投稿日:2023.12.6
歯並びが悪くなる原因とは?悪いことで起こりうるリスクについても解説
皆さん、こんにちは、池袋駅前歯科・矯正歯科です。
「歯並びが悪くなる原因ってなに?」
「このまま放置するとどんなリスクがあるの?」
歯並びが悪くなる原因には、先天的なものと後天的なものがあります。
本記事では、歯並びが悪くなる原因を解説します。
また、悪くなっていることでどんな悪影響を及ぼすのかも詳しく紹介するので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
目次
歯並びが悪くなる原因
歯並びが悪くなる原因には、以下のような先天的な要素や、後天的な癖があります。
- ・遺伝
- ・虫歯や歯周病
- ・姿勢の悪さ
- ・口周りの癖
- ・口呼吸
- ・食生活の偏り
- ・加齢
それぞれの原因が理解できるように、詳しく見ていきましょう。
遺伝
歯並びが悪くなる原因の一つ目が、遺伝によるものです。
歯並びは遺伝することがあり、親から子へと伝わる傾向にあります。
顔や声、身長が遺伝するように、歯並びや顎の形状、歯の大きさなども親の特徴を受け継ぐケースがあります。
特に、顎と歯の大きさのバランスが悪い場合や、親の上顎前突(出っ歯)や下顎前突(受け口)が遺伝すると、子供も同じような歯並びの問題を抱えることが多いです。
虫歯や歯周病
虫歯や歯周病も、歯並びを悪くさせる原因の一つです。
例えば虫歯・歯周病で歯を失うと、空いたスペースに隣の歯が移動し、結果的に歯並びが乱れることがあります。
このケースは永久歯だけでなく、乳歯が虫歯で抜けた場合も同じです。
「虫歯になっても乳歯はどうせ生え変わるから」と放置せず、早めに治療を行うことが大切です。
また、虫歯の痛みを避けて片顎ばかりで噛む習慣や、歯周病による顎の骨のダメージも歯並びに悪影響を与えます。
歯周病が進行すると顎の骨が弱くなって、歯がぐらついたり抜けたりすることがあり、その状態を放置すると歯の位置がずれてしまいます。
こうした理由から、虫歯や歯周病は放置せず、早めに治療を受けることが大切なのです。
姿勢の悪さ
姿勢の悪さから、歯並びに影響がでることもあります。
特に猫背は背中が丸まって呼吸しにくくなり、自然に口呼吸に頼るようになるので、注意が必要です。
姿勢の歪みは体の重心を崩して顎のバランスが悪くなり、噛み合わせにも影響を与えます。
そのため、歯並びを守るためには姿勢の改善も重要です。
口周りの癖
口周りに癖があることで、歯並びが悪くなることもあります。
例えば、以下のような癖です。
- ・舌癖
- ・頬づえをつく
- ・爪や口唇をよく噛む
「舌癖」とは、舌で前歯を押し出す癖のことを言います。
この癖を放置することで前歯が前方に突出してしまい、上顎前突(出っ歯)や開咬といった不正咬合を引き起こす恐れがあります。
また、頬づえや口周りを噛む癖も、歯並びや骨格に影響を及ぼす場合があるため、このような癖は、早めに対処することが大切です。
口呼吸
口呼吸も、歯並びを悪くする原因の一つです。
口呼吸が続くと口元の筋力が低下し、前歯が前に出やすくなるため、出っ歯の原因となります。
また口呼吸は口内を乾燥させ、口臭や風邪を引きやすくなるなど、歯並び以外にも悪影響を及ぼすため、注意が必要です。
食生活の偏り
食生活が偏ることで、歯並びに悪影響を及ぼす場合もあります。
例えば柔らかいものばかり食べたり、よく噛まずに飲み込んだりする習慣があると、顎の筋肉が弱まり、正しい歯並びが維持できにくくなります。
特に子供の場合、顎の発達が不十分になる恐れがあるので注意しましょう。
きれいな歯並びを保つためには、硬い食べ物を食べてよく噛むことが重要です。
また片側だけで噛む癖がある場合も、歯並びが悪くなることがあります。
片側だけで噛む癖は、顎の成長に左右差を生じさせて顔が歪む原因になります。
さらに、顎関節症・頭痛・肩こりなど全身の不調を引き起こす恐れもあるので、注意しましょう。
歯並びと全身の健康を守るためには、両方の歯を使ってバランスよく噛むことが大切です。
加齢
年齢を重ねると、歯茎や顎の筋力が弱くなって歯がぐらつき、歯並びや噛み合わせが変化することがあります。
加齢による歯槽骨(歯を支えている骨)の吸収・歯の摩耗・顎の筋力低下などが原因で、歯は自然と前方に移動しやすくなり、前歯の重なりや突出が目立つようになるのです。
歯並びが悪いことで起こりうる悪影響
歯並びが悪い状態を放置することで、以下のような悪影響を及ぼすことがあります。
- ・虫歯や歯周病になりやすくなる
- ・顎関節症になりやすくなる
- ・発音が悪くなる
- ・胃腸に負担がかかる
虫歯や歯周病になりやすくなる
歯並びが悪い状態を放置すると、虫歯や歯周病のリスクが高まる恐れがあります。
歯並びが悪い状態だと歯ブラシが届きにくい傾向にあるため、磨き残しが発生しやすくなるからです。
特に歯と歯が重なっている部分は、通常のブラッシングだけでは清掃が難しくなり、プラーク(歯垢)がたまりやすくなります。
プラークは虫歯菌や歯周病菌の集まりです。
特に叢生(そうせい:ガタガタの歯並び)などの不正咬合は歯ブラシが届きにくいため、より時間をかけて清掃する必要があります。
顎関節症になりやすくなる
歯並びが悪いことで、顎関節症のリスクを高めてしまうケースもあります。
不適切な歯並びは、顎関節にストレスをかけ、顎関節症のリスクを高めます。
顎関節症になると、顎の関節や周囲の筋肉に痛みや動きの制限を引き起こし、日常生活にさまざまな悪影響を及ぼすことがあるのです。
例えば、開咬や過蓋咬合といった不正咬合は、顎関節に不自然な負荷をかけやすいです。
そのため、顎の痛みやクリック音、口の開け閉めの困難さを引き起こします。
さらに、顎関節症は以下のような身体的な問題を引き起こす可能性があります。
- ・頭痛
- ・肩こり
- ・首の痛み
- ・耳鳴り
- ・顔面の痛み
これらの症状は日常生活に支障が出る可能性があるため、マウスピース治療で対応することがあります。
発音が悪くなる
歯並びが悪いことで、発音がしにくくなる恐れもあります。
不正咬合の中でも、出っ歯・受け口・開咬などは特に要注意です。
上下の前歯が噛み合わない開咬や、歯間にすき間ができる空隙歯列があると、空気が漏れて発音がしにくい傾向にあります。
また、歯並びの悪さが原因で舌の動きが制限されるため、特に「サ行」「タ行」「パ行」の発音に影響が出ることがあります。
胃腸に負担がかかる
歯並びが悪いことで、胃腸に負担がかかるリスクもあります。
歯は消化器官の一部として、食べ物を細かく噛み砕く役割があります。歯並びが悪いと上下の歯が噛み合ったときにズレが生じて、食べ物をうまくすり潰せなくなるのです。
その結果、固形のまま胃や腸に送られるため、消化器官に負担がかかり、消化不良を引き起こす恐れがあります。
歯並びが悪いのを自分で治すことはできる?
悪い歯並びを自分で治すことはできません。
歯並びを治すには、歯科医院で矯正治療を受ける必要があります。
歯は歯槽骨という骨によって支えられているため、歯並びを治すには歯槽骨ごと動かして矯正する必要があるのです。
無理やり歯を自力で動かそうとすると、かえって歯並びが悪くなる恐れがあることを覚えておきましょう。
当院の治療内容についてはこちら>>>
まとめ
今回は、歯並びが悪くなる原因と、放置することで起こる悪影響を解説しました。
歯並びが悪くなる原因には、先天的なものから、口周りの癖や口呼吸などの後天的なものがあります。
また、歯並びが悪い状態を放置すると、見た目の問題だけでなく、顎関節や胃腸への負担など身体にも悪影響を及ぼすのです。
日頃の口周りの癖や頬づえなどは、意外と無意識のうちに行っている場合もあります。
気がついたらやめるように、日頃から意識しておきましょう!
当クリニックでは、患者さまそれぞれの歯並び・噛み合わせにマッチした矯正プランをご提案します。
「まずは歯並びの相談だけ…」という方も、ぜひお気軽にご相談くださいね。