投稿日:2022.3.19
矯正用のマウスピースの洗浄方法は?おすすめの洗浄剤も解説
皆さん、こんにちは、池袋駅前歯科・矯正歯科です。
マウスピース型矯正で治療中の患者さまを見ていると、使用中のマウスピースが着色したり 歯石がついていたりする方をお見かけします。
コーヒーやお茶をマウスピースをつけたまま飲んだり、タバコを吸ったりすると、せっかくの目立ちにくいマウスピースが変色してしまうのです。
そこで今回は、矯正用マウスピースの洗浄方法と注意点を解説します。
また保管方法と、よくある質問にもお答えするので、参考にしてみてくださいね。
目次
マウスピース洗浄をしないと起こるトラブル
マウスピースを洗浄しないでいると、マウスピースにも歯石が付着し、着色する恐れもあります。
マウスピースをずっと口内に入れていると、口内の細菌が付着します。細菌を放置してしまうと、着色や臭いを発生させてカビが生えることも。
さらに虫歯や歯周病の原因にもなるため、注意が必要です。
虫歯や歯周病がある場合は、いったん矯正治療を中断するケースもあります。
マウスピースの入念なケアは矯正治療を計画どおりに進めるために、とても大切なことなのです。
マウスピースの洗い方
マウスピースは以下の流れで洗浄しましょう。
- 水洗する
- 歯ブラシで洗浄する
- 専用の洗浄剤につけておく
それぞれの流れが理解できるように、詳しく見ていきましょう。
1.水洗する
食後にマウスピースを外して、しっかり水洗します。
お口の中の汚れや食物残渣を取り除くためにも、しっかり水洗いを行いましょう。
ただし水洗いの際に強くゴシゴシとこすったり、熱湯を使用したりすることは避けてください。
2.歯ブラシで洗浄する
水洗いでおおまかに汚れを除去した後は、歯ブラシで細かい部分の汚れを除去しましょう。
マウスピースの内側などの細かい汚れを落とす場合は、歯ブラシの使用をおすすめします。
使用する歯ブラシは柔らかめのものを選び、軽くこするように清掃してください。
2.専用の洗浄剤につけておく
水洗いと歯ブラシでの洗浄後は、除菌や着色を除去してくれるマウスピース専用の洗浄剤につけておくことをおすすめします。
説明書に書いてあることを守って、使用後はしっかりお水でゆすぎましょう。
マウスピースを洗浄するときに気をつけたいこと
マウスピースを洗浄するときの注意点は、以下のとおりです。
- 歯磨剤は使わない
- 熱湯を使わない
- 強力な漂白剤は使用しない
- 硬いブラシを使わない
- アルコールで消毒しない
それぞれ解説していきます。
歯磨剤は使わない
歯磨剤でマウスピースを洗浄することは避けてください。
配合されている研磨剤で、マウスピースを傷つける恐れがあります。
マウスピースに傷がつくとその傷の中に汚れが入り込んでしまい、細菌が増殖して口臭の原因になります。
歯磨剤は使わずに、マウスピース専用の洗浄液を使うと良いでしょう。
熱湯を使わない
熱湯でマウスピースを洗うことは避けましょう。
「熱湯でマウスピースを殺菌しよう」と熱いお湯をかけてしまうと、マウスピースが変形する恐れがあります。
マウスピースが変形したら再度作り直す必要があり、矯正期間が伸びてしまいます。
そのため熱湯は使用せず、常温の水で対応するように心がけましょう。
漂白剤を使わない
マウスピースに漂白剤を使用すると、成分によってマウスピースが変形・変色することがあります。
またお口に有害な成分を残す恐れもあるため、注意が必要です。
かたいブラシを使わない
矯正用マウスピースを洗浄するときは、かたいブラシは避けてください。
かたい素材で擦った場合、マウスピースを傷つける恐れがあるからです。
ブラシは柔らかめのものを選び、優しく洗浄するように心がけましょう。
アルコールで消毒しない
「マウスピースを清潔に保ちたいから」とアルコールを使用すると危険です。
アルコールを使うとマウスピースを変形させる恐れがあります。
消毒したい場合は、マウスピース専用の洗浄液をご検討ください。
矯正用マウスピースをキレイに保つための保管方法
矯正用マウスピースの保管方法を、以下の項目に分けて紹介します。
- 温度や湿度に注意する
- ケースに入れて保管する
温度や湿度に注意する
温度や湿度に注意して、マウスピースを保管するようにしましょう。
極端な温度や湿度の変化があると、劣化するかもしれません。
できるだけ、安定した温度と湿度の環境の中で保管するようにしましょう。
ケースに入れて保管する
マウスピースを外しているときは、必ず専用のケースに入れておきましょう。
ケースに入れずに適当に扱うと、紛失する恐れがあるからです。
例えば、「適当なところに置きっぱなしにしておき、家族が間違って捨ててしまった」なんてこともよくあります。
基本的にマウスピースはお口の中に入れておくことがほとんどですが、 使わないときは専用のケースに入れておくと安心でしょう。
なお、マウスピースだけでなく保管するケースも、こまめに洗い清潔に保つように心がけてください。
マウスピースの清潔な状態を保つには?
マウスピースを清潔な状態で保つために、以下のことを守りましょう。
- 飲食後はブラッシング後にマウスピースを装着する
- 濃い色の飲み物を避ける
飲食後はブラッシング後にマウスピースを装着する
飲食後は歯磨きをしっかり行ってから、マウスピースを装着しましょう。
しっかり歯磨きを行わないと、マウスピースにも歯垢・歯石・着色が付いてしまいます 。
歯垢や歯石が付着すると、虫歯や歯周病の原因になるため、飲食後は歯磨きをしっかり行ったあとにマウスピースを装着してください。
濃い色の飲み物を避ける
できるだけ色の濃い飲み物を避けることで、マウスピースの着色を防ぐことができます。
一般的なマウスピースはプラスチックでできているため、色が濃い飲み物は着色することがあります。
例えば、コーヒー・紅茶・赤ワインなどの飲み物は要注意です。
マウスピースを外してこれらの飲み物を飲むのがよいですが、 もしマウスピースをつけたまま飲むことはできるだけ控えましょう。
マウスピース洗浄剤の選び方
洗浄剤を選ぶ際は、以下のことを意識するとよいでしょう。
- 洗浄のタイプで選ぶ
- 除菌や洗浄の効果で選ぶ
洗浄のタイプで選ぶ
洗浄剤を選ぶ際は、使うシチュエーションを考えて選ぶのがおすすめです。
洗浄のタイプには、つけ置き・スプレーなどがあります。
つけ置きタイプは、特にご自宅でのお手入れに最適です。
40〜50℃の温水か冷水に洗浄剤1錠を溶かし、マウスピースを浸けておきます。
「泡・スプレータイプ」の洗浄剤の大きな魅力は、思い立ったときに手軽に使えることです。
気軽に使えるため、外出するときでも洗浄できます。
除菌や洗浄の効果で選ぶ
マウスピース洗浄剤の除菌・洗浄効果で選ぶことも大切です。
除菌・洗浄の効果は、洗浄剤によって変わります。
できるだけ除菌・洗浄の効果が高いものを選ぶのがおすすめです。
また、着色が気になる場合は、漂白活性化剤が含まれたものを選ぶとよいでしょう。
入れ歯用の洗浄剤でマウスピースを洗ってもいい?
マウスピースを洗う際は、できるだけ専用のものを使いましょう。
洗浄剤の効果が強すぎると、マウスピースを傷めてしまうかもしれません。
ただしクリニックによっては「使用してもいい」と言われることがあるので、事前にクリニックに確認しておくとよいでしょう。
重曹で洗浄してもいい?
マウスピースの汚れや臭いが気になる場合、重曹を使うのも1つの手です。
重曹を使う場合は以下の手順で行ってください。
- コップいっぱいの水に重曹を大さじ2杯入れてよく混ぜる
- その中にマウスピースを20分程度つける
- 水でしっかり洗い流す
なお、当院でおすすめしているマウスピース洗浄剤は、以下で紹介しています。
歯並びについてのお悩みや矯正治療をご検討中の方は、カウンセリングから是非ご相談ください。