投稿日:2023.6.14
繰り返す口内炎は歯並びのせい?
こんにちは。池袋駅前歯科・矯正歯科です。
口内炎は食事の時にしみたり、会話をする時に当たって痛いなどの症状があるため、つらく感じる方は少なくないと思います。
虫歯とは違う痛みですが、治るまでにはある程度の日数が必要です。できればできないで欲しいものですよね。
矯正治療中は、装置の影響などで口内炎ができやすい傾向がありますが、普段から口内炎が頻繁にできてしまう方もいると思います。
皆様の中で「同じ場所に繰り返し口内炎ができる」という方はいらっしゃいませんか?
もしかしたらそれは「歯並び」が原因かもしれません!
今回は、口内炎の種類や原因、歯並びとの関係や対処法についてお話していきます。
口内炎にお困りの方は、ぜひご一読ください。
目次
口内炎ってどんな症状?
「口内炎」は、お口の中に生じる粘膜などの炎症の総称です。頬の内側をはじめ、唇の内側などの粘膜や歯ぐき、舌にもできることがあります。
見た目は赤い、または縁が赤く内側は白い潰瘍になっている状態が多く見られます。痛みを伴い、1つだけではなく複数できることもあり、なかなか治らないケースもあるのがつらいところです。
しかし上記と似た症状でも口内炎ではない場合もあります。繰り返しできたり治りが悪かったりして心配な時には、一度歯科医院で診てもらうと良いでしょう。
意外と複雑!口内炎には種類がある
口内炎は色々な原因によって生じます。はっきり原因がわかることもあれば、複数の要因が重なってできていることもあります。
口内炎にはいくつか種類があり、それぞれ特徴も原因も異なるものです。ここでは代表的な口内炎の種類についてご紹介していきますので、参考にしてください。
口内炎の種類と特徴
①アフタ性口内炎
ほとんどの口内炎は「アフタ性口内炎」であることが多いです。大きさが直径1cm未満の白または黄白色の潰瘍で、周囲が赤く炎症を起こしています。境界線は明確ですが、でき始めの頃は赤く見えるだけのこともあるようです。
食事の際や触れる度に痛みを強く感じるのが特徴で、通常は1~2週間ほどで自然に治ります。しかし中には「再発性アフタ」と呼ばれ、繰り返しできることもあります。
②外傷性口内炎(カタル性口内炎)
傷ができた部分に細菌が繁殖することで生じます。噛んでしまった、火傷をした、引っかかる部分がある場合などにできやすいです。
見た目は明確な境界線がなく、赤くただれたり、点状になっていたりします。
③ウイルス性口内炎
ウイルス感染症によって生じた水疱が破れた状態です。アフタ性口内炎と似た見た目になります。
乳幼児に多く、発熱やリンパ節の腫れ、食欲低下なども同時に見られます。
④カンジダ性口内炎
高齢者や乳幼児に起こりやすい口内炎です。
カンジダ菌の増加により起こり、白い苔のようなものが粘膜上に見られます。白い部分の下は赤く炎症を起こした状態で、ヒリヒリしたりピリピリしたりする感覚があります。
同時に、舌のしびれや味覚異常などが生じることもあるようです。
⑤ニコチン性口内炎
お口の中の粘膜に赤い発疹ができ、時間が経つと白く変化していきます。上の顎の部分にできやすいようです。
自覚症状はほとんどありませんが、飲食時にしみることがあります。ニコチン性口内炎は、がん化する可能性もあるため注意しましょう。
なぜ口内炎ができてしまうの?原因を種類別に解説
口内炎ができてしまう原因は、種類によって異なります。この項では、先ほどあげた種類ごとに原因をご説明していきます。
①アフタ性口内炎の原因
アフタ性口内炎の原因としては、次のようなものがあげられます。
・免疫力が低下している
・栄養が不足している(特にビタミンB類)
・疲労、ストレスが溜まっている
・歯磨き粉の発泡成分の刺激でできる
・歯磨きが不十分である
・全身疾患によってできる(ベーチェット病など)
②外傷性口内炎(カタル性口内炎)の原因
歯・入れ歯や合っていない被せ物などが当たったり、火傷などにより、傷ができたところに細菌が感染して起こります。
③ウイルス性口内炎の原因
『ヘルペス性口内炎・ヘルパンギーナ・手足口病』などのウイルス感染症により起こります。
④カンジダ性口内炎の原因
お口の中の常在菌であるカンジダ菌が原因です。通常は特に問題のない菌ですが、以下のような場合に増殖して口内炎ができることがあります。
・免疫力が低下している
・抗生剤やステロイド薬を服用した
⑤ニコチン性口内炎の原因
慢性的な喫煙が原因で、タバコの煙によってお口の中が軽い火傷を起こすために生じます。ヘビースモーカーほど発生しやすいといわれています。
繰り返す口内炎と歯並びは関係ある?
口内炎が繰り返し同じ場所にできる場合は、もしかしたら歯並びが関係しているかもしれません。
歯の向きが頬や舌などに当たりやすい状態だと、そこに傷ができて口内炎になってしまう『外傷性口内炎(カタル性口内炎)』になりやすくなります。
通常は1~2週間で治るものですが、歯が当たるなど何らかの刺激が原因の場合は、原因が改善されないとまた繰り返してしまうのです。
もし同じ場所に口内炎が再発するようでしたら、一度歯科医院で診てもらってください。
口内炎ができてしまった時の対処法
口内炎があると食事や会話にも支障が生じるため、つらく感じてしまうことも多いと思います。
ここでは口内炎ができてしまった時にできる対処法をご紹介していきます。口内炎を予防するためにも役立てていただけますので、ぜひご覧くださいね。
①お口の中を清潔に保つ
磨き残しや虫歯があったり、お口が乾燥していたりするとお口の中の細菌が増えてしまいます。日頃から清潔に保ち、口内炎ができにくい環境を整えておきましょう。
洗口剤を用いるのも有効です。
もし虫歯がある場合には、口内炎が治ってから治療をしましょう。
②栄養バランスの取れた食事を意識する
口内炎を悪化させやすい食べ物や飲み物は控え、ビタミンB群を多く含んだ食べ物を摂るようにしましょう。
お酒も避けておいた方が無難です。
消化の良い食事を心がけ、よく噛んで食べましょう。
③休息やストレス解消を心がける
疲労やストレスが溜まっている方は、休息をとることも必要です。休める時には、身体をゆっくり休ませてあげましょう。
回復を早めるためだけではなく、口内炎の予防にも役立ちます。
④軟膏などを塗る
口内炎用の軟膏やパッチなどを利用するのも良いでしょう。刺激から保護してくれる役目もあり、痛みを緩和してくれます。
薬局などでも手に入りますが、軟膏を処方してくれる歯科医院もあります。
⑤歯科医院で相談する
なかなか治らなかったり、同じ場所に繰り返しできる時には、歯科医院で診てもらってください。また、痛みがつらい時にも相談してみると良いでしょう。
歯並びや被せ物などが原因の場合は、歯や被せ物を調整することで改善できることがあります。できるだけ歯を削りたくない方や、歯並びが気になっている方は歯列矯正を検討してみるのも良いでしょう。
口内炎と歯並びにお悩みの方はご相談ください
今回は口内炎の種類や原因、歯並びとの関係や対処法についてお話しました。
口内炎の原因は様々ですが、歯並びが原因の場合は調整や歯列矯正をすることで避けられる可能性があります。
「口内炎がつらい・繰り返しできる・なかなか治らない」という方は、他の病気が隠れていることもあるため医療機関を受診しましょう。
池袋駅前歯科・矯正歯科では、歯列矯正をお考えの方から「舌に歯が当たって口内炎が良くできる」といったご相談をいただくこともあります。矯正をお考えの方で、口内炎にお悩みの方がいらしたらどうぞ気軽にご連絡ください。お口のことで気になることがありましたら、何でもおっしゃっていただけたらと思います。
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