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投稿日:2023.3.8

おとなの歯列矯正 何歳まで?

「成人矯正をしたいけど、今更始めても効果はあるの?」と気になっていませんか?

結論からお伝えすると、成人矯正を始める年齢に制限はありません。条件を満たしていれば何歳からでも始められるのが成人矯正の大きなメリットです。

こちらのページでは、成人矯正を始めるための条件や高齢者が歯列矯正をするメリット・デメリットなどを分かりやすくまとめました。年齢を理由に歯列矯正を諦めている方は、ぜひご参考ください。

成人矯正に年齢制限はない
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成人矯正は小児矯正とはちがって年齢制限がありません。以下の条件を満たしていれば何歳からでもスタートできます。

永久歯が生えそろっている

永久歯が生えそろうまでは小児矯正の対象です。永久歯が生えそろうのは13歳ごろで第二大臼歯(7番目の歯)まであると成人矯正の対象となります。親知らずは含みません。

親知らずがすでに生えている場合は、矯正治療の妨げになるかどうかを判断し、妨げになるようであれば事前に抜歯を行います。無理に親知らずを残して矯正治療をすると仕上がりが悪くなるだけでなく、後戻りのリスクも高くなるため注意しましょう。

歯や歯ぐきが健康であること

虫歯や歯周病に罹患していると歯列矯正ができません。治療中はお手入れが以前よりも難しくなるため、虫歯や歯周病のリスクが上がります。

治療前に問題がみられる場合は、それらの治療を優先して行いますのでご了承ください。
年齢による歯肉退縮をしていないことも条件に挙げられます。
矯正治療は少なからず歯肉退縮が起こる為、元々歯肉退縮を起こしていると矯正治療中もしくは矯正終了後に歯がぐらぐらとしてしまう可能性があります。

定期的な通院が可能であること

歯列矯正は一般的な治療よりも期間が長く、月に1~2回はメンテナンスのための通院が必須です。メンテナンスを怠るとトラブルがおこって治療期間の延長につながるだけでなく、場合によっては治療を一からやり直さなくてはいけません。

成人矯正だと終了するまでに2~3年はかかるため、引っ越しや転勤の予定がある場合は事前に歯科医師に伝えておくようにしましょう。

丁寧なお手入れができること

歯列矯正中は虫歯や歯周病のリスクが上がるため、今まで以上に丁寧なお手入れをする必要があります。とくに固定式のワイヤー矯正は、ブラケット周辺やワイヤーの下に食べ物が詰まりやすく、汚れも溜まりやすいので注意しましょう。

歯ブラシだけでなくワンポイントブラシや歯間ブラシ、フロスなどを合わせて使って虫歯や歯周病を予防するようにしてください。

 

当院では、お手入れに自信がないという方に分かりやすくブラッシング指導を行っております。歯ブラシの使い方だけでなくワンポイントブラシや歯間ブラシ、フロスといった補助用具についても丁寧にご説明しておりますので、きっとお手入れに自信がもてるようになるでしょう。歯並びや治療法に合わせた方法で指導させていただきます。

高齢者が歯列矯正をする5つのメリット

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歯並びや噛み合わせが整うことで得られるメリットは「審美性」だけではありません。健康面にもいい影響を与えるため「今後の健康が心配」という方にも歯列矯正はおすすめです。

高齢者が歯列矯正をすることで得られるメリットを以下でくわしくみていきましょう。

笑顔に自信がもてる

「歯並びが悪くて人前で笑うのが恥ずかしい」と悩んでいる方は少なくありません。自信をもって笑えるようになることで性格も明るくなり、人付き合いがスムーズになります。対人関係に苦手意識をもたなくなると外出が増え、体を動かすことが健康面でもいい影響を与えるでしょう。

清潔感を高められる

歯並びが整っていると清潔感のある印象を与えます。外食をしても食べ物が歯と歯の間に挟まりにくくなるので、友人との会話も思う存分楽しめるでしょう。前歯部に食べ物が詰まりやすいという方にはとくにおすすめです。

若々しく見える

歯並びが崩れていたり歯と歯の間にすき間が多かったりすると、老けて見える傾向にあります。とくに前歯は人目につきやすいため注意しなくてはいけません。歯並びを整えることで若々しく健康的な印象を与えられます。

虫歯や歯周病のリスクが減る

歯並びが整うと歯ブラシの毛先が歯面にあたりやすくなり、磨き残しが減ります。その結果虫歯や歯周病のリスクが低下し、全身の健康にも効果的です。

全体の健康に役立てられる

お口の環境は全身の健康と深い関係があり、とくに歯周病は脳卒中や心疾患、糖尿病、アルツハイマー型認知症、関節リウマチ、誤嚥性肺炎といった全身疾患のリスクがあがる原因です。「長生きしたい」「活き活きとした人生を送りたい」という方は、ぜひ歯列矯正をご検討ください。

高齢者が歯列矯正をする5つのデメリット

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経済面や健康面の問題がある方は、歯列矯正が難しい場合があります。

納得のいく結果にするためにも、メリットだけでなくデメリットも正しく理解しておきましょう。

費用がかかる

歯列矯正は基本的に保険が適用されません。顎変形症など病名がついた場合は保険が適用されるので、まずは一度歯科医院へ相談しましょう。一般的な審美目的の場合は保険適用外となります。

治療中はお手入れが以前より難しくなる

矯正治療中は、装置があることで以前よりもお手入れが難しくなります。手先が器用に動かせない方や長く歯磨きができないという方は注意が必要です。

マウスピース型矯正は装置が取り外せるためお手入れが今までどおり行えますが、磨き残しがある状態で装置をつけるとワイヤー矯正よりも虫歯や歯周病のリスクが高くなるため、気をつけなくてはいけません。治療法に限らず丁寧なお手入れが必須です。

歯や歯ぐきがダメージを受けることがある

歯に力をかけて動かすので、歯やそれを支える周囲の組織がダメージを受けることがあります。主なトラブルとして歯根短縮(歯根が短くなる)や歯肉退縮(歯ぐきが下がる)などが挙げられ、多かれ少なかれ矯正治療を行う皆様が起こる可能性があるものです。
ご年齢と共に歯を支える骨が薄くなり、歯肉退縮を起こします。そこに、矯正治療によるダメージが加わることで最悪の場合、歯が抜ける可能性があります。
精密検査時に現状の確認をし、矯正治療が可能かどうか判断する必要があります。

また、一時的な噛み合わせの崩れで顎関節症を引き起こすこともあります。歯列矯正を終えるころには噛み合わせの問題は解消されますが、もともと顎関節症である方は少し注意が必要です。

痛みが強いときは食事が困難になる

矯正治療中は歯が動くので痛みが発生します。個人差はありますが、痛みが強い間は食事がうまく取れないことも珍しくありません。痛みが強い間は柔らかいものを選ぶことで緩和できますが、なかには食事内容を変えられない方や工夫が難しいという方もいるでしょう。その場合痛みによるストレス増加が考えられるため、あまり矯正治療は向かないといえます。

月に1~2回の通院が必要

矯正治療には定期的な通院が必須なため、移動が困難な方や通院ができないほど忙しい方には不向きです。基本的に治療期間は2~3年と長く、場合によっては加えて外科手術が必要になります。自身の体の状態を理解したうえで治療を開始するようにしましょう。

成人矯正は「やりたい」と思ったときがベストなタイミング

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成人矯正は小児矯正と違って、開始する年齢に制限がありません。歯並びや噛み合わせが気になったタイミングがベストといえます。しかし、開始するにあたり「永久歯が生えそろっている」「歯や歯ぐき、骨の健康状態が良好」「定期的な通院が可能」「丁寧なお手入れができる」といった条件がありますので、その点をふまえて治療をお考えください。今のお口の状態に問題がないかを知りたい方は一度歯科医院で診てもらいましょう。

当院では、歯や顎骨の状態を正しく把握するための精密検査をご提案しております。治療にかかる費用や治療期間、適切な治療法も検査後に決定しますので、気になる方はお気軽にご相談ください。

条件さえそろえば、年齢で美しい歯並びや噛み合わせを諦める必要は全くありません。この先の人生を明るく健康に過ごすためにもぜひ歯列矯正をご検討ください。

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