投稿日:2022.5.29
歯と口の健康週間(6月4日~6月10日)口腔ケアについて
こんにちは。
池袋駅前歯科・矯正歯科です。
いつも当医院のブログをご覧いただき、ありがとうございます。
皆さんは、6月4日から10日までに実施される「歯と口の健康週間」をご存じですか?
これは、口腔衛生に関する知識を啓発活動を通じて、歯科疾患の予防につながる習慣の定着を促すことを目的としています。
特に矯正治療を受ける方にとっては口腔ケアが欠かせません。
そこで本記事では、歯と口の健康週間についてと、ワイヤー矯正をされている方に向けて、おすすめの口腔ケアグッズを紹介いたします。
目次
歯と口の健康週間とは?
6月4日から10日にかけて、「歯と口の健康週間」が開催されます。
このイベントは厚生労働省・文部科学省・日本歯科医師会・日本学校歯科医会が実施している週間です。
起源は1928年(昭和3年)に遡り、当初は日本歯科医師会が「6(む)4(し)」の語呂合わせを活かし、6月4日を「虫歯予防デー」と定めていました。
2013年(平成25年)に「歯と口の健康週間」になっています。
目的は、国民全員に歯と口の健康についての正確な情報を広め、歯のケア習慣を身につけさせることです。
さらに、歯の病気を早く見つけてすぐに治療することで、歯を長持ちさせ、お口の健康を向上させることを目指しています。
この週間を機に、ご自身の口腔ケアを見直し、改善してみませんか?
ワイヤー矯正中のおすすめ口腔ケアグッズ
ワイヤー矯正中は、食べ物がワイヤーやブラケットに引っかかりやすく、通常のブラッシングだけでは清掃が難しいことがあります。
そのため、矯正治療をしている間の口腔ケアは特に注意が必要です。
ここでは、ワイヤー矯正中におすすめの口腔ケアグッズを紹介します。
エンドタフトブラシ
通常の歯ブラシよりも先が細いブラシになります。
装置やワイヤーまわり等、歯の汚れが歯ブラシでは届きにくい場所にアプローチしていきます。
ワイヤーよりも上側と下側など多方面からブラシの先を当てて、小刻みに揺らしながら丁寧に矯正装置と歯を磨いていきましょう。
また、抜歯をされた患者様は、抜歯をした歯と向かい合っている歯の面に汚れが溜まりやすくなりますので、そちらもこのエンドタフトブラシでアプローチをしてみてください。
歯や歯茎を傷つけないように、やさしく磨くことが重要です。
また、矯正装置やワイヤーの損傷を防ぐために、ブラシを強く押し付けすぎないよう注意しましょう。
歯間ブラシ
歯と歯の間やワイヤーと歯の間など、通常のブラシでは届きにくい箇所の清掃に適しています。
また、エンドタフトブラシでも、汚れが除去できない場合に使用していきます。
ワイヤーと歯面の空間に歯間ブラシをいれ、細かく上下しながら、矯正装置と歯面を磨いていきましょう。
ここで気をつけて頂きたいことは、歯間ブラシを入れたままワイヤーを強く引っ張ってしまうと、装置が外れたりワイヤーが破損してしまう恐れがあります。
鏡を見ながら丁寧に磨いてください。
歯間ブラシにはさまざまなサイズがあります。
歯の隙間の大きさや矯正装置に合わせて、適切なサイズを選ぶことが大切です。
間違ったサイズのブラシを使用すると歯茎を傷つける原因になったり、清掃効果が得られないことがあります。
不安な場合は歯科医師または歯科衛生士に相談して適切なサイズを選んでもらうとよいでしょう。
電動歯ブラシ
ワイヤー矯正中も電動歯ブラシを使用できます。
さまざまな種類の電動歯ブラシが販売されていますが、1分間に1~3万回振動する音波振動タイプがおすすめです。
また、矯正用のブラシヘッドが利用できるモデルを探すと良いでしょう。
音波振動により微細な泡が作られ、歯と歯の間やワイヤー周りの難しい部分の汚れまで届きます。
電動歯ブラシは、毛先を軽く当てることで汚れを取り除けるので、手用歯ブラシのように動かす必要はありません。
逆に歯に強く押し当てると、歯や歯ぐき、装置にダメージを与えてしまうので注意が必要です。
矯正用ワックス
補足になりますが、当院では装置を初めて装着した日に矯正用ワックスもお渡ししております。
まだ装置に慣れていない時に、どうしても装置やワイヤーに舌や頬粘膜が当たってしまい痛みが出たり、口内炎になる方がいらっしゃいます。
そのような場合の応急処置としてのカバー材になります。
【矯正用ワックスの使用方法】
①乾燥させる:痛みを感じている装置の部位の水分をティッシュ等で優しく拭き取り、乾燥させます。
②ワックスを装着:乾燥させた箇所にワックスを適量取り、装置に覆うようにして押し付けます。
装置と粘膜との間を保護でき、痛みや擦れを軽減します。
③ワックスの交換:食事前には古いワックスを取り除き、食後の歯磨きを終えた後に新しいワックスを装着してください。
矯正用ワックスは、ブラケットが外れた場合の応急処置としても利用できます。
【ブラケットが外れた時の使用方法】
①清掃:外れたブラケットの周囲を清潔なティッシュやガーゼで軽く拭き、水分を取り除きます。
②ワックスを装着:適量のワックスを手で柔らかくして、成形しやすい状態にします。
外れたブラケットにしっかりと押し付け、固定します。
③受診:ワックスはあくまで一時的な対策です。
ブラケットが外れた際は、速やかに歯科医院へ受診し、再装着してもらいましょう。
ワイヤー矯正中に気をつけたいこと
ワイヤー矯正を行っている間は、口腔ケアを入念に行うことが大切ですが、それ以外にも注意すべき点がいくつかあります。
食事に注意する
ワイヤー矯正中の食事には特に注意が必要です。
硬い食べ物や粘り気のある食べ物は、ブラケットが破損したり、ワイヤーが曲がったりする可能性があります。
たとえば、ナッツのような硬い食べ物は、ブラケットの破損につながります。
また、ガムやキャラメルのような粘り気のあるものはブラケットが脱落することもあるため、避けるのが望ましいです。
矯正装置の破損に注意する
ワイヤー矯正中に装置が破損すると、治療計画に遅れが生じるだけでなく、場合によってはお口の中を傷つける原因となります。
特に、人と接触するような激しいスポーツを行う場合は注意が必要です。
スポーツをされている方でワイヤー矯正を行っている場合は、スポーツ用のマウスガードの作製を検討しましょう。
定期的にクリーニングを受ける
矯正装置を装着していると、食べかすが装置に挟まりやすくなります。
歯ブラシだけでは落としきれない汚れも付着するので、定期的にクリーニングを受けて虫歯や歯周病のリスクを低減しましょう。
お口の中の状態によってクリーニングの頻度は異なりますが、ワイヤー矯正中の場合は調整日と一緒に受けるのもおすすめです。
まとめ
6月4日~10日は「歯と口の健康週間」です。
口腔ケアの重要性を再確認する絶好の機会。特にワイヤー矯正をしている方は、矯正装置の周りの清掃に注意が必要です。
エンドタフトブラシ、歯間ブラシ、電動歯ブラシなどを用いて虫歯や歯周病のリスクを低減しましょう。
虫歯・歯周病予防は矯正をしていくなかで重要ですので、お近くの歯科医院で定期検診も重ねてクリーニングを受けることをおすすめします。
ワイヤー矯正をしていくなかで、慣れるまでのお口のケアは大変かとは思いますが、素敵な歯並びを手に入れていくために一緒に頑張りましょう!
当院ではカウンセリングを実施していますので、これから矯正治療を始めたいという方は気軽にご予約ください。