投稿日:2023.1.28
歯の中心がズレてるのって矯正で治せるの?
目次
歯の中心がズレてるのって矯正で治せるの?
皆さん、こんにちは!
池袋駅前歯科・矯正歯科です。
今回が、歯の中心のズレを矯正治療で治すことができるのかについてお話していきます。
私たちがカウンセリングを行っていて、結構多く聞かれる質問の一つです。
歯の真ん中を一致することができるか、ということです。
今回はそこの疑問点について、お話していきます。
単刀直入にお伝えしますと歯の中心(正中)のズレを治すことはできる場合がある。
ということです。
突然ですが、鏡の前で「い」の口をして自分の口の中を見たことがありますか?
見たことがない方は今!是非見てみてください。
歯の中心はお顔のど真ん中にありますか???
そもそも歯の中心とはどこなのか・・・・
〈歯を左右均等に分けたときの真ん中〉、〈中切歯と中切歯の間〉が中心となります。
形状でみると、正面から見たときに一番丸みを帯びて大きい歯なので分かりやすいと思います。
結論からお答えすると、こちらのお悩みは・・・・治せる可能性があります!!
矯正で改善する際、お顔の「正中線」に歯の中心が合うように調整を行いながら進めていきます。
ですが、100%キレイにそろえられるかというとそうではありません。
歯のずれ込み具合や、形状、本数、骨格、その他口腔内の状態によってはズレが残ることもあります。
歯の中心(正中)が合いにくい症例
どのような方が歯の中心(正中)が合いにくいのかの例を具体的にあげていきたいと思います。
もちろん、これに当てはまるからと言って絶対に正中線を合わせられないというわけではないのですが、
合わせられないことがあることを理解していただければと思います。
また詳しい内容が、精密検査を行わないと治療方法を導きだすことは難しいので
気になる方は精密検査(¥38,500)が必須となります。
◆歯の本数がもともと少ない
生まれつき歯の数が少ないという方がいらっしゃいます。
そういう歯を【先天性欠損歯】といいます。
※先天性欠損歯は原因ははっきりと原因はわかっていません。
胎児の時期に歯が形成される元となる、「歯胚」が作られないことで生えてこなくなるようです。
先天性欠損歯の方で割合が多いのは、下顎の前歯(中切歯または側切歯)が1本足りないという方です。
その場合ですと正中を合わせることは難しいです。
また本来であれば中切歯と中切歯の間で合わせるところを、
【上の中切歯と中切歯の間に下の中切歯がくるように】調整することとなります。
〈イメージイラスト〉
また、小臼歯(犬歯の奥)が先天的に欠損していて、正中が左右どちらかに大きくずれこんでいることがあります。
そういった場合には、欠損している側と反対側の小臼歯を抜歯して
反対側に向かってできる限り動かしますが、移動量が大きくなってしまいます。
そうなると、【歯根吸収】を起こすリスクが高まる為、若干のずれが残る場合があります。
★歯根吸収・・・矯正の力をかけた事で、歯根が治療開始時より短くなる事。
歯根へのダメージがかかればかかる程、そのリスクは高まる。
◆歯の形状の左右差
皆さん、歯の形状は様々です。丸みのある歯や細長い歯等々、、、
またそれが左右で差があることもあります。
その場合、IPRという方法で微調整をしていきますが、完全にその形状を同じにしたり
左右対称の幅にすることは難しい為
場合によっては本人が分かる程度に正中のズレが残ることがあります。
また、矮小歯がある場合にも同様にズレが残ることがあります。
矮小歯の方で、左右の幅の完璧を求めるのであれば、
小さい歯に最終的に補綴物を入れていただくようお話をさせていただく場合があります。
※当院では、矯正治療のみしか行っておらず最終的補綴物を考えているようであればご自身で
歯科医院を探して頂く形になります。
また、診断時に最終的には補綴物を入れるという治療計画で進めていた途中で
やっぱりそれをやめたいとなると、当初お話していた仕上がりにはなりませんので
矯正治療開始前に、先生と良くお話をして決めていただければと思います。
★矮小歯・・・通常の永久歯より小さい歯のこと
★顎変形症によるズレ
顎変形症とは、骨格的な要因で上顎骨や下顎骨の大きさや形の異常で
両方のバランスによって嚙み合わせ不良と顔の変形等の症状が現れることをいいます。
例えば、顔面非対称の顎変形症で下顎が左側にずれ込んでいることで上下の正中がずれている場合、
矯正のみだとズレが残る可能性は高いです。
また、多少の骨格のズレであれば矯正治療の終了後は一致することがありますが
その後、後戻り元々あった骨の位置に戻ろうとする力がかかってしまいます。
矯正治療終了後直後が揃っていたのに気が付いたらズレてしまうことはありますのでご了承ください。
また、骨格のズレがある場合は、何度矯正治療をしても戻ってしまう場合があります。
完璧に治すとなると、場合によっては骨切り手術と矯正を併用する必要があります。
いくつか具体例をあげていきました。
前述したようにこれらはあくまで例ですので、
実際は精密検査で骨格や歯根の状態などを調べなくては何も分かりません。
現在はSNSやインターネットが普及している為、
自分の歯もこうなるんだ!と思ってしまいがちですが、
その方それぞれの生まれ持ったものが違うので
同じように仕上げがらないです。
ですので、何を求めてその為に何が許容できるのかというところを
しっかり考えてみて下さい。
ネットが普及したことで顔面の真ん中と歯の真ん中をそろえたいという患者様が
とても増えているように感じます。
中には歯並びは気にならないけれど、正中線が気になるなんて方もいるんです。
私自身元々歯並びが気になり矯正治療を行っていたので、
そんな悩みの方もいるのか!と最初は驚きでした。
ですが、人それぞれお悩みは違いますので、
出来るだけ、患者様のお悩みに沿ってカウンセリング診断は行っていきますが、
矯正治療は魔法でも整形でもないので
その理想は叶えられない場合ももちろんありますのでご了承ください。
カウンセリングでは、患者様のお悩みに対して可能性のあるお話をしていきますので、
その時点で、求めている点について難しそうな場合は
難しいかもしれないとお話はさせていただきます。
ですが、あくまでもカウンセリングは可能性のお話ですので
詳しいことは最初の方にも記載したとおり精密検査(¥38,500)をしてみないとわからないです。
精密検査後に患者様それぞれの状況を見させてもらい
今後の治療計画を立てていきます。
その後患者様にお話をさせていただくのですがその際、
もしかしたらカウンセリングで難しいと言われていたことが
調べてみた上で可能かもしれない、けど、こんなリスクが付いてきますと
お話があるかもしれません。
このようなお話があり、患者様が求めていることと
当院が可能な治療計画をすり合わせていきます。
このブログを読んでいただいたことで、皆様のデンタルIQをすこしでも高めるお手伝いができ
矯正治療を行っていただくことのイメージを深めていただければ幸いです!(^^)!
★池袋駅前歯科・矯正歯科では、随時カウンセリングのご予約を承っております。
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