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院長のこれまでの経緯~私の修行時代~

今回のブログは当院の院長中目の歯科医師になってからこれまでの経緯をお話ししていこうと思います。
矯正治療を受けるにあたって、クリニックの先生がどんな先生なのか、優しい先生なのか人柄も大事ですが、どれだけ技術や経験があるのかは非常に重要です。来院される患者様に話すこともあまりないのでこの場を借りてお話ししていきます。

 



★矯正歯科を選んだきっかけは偶然★

私が矯正を選んだきっかけは偶然に近かったと思います。私は横浜にある大学を卒業しているのですが、横浜という街が好きで横浜みたいな都会にある歯医者がいいなとか、お年寄りよりも美意識が高い若い年代や子供を中心に患者様を診たいとかイメージで就職先を探していました。とは言ってもそんな都合よく見つかるはずもなく、いろいろ探しました。私は1件の審美と矯正の専門クリニックの求人を見つけました。クリニックは渋谷と横浜にあり、立地も希望通りだったので見学させていただくことになりました。


見学の第一印象ですが、受付の内装が歯医者っぽくなく驚きました。最近はホテルのロビーっぽい医院とかオシャレな受付の医院は増えているのですが、特にオシャレで高級感を出すような受付だと思います。治療も見学させて頂いたのですが、舌側矯正の症例やラミネートべニアなど矯正と審美に特化していて、どこにでもある歯科医院と一線を置くような医院ですごいなと思った反面、ついていけるかなとか採用してもらえるか不安になりました。


院長先生と面接もさせて頂いたのですが、院長先生は一言でいうと典型的なイケイケな歯医者さんです。もちろん良い意味でです。仕事でいえば、勉強に滅茶苦茶貪欲です。若い時からスタディグループや年間コースをいくつも参加していて、これだけ医院も先生も大成功して有名になった今でも、もっと上手くならなきゃと思って講習会に参加していると仰っていました。趣味はスキーとサーフィンなのですが、休日は趣味に没頭ため湯沢と湘南の海沿いに別荘を買ってしまうような先生です。見た目もそのクリニックを知っている方は皆、美男美女夫婦の先生の医院だよねというくらいの先生です。


私は、新卒で就職する上でなりたいイメージって非常に重要だと思います。具体的には、こういう歯科医師になりたいと思う先生のもとで修業するのが、成功する近道だと思います。その先生みたいになるには何をすべきか、日々勉強になると思いますし、モチベーションも上がると思います。
見学してからその後ですが、矯正をやってみないかと院長先生から言われ、翌4月からお世話になる事になりました。そしてこの医院にはその後6年間勤務致しました。


歯科医師になって、10年弱の月日が経ちますが、この医院や職場の方々から学んだことは私の矯正歯科医としての礎になっていますし、本当に一生の財産だと思っています。

 

 

★入社してからの厳しい修行★

矯正は歯科の中でも習得するのに時間がかかると言われています。治療が終わるまでのスパンが2~3年が相場と言われていますから、虫歯などの一般治療と比べ一朝一夕で習得できないのは頷けます。また矯正というのは、虫歯を削って詰めるといった治療に比べ、治療が複雑で専門性の高い分野です。矯正歯科と標榜するのに審査などはないため矯正を標榜する医院は街にあふれていますが、大学の同期などを考えても矯正を大学矯正科の医局や矯正専門医院でしっかり研鑽を積んでいる先生は歯科医師全体の1割以下ではないかと思います。

 

そんな世界ですので、入社して数年は本当に苦労しました。担当医制の医院で勤務していたので、新卒といえどその日の施術の段取りやセットするワイヤーのベンディング、ブラケットのセット、アンカースクリューの埋入、患者管理を一通り全て自分で行わなくてはいけません。自分の手と頭をフル回転して、治療に臨みました。自分で曲げたワイヤーや治療経過、カルテの院長チェックはかなり厳しくて、1つ1つの精度や治療期間に特にうるさく言われていたのを今でも思い出します。今考えるとステップアップしてもらいたいがための愛のムチですし、厳しい指導があったからこそ今の自分があるのですが。。。その当時は、治療が順調に進むか考えると毎日胃に穴が開く思いで仕事していました。休みの日も卒業した大学の図書館で本を借りたりして必死に勉強しました。

 

大変でしたが、それでも逃げ出そうとは思いませんでした。同期入社の仲間も誰一人辞めずに頑張っていたのと、院長夫婦や職場のスタッフから厳しいことを言われることもあるのですが、怒鳴ったりせず温かく見守っていただいていた部分が大きかったので、辞めるのは簡単だけど裏切れないなと思っていました。

 

 



★2~3年経って思ったこと★
その後順調に成長していたら美談で終わるのですが、その後2~3年経ってもうまくいかず歯科医師という仕事に誇りが持てずにいました。仕事も楽しくないし上手くいかないので、仕事に行くのが嫌になりかけた時期でもありました。楽しそうに仕事をしている歯医者仲間に相談をして、その時は講習会に行って勉強するといいんじゃないかみたいなアドバイスを受けました。


院長夫婦にも機会があって悩みを打ち明けて、それ以降片っ端から講習会に参加しました。その1年は200万近く勉強にお金を使ったと思います。その中で、歯科医師人生の中でも考え方を大きく変える出来事がありました。私は舌側矯正歯科学会の主催するタイポドントコースに参加しました。班分けされて、各班にインストラクターの先生がつくのですが、私の班についた先生は私の勤務する医院のことや院長夫婦をよく知っている先生でした。懇親会や講習中にインストラクターの先生と色々な話をしました。話の中で、その医院で勤務していてこれだけ患者数も経験しているのであれば認定医を取ろうよという話になりました。その当時は自分が認定医を取るなんて口が裂けても言えないと思っていたし、しかも著名な先生からそう言っていただけるのであれば目指してみようと思いました。そのインストラクターの先生は現在ある矯正の学会の会長に就任しています。


その後も色々な講習会に参加していく中で知識技術もレベルアップして治療が楽しくなったし、認定医という目標ができたことでモチベーションも上がりました。仕事への考え方や行動も変わりました。ここ数年は、矯正治療が趣味なのか仕事なのかよくわからないくらいやっていて楽しいと思えていますし、矯正歯科医という仕事を誇りに思っています。


現在はその医院を離れ、当クリニックの院長をしています。今後は自分自身の技術向上は勿論ですが、自分より若い先生やスタッフに自分の経験や技術を伝えて、医院や法人全体のレベルアップに努めていきたいと考えています。

余談ですが、前のクリニックを退職した時に写真立てを頂いたのですが、写真の一部を今でも自宅に飾っています。見守られているというか見張られている気分です。

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