。
例えば、一度に大量の食べ物を口に入れたり、口を開けて噛む癖があったりする人は、咀嚼音が大きくなりやすいです。
また顎を前に突き出し、顔が上向きになっている姿勢も要注意です。このような姿勢では呼吸がしにくく、飲み込みも難しくなります。
さらに自然と口を開けがちになり、結果として「クチャクチャ」という音が出てしまいます。
正しい姿勢で、適量の食べ物を噛むことが大切です。

唾液の分泌が少ない

咀嚼音が鳴るのには、唾液の分泌の量も関係しています。
唾液には食べ物を消化しやすくし、飲み込みを助ける重要な役割があります。
しかし、唾液の分泌が少ないと、食べ物が十分に消化されず、飲み込みにくくなります。
その結果、口を大きく開けて食べようとすることが多くなり、「クチャクチャ」と咀嚼音が大きくなる可能性があるのです。

咀嚼音を改善する方法

黄色い服の女

咀嚼音を改善する方法には、以下の5つが挙げられます。

  • ・歯列矯正で歯並びを整える
  • ・口周りの筋肉を鍛える
  • ・舌の筋力を鍛える
  • ・唾液の分泌を促す
  • ・ゆっくり・正しく噛む

歯列矯正で歯並びを整える

歯列矯正で歯並びを整えると、咀嚼音を改善する効果が期待できます。
歯並びや噛み合わせが整うことで、歯全体を使ってバランスよく噛めるようになるからです。
歯列矯正によって、食事中に口を開ける必要がなくなり、咀嚼音が目立ちにくくなります。
矯正治療には、主にワイヤー矯正・マウスピース型矯正の方法があります。
歯列矯正で歯並びや噛み合わせが改善されると、顎関節への負担も軽減されることで、顎関節症の症状が改善する可能性もあるでしょう。
正しい噛み合わせが得られると、「クチャクチャ」という咀嚼音が気になる問題も解消され、顎関節症の症状を改善する効果も期待できます。
当院の治療内容について詳しくはこちら>>>

口周りの筋肉を鍛える

口周りの筋肉を鍛えることも、咀嚼音の改善に効果的です。
特に口輪筋を強化すると、食事中に口を閉じて噛みやすくなります。
例えば、大きめのボタンにヒモをつけて、そのボタンを口に入れてヒモを引っ張ることで、口をすぼめるトレーニングが有名です。
口輪筋を意識的に使うことで、筋力を向上させる効果が期待できます。
さらに、風船を膨らます口輪筋を鍛える方法もあります。
この運動は、筋肉を使うだけでなく、呼吸の調整にも役立ちます。
口輪筋が強くなることで、日常的に口を閉じやすくなり、食事中に自然に口を閉じたまま噛むことが期待できるのです。
トレーニングを通じて、口周りの筋肉を強化することは、食事のマナー向上にも寄与できるでしょう。

舌の筋力を鍛える

咀嚼音を改善するのに、舌の筋力を鍛える方法もあります。
舌には正しい位置があり、筋力が衰えるとその位置を維持することが難しくなるため、舌の筋力を鍛えることはとても大切です。
例えば、「あいうべ体操」を行うことで、舌を強化できます。
体操の方法は、以下の通りです。

  1. あ:口を大きく開けて「あ」と発音する
  2. い:口角を左右に広げて「い」と発音する
  3. う:唇をすぼめて前に突き出して「う」と発音する
  4. べ:舌を下に出し、できるだけアゴの先端に近づけるようにして「べ」と発音する

さらに、「ポッピング」というトレーニング方法も舌の筋力を強化するのに有効です。
ポッピングは、以下の方法で行います。

  1. 舌全体を上あごにぴったりと吸い付ける
  2. そのまま口を大きく開けて10秒ほどキープする
  3. 舌を一気にはがして「ポンッ」という音を鳴らす
  4. この動作を3~5回繰り返す

舌の筋力が向上すると、咀嚼や飲み込みの際に舌が食べ物を効率的に運びやすくなり、噛み残しが減ることで、口を開ける必要が少なくなります。
その結果、咀嚼音を抑えることに繋がり、より快適な食事が実現できるでしょう。

唾液の分泌を促す

唾液の分泌を促すことで、咀嚼音を改善する効果が期待できます。
唾液が十分に分泌されると、口を開けずに食べ物を噛んだり飲み込んだりできるため、咀嚼音が気にならなくなるのです。
口内の唾液を促す方法には、主に以下の方法があります。

  • ・よく噛む
  • ・水分を多く取る
  • ・唾液腺マッサージを行う

なおカフェインには利尿作用があるので、水分補給の際にコーヒーや紅茶は避けたほうが良いでしょう。

ゆっくり・正しく噛む

咀嚼音を減らすためには、ゆっくり正しく噛むことも大切です。
ゆっくりと食べることで、食べ物が口の中で十分に処理されるため、音が立ちにくくなります。
食べ物を急いで噛むと咀嚼が不十分になり、口を大きく開ける必要があるため、咀嚼音が目立ってしまうのです。
ゆっくり噛むと咀嚼回数が増えて、唾液の分泌が促されます。
唾液には食物を柔らかくして、消化を助ける役割があります。
唾液が十分に分泌されることで、食べ物が口内でスムーズに移動して、噛みやすくなるのです。
ゆっくり正しく噛むことで咀嚼しやすくなり唾液が十分に分泌されるので、咀嚼音が鳴りにくくなります。

歯並びと咀嚼音が気になる場合は適切な処置をとることが大切

斜めからの口元

咀嚼音と歯並びには、密接な関係があります。
特に開咬・上顎前突(出っ歯)・下顎前突(受け口)のような不正咬合の場合は、食べ物をうまく噛めない傾向にあり、「クチャクチャ」という咀嚼音が出やすくなるのです。
歯列矯正を行うと、歯並びや噛み合わせの根本的な改善が見込めるので、咀嚼音の改善も見込めます。
歯並びや咀嚼音が気になる方は、ぜひ一度当クリニックへご相談ください。
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