投稿日:2025.3.29
筋肉に負担大?意外な不調の原因はかみ合わせの悪さかも
皆さんこんにちは。
池袋キュア矯正歯科です。
「肩こりがひどい…」「最近、頭痛がする…」
あなたは、そんな悩みを抱えていませんか?
もしかしたら、その原因は、 ”かみ合わせの悪さ” にあるかもしれません。
「歯並びは関係ないだろう…」 そう思われた方もいるのではないでしょうか。
実は、かみ合わせの悪さは、肩や首のこりだけでなく、頭痛、めまい、さらには自律神経の乱れにまで影響を及ぼす可能性があるのです。
今回は、意外に見過ごされがちな “かみ合わせと身体の不調の関係”について、詳しく解説していきます。
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かみ合わせが悪いと、身体にどんな影響があるの?
私たちの身体は、頭から足の先まで、骨や筋肉によって支えられ、複雑に連携し合ってバランスを保っています。そして、そのバランスを左右する重要な要素の一つが、 “かみ合わせ”です。
かみ合わせが悪い状態というのは、上下の歯が正しく噛み合っていない状態を指します。食べ物を噛むとき、無意識に無理な力が入ったり、特定の歯に負担がかかったりすることで、顎の関節や周囲の筋肉に大きな負担がかかってしまうのです。
その結果、以下のような様々な不調を引き起こす可能性があります。
1. 顎関節症
口を開け閉めするときに痛みや違和感を感じたり、音が鳴ったりする病気です。
2. 頭痛・肩こり
顎の筋肉の緊張が、頭や首、肩の筋肉にまで伝わり、頭痛や肩こりを引き起こします。
3. 首や肩の痛み
かみ合わせが悪くなると、頭を支えるために首や肩の筋肉に負担がかかり、痛みやしびれを引き起こすことがあります。
4. 姿勢が悪くなる
かみ合わせが悪くなると、頭を前に突き出すような姿勢になったり、身体が傾いたりすることがあります。その結果、猫背や腰痛の原因にもなります。
5. 自律神経の乱れ
かみ合わせの悪さが原因で、身体に様々な不調が現れると、自律神経のバランスが乱れやすくなります。その結果、めまい、耳鳴り、不眠、便秘、消化不良などの症状が現れることがあります。
かみ合わせから広がる筋肉への負担
かみ合わせが与える筋肉への負担と影響について詳しくみていきましょう。
1. 顎から首や肩への負担
かみ合わせの悪さというのは、歯並びの乱れによって引き起こされる症状の一つです。それがもたらす影響は顎関節を超えて広がります。歯がかみ合わない状態では、顎の筋肉が正常な運動を妨げられ、首や肩の筋肉に過度な負担がかかることがあるのです。この結果、日常的な動作の中で筋肉が不自然に働かざるを得なくなり、疲労が蓄積しやすくなります。
2. 負担が増す姿勢へ
かみ合わせが正常でないことで、顎関節を通じて頭の位置がずれたり、首の角度に無理が生じることがあります。頭の位置がわずかにズレるだけでも、全身の姿勢のバランスを崩す原因となり得ます。首や肩の筋肉が定常的に不自然な位置で緊張を強いられると、背中や腰にも影響が波及し、姿勢が悪くなることで、さらに背中や腰の筋肉に負担をかけることになるのです。
3. 血行不良とその結果
筋肉に過度の緊張がかかると、その部位の血流が悪くなる可能性があります。血行不良は筋肉をさらに硬化させ、肩こりや腰痛を引き起こしやすくします。これにより、体が本来持っているはずの自然な柔軟性を失い、長時間のデスクワークや同じ姿勢を保つことが増える現代生活の中で、症状が悪化しやすくなるのです。
4. 全身への意外な影響
かみ合わせの乱れは、顎関節症だけでなく、頭痛、耳鳴り、めまいや不眠症など、多様な症状を引き起こすことがあります。これらの症状は一見すると、直接かみ合わせに関係がないように思えるかもしれませんが、実際には大きな関連性があります。例えば、かむときの筋肉の不調和は首や肩を介して頭にも影響を及ぼし、持続的な頭痛や耳鳴りを引き起こす原因となることがあります。
5. ストレスとその増加
かみ合わせが不快であることは、日常的に無意識のストレスを生じさせる要因となります。無意識のうちに筋肉の緊張を高めることで、体全体の健康状態を悪化させる恐れがあります。ストレスの増加は自律神経にも影響を与え、身体全体のバランスを崩してしまうことも考えられるのです。
こんな症状は要注意! かみ合わせが悪さを疑うサイン
以下のような症状がある方は、かみ合わせが悪くなっている可能性があります。
- 口を開け閉めするとき、顎の関節から音がする(カクカク、コキコキなど)
- 口を大きく開けられない、または閉じにくい
- あくびをしたり、食べ物を噛んだりするときに顎が痛い
- 顎の関節が引っかかる感じがする
- 朝起きた時、顎がだるい、重い感じがする
- 歯ぎしりや食いしばりの癖がある
- 頭痛、肩こり、首こりが慢性的に続いている
- めまい、耳鳴り、難聴などの症状がある
- 身体の歪み、姿勢が悪いと感じる
これらの症状が当てはまる場合でも、必ずしも噛み合わせが悪いことが原因とは限りません。しかし、放置しておくと症状が悪化したり、他の病気を引き起こす可能性もあるため、注意が必要です。
かみ合わせの悪さ、どうやって治すの?
かみ合わせの治療は、原因や症状によって異なります。
歯並びが原因で噛み合わせが悪い場合は、矯正治療によって歯並びと噛み合わせを改善していくことが効果的です。軽度の場合は、マウスピース型の装置を装着して噛み合わせを調整する方法もあります。
また、虫歯や歯周病が原因で噛み合わせが悪くなっている場合は、その治療を優先的に行う必要があります。
● 矯正歯科でのかみ合わせ治療
矯正歯科では、歯並びやかみ合わせの問題を根本から改善するための治療を提供しています。矯正治療によって、歯が適切な位置に移動するところから、顎のバランスが整い、結果的に全身の筋肉負担を軽減できるのです。
矯正治療は、歯と顎の不調和を是正し、全体の口腔機能を正常化することで症状を改善させます。ただし、治療には時間がかかるため、専門医による継続的な診察と適切な診断が不可欠です。また、矯正歯科治療の際には、治療計画をしっかりと理解し、歯科医師と協力しながら進めることが重要となってきます。
● 日常生活での工夫も大切
かみ合わせの改善に加えて、日常生活の中でできる工夫も症状の緩和に役立ちます。適度なストレッチやリラクゼーション、姿勢の改善を心がけることが、筋肉の緊張を和らげる助けになります。
特に、デスクワークが多い方や長時間同じ姿勢を保つ方は、定期的な休憩やストレッチを行い、血行を促進することを意識してみましょう。
矯正治療で、かみ合わせと全身の健康を手に入れる
矯正治療は、単に歯並びを美しくするだけでなく、かみ合わせを改善することで様々な身体の不調を改善に導く効果も期待できます。
- 頭痛・肩こりの改善
- 顎関節症の予防・改善
- 姿勢改善
- 身体の歪みの改善
- 消化機能の向上
- 呼吸が楽になる
- 発音の改善
- 顔の輪郭が整う
- 笑顔に自信が持てる
など、その効果は多岐に渡ります。
まとめ
かみ合わせの悪さが、知らず知らずのうちに全身の不調を引き起こしていることはよくあります。
「もしかして、私も噛み合わせが悪いかも…」
「頭痛や肩こりの不調も多く、姿勢も悪くて気になる…」
これらの症状に心当たりがある方は、一度歯科医院で相談してみることをお勧めします。
矯正歯科を通じて、かみ合わせを改善することにより、身体全体のバランスを整えて健康で快適な生活を手に入れることができます。自分の体調をしっかり見つめ直し、根本的な改善を目指して行動してみてはいかがでしょうか。