投稿日:2023.3.22
前歯のデコボコを治したい!!どうしたらいいの??
ふと鏡で自分の顔を見たときに、「前歯がガタついているなあ」と思ったことはありませんか?
この記事を読まれている方の多くは感じた事があるでしょう。
前歯のデコボコで悩まれている方は決して少なくありません。
自分からも、そして他人からも、見えるパーツになりますし、歯並びというのはその人の特徴として大きな印象を与えます。
また、歯並びが悪いことにより、食べ物が噛みにくい場合や発音にも支障をきたすことがあります。
前歯のデコボコは歯を並べるのみであればそこまで難しくありません。
しかし、歯が大きくガタついている場合や咬み合わせに問題がある場合などは、治療が容易でない場合があります。
綺麗な歯並びを手に入れるために、自己診断ではなく専門医の適切な診断を受け、治療する必要があります。
今回は、歯がデコボコになる原因やそれらが及ぼす悪影響、さらに治療方法まで詳しく解説していきます。
目次
なぜデコボコになるの?
歯並びはいつごろから気になりましたか?
子供の頃からガタついている方もいれば、大人になってから、という方もいると思います。
子供の頃は綺麗に並んでいた歯が、どうして大人になった今、ガタついてしまうのでしょうか?
歯がデコボコになってしまう原因にはいくつかありますので、説明していきます。
遺伝的要因
歯並びや顎の形は、両親や祖父母から遺伝することがあります。
もし家族の中で誰かがデコボコの歯並びである場合、遺伝的要因が考えられます。
また、顎が小さい場合や歯が大きいなどの特徴がある場合も遺伝的要因が考えられ、歯並びが乱れる原因となります。
顎の大きさと歯の大きさの不一致
顎が小さいうえに歯が大きいなど、顎の大きさと歯の大きさのバランスが取れていない場合、歯同士が押し合ったり前後にずれたり、斜めに生えるなどして、デコボコの原因となります。
顎の成長が不十分な場合の原因として考えられるのは、遺伝である場合や、口呼吸による影響が考えられます。
指しゃぶりや口呼吸などの習癖
日々、無意識下で行なっている習慣も、もしかしたら歯をデコボコにする大きな要素となっている可能性があります。
例えば、口呼吸、指しゃぶり、低位舌などが挙げられます。
このように日々の習慣が歯並びや咬み合わせに悪影響を及ぼす習癖を悪習癖と言います。
長期間の指しゃぶりは指が前歯を圧迫するため上の前歯が前に、下の前歯が後ろに押されてしまいます。
そのため、出っ歯になったり、歯の位置がずれてしまう原因となります。
低位舌や舌突出癖は無意識に舌で前歯を押し出してしまうため、歯がデコボコになる事があります。
また、奥歯で噛んだときに前歯同士が離れてしまう「開咬」と呼ばれる状態を引き起こす可能性が非常に高いです。
さらに、口呼吸のように口で息をする癖があると、舌が上顎に正しく当たらず、上顎の成長が不十分になりがちです。
これらの悪習癖が歯並びへ大きな影響を与えてしまいます。
親知らず(第三大臼歯)
親知らずが生えてくる際に、すでに並んでいる歯を手前に押し出してしまい、歯並びが崩れる可能性があります。
特に顎が小さい場合は、親知らずの影響で歯がデコボコになる事があります。
デコボコの歯並びが与える健康へのリスク
歯並びが崩れていることにより全身へ悪影響を与えてしまうリスクがあります。
では、いったいどんな影響を与えるのでしょうか?
虫歯や歯周病のリスク
歯が重なっているところは歯ブラシが届きにくい場合が多く、清掃不良になりやすいです。
そのため、通常の歯並びよりも虫歯や歯周病になるリスクが高くなります。
全身への影響
さらに、歯が正しい位置に並んでおらず噛み合わせに問題がある場合、食べ物をしっかり噛めず、消化に負担をかけたり、顎の関節にも影響を及ぼす事があります。
顎の関節の違和感や痛み、さらに顎が開きにくいなどの症状が出る、顎関節症になってしまう可能性があります。
噛み合わせの乱れや顎のトラブルが長引くと、首や肩、頭に負担がかかり頭痛が慢性化することも少なくはありせん。
ストレスや心理的負担
歯並びが悪いことをコンプレックスに感じて人前で話したり笑ったりするのをためらってしまうことも少なくありません。
また、歯がデコボコであるがゆえに上手く発音できない場合もあります。
特に「サ行」「タ行」などは舌を上の前歯の内側に当てて発音します。
しかし、歯と舌が上手に密接できない場合、発音が不明瞭になり、コミュニケーションに問題を抱えてしまうこともあります。
どうすればデコボコは治る?
歯並びがガタついている場合は基本的に矯正治療で治す事ができます。
矯正治療にも大きく分けて2つ、「部分矯正」と「全体矯正」があります。
前歯のみであれば部分矯正で治すことも可能ですが、デコボコの程度にもよって全体矯正の方がおすすめの場合もあります。
低価格・短期間で治療可能な部分矯正はとても魅力的ですが、きちんと治す場合、全体矯正の方が適していることもあります。
部分矯正では、歯を動かせる範囲に制限があるため、後戻りしてしまう可能性もあります。
一方で、全体矯正では、歯を綺麗に並べるだけでなく、噛み合わせや全体のバランスを見ながら治療できます。
スペースが足りないことによって歯がデコボコになってしまっている場合、歯を正確に並べるためにはスペースが必要です。
そのスペースを作る方法として3つご紹介していきます。
抜歯する
歯を並べるスペースが足りない場合、抜歯をしてスペースを作ることは珍しくありません。
歯が大きく乱れている場合などは歯を抜くことによってス十分なスペースを確保することができます。
抜歯は、基本的に第一小臼歯と呼ばれる前から数えて4番目の歯を抜くことが多いです。
バランスを保つために左右対称に抜歯を行うことが一般的で、通常は左右それぞれ1本ずつ抜歯します。
上下とも矯正治療を行う場合は4本抜歯が必要になるケースもあります。
IPR(ディスキング)
IPRとは歯の横幅を細くしてスペースを作る方法です。
専用のヤスリのような機械を使って影響のない範囲で歯を細くします。
軽度のガタつきであれば、このIPRでスペースを確保し、並べていくことが可能です。
アーチを広げる
顎が狭く歯が並ぶスペースがない場合は、顎のアーチを広げることでスペースを作ります。
顎を広げた後、歯を綺麗に並べていく方法です。
矯正以外で気をつけることは?
日々の習癖によって歯並びが崩れてしまった場合は、歯を矯正で綺麗に並べても、その習慣を改善しなければ後戻りのリスクがあります。
頬杖やうつぶせ寝などは一定方向から力がかかります。
そのため、顎の位置がズレてしまったり、顎関節に負担をかけてしまうこともあります。
悪習癖として考えられている口呼吸や、舌で前歯を押し出す癖、唇を噛む癖などは、自覚がない場合でも知らず知らずのうちに歯並びに悪影響を与えてしまう可能性があります。
気になる場合は、早めに歯科医に相談し適切な対策をとりましょう。
まとめ
前歯のデコボコは、遺伝や生活習慣など様々な要因で生じますが適切な矯正治療を行うことで改善できます。
部分矯正は短期間・低価格で非常に魅力的ですが、適応症例が限られています。
歯を綺麗に並べ、噛み合わせなどのバランスも全て整えるのは全体矯正がおすすめです。
また、後戻りしないために悪習癖の見直しを行う必要があります。
悪習癖によって歯に不自然な力が加わると、歯が徐々にずれてデコボコになってしまいます。
自分がどういった原因で歯並びが乱れてしまったのかを正しく理解し綺麗な歯並びを保てるよう心がけましょう。
まずは専門医に相談し、最適な治療方法を選びましょう。
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歯並びでお悩みの方はぜひ当院のカウンセリングでご相談くださいね。