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ブログ

投稿日:2022.5.25

裏側矯正ってどんな治療方法?メリット・デメリットについて解説

皆様こんにちは!

池袋駅前歯科・矯正歯科です。

いつも当医院のブログをご覧いただき、ありがとうございます。

 

ワイヤー矯正の種類の一つに裏側矯正があります。裏側矯正は、歯の裏面に矯正装置をつけることで、外からはほとんど見えない形で歯並びを整える方法です。「目立たずに歯並びを治したい」と考えている方に選ばれています。しかし、裏側矯正にはメリットだけでなく、デメリットもあります。今回は、裏側矯正について解説します。

裏側矯正とは?

具体的には、歯の裏側に「ブラケット」という矯正器具を装着し、そこにワイヤーを通して歯を動かす矯正方法です。「舌側矯正(ぜっそくきょうせい)」や「リンガル矯正」とも呼ばれています。

 

歯の形状に合わせてブラケットが作製されるため、治療効果が高く、より理想の歯並びに近づけることができます。

裏側矯正のメリット6つ

裏側矯正には、以下のメリットがあります。

矯正装置が見えにくい

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裏側矯正の大きなメリットは、矯正器具が目立たないことです。器具が見えると、どうしても気になってしまうこともありますよね。特に人と話すことが多い、人に見られる仕事をしている方にとっては気になるかもしれません。しかし、裏側矯正であれば、矯正治療中も気にすることなく、普段通り生活を送ることができます。

 

また、卒業式、成人式、結婚式などでも、裏側矯正だと自然な笑顔でいられます。就職活動といった重要な場面でも、見た目に関する不安を感じることなく、相手に好印象を与えることが可能です。

食事時も気にならない

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矯正器具を装着していると、食べ物が詰まります。食べてすぐに詰まっていないかどうか確認できればよいのですが、外食などはなかなか難しいと思います。

 

表側矯正だと、矯正装置に食べ物が付いていないかどうしても気になるでしょう。しかし裏側矯正の場合、装置が目に見えない位置にあるため、もし食べ物が挟まっても目立ちにくいです。

表側矯正と比べてむし歯になりにくい

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歯の裏側は唾液が行き渡りやすく、食べ物や汚れが洗い流しやすい環境です。これを自浄作用と言い、裏側矯正の場合は自浄作用のおかげでむし歯菌の繁殖が抑制されやすくなります。

 

また、歯の裏側は表側に比べてエナメル質の層が厚く、歯質が強いという特徴もあり、むし歯になりにくい傾向にあります。

スポーツをしていても安心

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ラグビー、アメリカンフットボール、ボクシングなどのスポーツをしている人は、表側矯正だと口元を怪我してしまうリスクがありますが、裏側矯正だとリスクが低いです。

舌を正しい位置に導ける

舌の正しい位置は、上あごの前歯の少し奥、天井に向けて軽く触れる位置にあります。しかし、舌で前歯を押す癖があると、出っ歯を引き起こしてしまうことも。装置が歯の裏側につくことにより、舌を正しい位置に保てるため、後戻りのリスクを減少させることが可能です。

 

裏側矯正のデメリット3つ

メリットが多い裏側矯正ですが、以下のようなデメリットがあります。

器具を装着した直後は滑舌に影響がある

裏側矯正では矯正器具が舌に触れ、違和感を覚えることがあります。舌に矯正器具に触れることで、一時的に発音がしにくくなったり、小さな傷ができることもあり得ます。

 

しかし、装着から2~3週間程度で装置があることに慣れて、発音も問題なくできることがほとんどです。

歯磨きが難しい

tufted brush

裏側矯正では、装置が歯の裏側に取り付けられているため、通常の歯ブラシを使った歯磨きが難しくなります。そのため、裏側矯正を行っている間は、通常の歯磨き方法を少し変更し、タフトブラシや歯間ブラシを使ったケアが必要になります。

 

タフトブラシは小さくて丸いブラシで、矯正装置や歯ぐきのライン周辺などを磨くのに適しています。歯間ブラシは、歯と歯の間や装置のワイヤーの下など、歯ブラシが届きにくい部分の汚れを落とすのに効果的です。

コスト

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「矯正治療を始めたいが費用が気になる」という方は少なくありません。歯は表側と比較して裏側は凹凸が多くあるため、ブラケットは患者さん一人ひとりの歯に合ったものを正確にオーダーメイドで製作します。裏側矯正の器具を精密に製作するためにはさらに高い技術が求められ、その分コストもかかってしまうのです。

 

そのような方におすすめしたいのはハーフリンガル矯正です。ハーフリンガルとは、上の歯は裏側、見えにくい下の歯は表側に装置をつけるというもの。下の歯は唇に隠れて見えにくいです。少しでもコストを抑えたいという方におすすめしています。

裏側矯正ができるケース

裏側矯正に関してよくある疑問の一つが、治療可能なケースの範囲についてです。一般的に、裏側矯正は表側矯正に比べて適用できる症例が限られていると考えられがちですが、実際には裏側矯正も表側矯正と同様に、ほとんど全ての症例に対応可能です。

 

特に、裏側矯正は前歯を奥に引き込む動きに優れているため、開咬(奥歯で噛んでも前歯が噛み合わない状態)や出っ歯といった症状に対してスムーズに歯を動かせます。

 

ただし、裏側矯正に限らず、骨格の問題が原因である症例に対しては限界があります。たとえば、顎の骨の位置のずれによる出っ歯や受け口は、矯正治療だけでは十分な改善が難しいことがあります。このようなケースでは、矯正治療に加えて、顎の骨の位置を調整するための外科手術が必要となることがあります。

裏側矯正ができないケース

裏側矯正は多くの症例で効果的ですが、すべての人に適しているわけではありません。以下に当てはまる方は裏側矯正ができない可能性があります。

舌が大きすぎる

舌が極端に大きい場合は裏側矯正が難しい可能性があります。舌が大きすぎると装置によって舌が傷つきやすくなったり、発音や飲み込みに影響が出てしまうのです。そのため、場合によっては、表側矯正や透明なマウスピースを使用した矯正治療など、おすすめすることもあります。

歯が内側に傾斜している

歯が内側に向かって傾斜している場合は裏側矯正を推奨しない可能性があります。
裏側矯正は、ワイヤーの特徴として内側に歯を牽引する力が強く働きます。
そのため、元々歯が内側へ傾斜している場合に裏側矯正を使用すると、より強く内側へ傾斜してしまう可能性があります。
その結果、てこの原理で歯根が外側へ傾斜し、骨から露出してしまう可能性があります。
露出した場合、歯へ栄養がいかなくなり失活(歯がしんでしまうこと)へとつながります。

上記2パターンを裏側矯正ができない例としてあげましたが、「裏側矯正が必ずしもできない」というわけではなく、「通常よりもリスクが大きくなる」為、別の装置を推奨させて頂く場合があります。

裏側矯正をさらに効果的に行うために

矯正治療は歯だけでなく、歯を支える骨の状態を知る必要があります。当院では、歯科用CTや3Dスキャナなどを活用し、顎の骨まで3D化しています。

 

患者さまの状態を正確に把握した上で作られたシュミレーションを基に診断することが可能です。治療前に治療後の予測結果ができ、さらに緻密な治療計画を立てています。

まとめ

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裏側矯正は、見た目への心配を軽減できる矯正方法で、人前で話す機会が多い方に適しています。ほとんどの症例に適用可能であるものの、全員に適しているわけではないため、歯科医師の診断が重要です。

 

池袋駅前歯科・矯正歯科では、無料矯正カウンセリングを通じて、患者さま一人ひとりに合った矯正治療プランを提案しています。見た目を気にせず矯正治療を受けたい方は、お気軽にご相談ください。