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ブログ

投稿日:2023.10.16

歯列矯正で片頭痛が改善できる??

こんにちは。

池袋駅前歯科・矯正歯科です。

いつも当医院のブログをご覧いただき、ありがとうございます。

 

悪い歯並びは見た目に影響を及ぼすだけでなく、思わぬ体調不良を引き起こす可能性があります。その一つが片頭痛です。片頭痛は日常生活に支障をきたすこともあるため、悩みの種となっている方もいるでしょう。そこで今回は「歯並びの矯正で片頭痛は改善できますか?」という質問にお答えします。

片頭痛の症状と特徴

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頭痛には脳に異常がない一次性頭痛と、くも膜下出血や脳腫瘍など脳に異常を伴う二次性頭痛に分けられます。片頭痛は一次性頭痛に分類され、頭の片側だけでなく両側に痛みが現れることもあります。

 

片頭痛の原因は完全に解明されていませんが、ストレス、寝過ぎや寝不足、PMS(月経前症候群)、天候や気圧の変化、空腹、肩こり、アルコールなど、さまざまです。

 

片頭痛の症状は、ずきずきとした拍動性の痛みが挙げられ、数時間から数日間にわたって続くこともあります。吐き気が伴うこともある一方で、全身の体調が正常であるケースが多いです。ただし、痛みの強度が増すと日常生活に支障をきたすことも。また、少数ですが片頭痛が起きる前に視野が暗くなる、目がチカチカするといった前兆が現れることもあります。

歯並びが悪いと片頭痛が起きる?その理由とは

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歯並びが整っていないことで顎関節や顔の筋肉に負荷がかかることがあります。これが血流の悪化を招き、ストレスとなって結果的に片頭痛を引き起こしてしまうのです。具体的にどういうことなのか詳しく見ていきましょう。

顎関節への負担

 

顎関節とは耳の前方にある、口を開け閉めする際に使われる関節のことです。歯並びが悪いと噛み合わせにずれが生じ、顎関節に余計な負担がかかります。その結果、顎関節症を引き起こすことがあります。顎関節症は口が大きく開かない、顎関節のあたりで音が鳴るといった症状のことです。顎関節の異常からくる不定愁訴*により片頭痛を引き起こすことがあります。

 

*不定愁訴(ふていしゅうそ)とは

身体に目立った異常がないのにもかかわらず、片頭痛や耳鳴り、肩こりなどの症状が現れる現象を指します。

筋肉の緊張

歯並びの悪さが引き起こす筋肉の緊張も片頭痛の原因となります。食べ物を噛み切ったり細かく砕いたりすることを「咀嚼(そしゃく)」と言います。咀嚼に関する筋肉を「咀嚼筋」と言い、咬筋、側頭筋、外側翼突筋、内側翼突筋の4つの筋肉から構成され、これらが連携して食べることができるのです。噛み合わせが悪いと咀嚼筋のバランスが崩れ、筋肉が常に緊張し続ける状態になります。この緊張が頭部の筋肉に伝わり、片頭痛として現れることがあるのです。

血流の悪化

長期間にわたる筋肉の緊張は、筋肉の周りの血管が圧迫されて血流が悪化します。血流の悪化は脳へ運ばれる酸素や栄養素が減少し、脳細胞が十分な働きができなくなります。この状態が頭部に痛みを生じさせ、片頭痛を引き起こす可能性があるのです。

ストレス

ストレスは頭痛と深く関わり合っています。仕事や勉強でストレスを感じたときやストレスが解放されたときに頭痛が起きた経験がある方もいるのではないでしょうか?

 

ストレスがかかると筋肉が緊張したり脳内の痛みを調整する部分がうまく働かなくなることで頭痛を引き起こします。これを「緊張型頭痛」と呼びます。

歯ぎしりや食いしばり

歯の高さが合っていない歯並びは上下の歯が正しく接していないため、無意識のうちに歯を噛み締めたり歯ぎしりの癖が生じることがあります。

 

歯ぎしりや食いしばりは、咬筋や側頭筋などの筋肉に過剰な負荷がかかり、それらの筋肉につながっている頭の筋肉にも影響を及ぼして片頭痛を引き起こすことがあるのです。

 

また、歯ぎしり食いしばりによって顎関節に負担がかかると、片頭痛を引き起こす可能性があります。

片頭痛が起きたときの対処法

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片頭痛は日常生活に支障をもたらすことがあるため、早めにどうにかしたいもの。ここでは片頭痛が起きたときの対処法を3つ紹介します。

痛み止めの利用

一般的な対処法として痛み止めを利用する方法があります。市販のものでもいいですし、あらかじめ医師から処方されたものを使用するのも一つの手です。

 

ただし、痛み止めの利用はあくまで一時的な対応であり、頼りすぎると健康問題を引き起こす可能性があるため用法・用量を守って使用することが大切です。

冷やす

冷やすことも一つの効果的な対処法です。アイスパックをタオルに巻いて頭や額に当てると、一時的に血管が収縮し、痛みを軽減できます。

安静にする

何よりも安静に過ごすことが大切です。強い光や音は片頭痛を悪化させるため、暗く静かな部屋でリラックスすることをおすすめします。良質な睡眠をとることで回復することもあります。

歯並びの矯正で片頭痛は改善される?

池袋駅前歯科 矯正歯科 歯科衛生士

噛み合わせが悪く片頭痛が起きているケースは、歯列矯正で改善が期待できます。

 

噛み合わせの改善により咀嚼筋のバランスが整うと、頭の筋肉の緊張が軽減されて片頭痛の頻度や強度を減らせる可能性があります。また、筋肉のバランスが整うことで頭部への血流がスムーズになり、片頭痛の改善や予防につながる可能性もあります。

 

ただし、片頭痛の原因はさまざまで、歯列矯正を行ったからといって必ず改善されるわけではありません。根本的に解決するためには片頭痛の原因を突き止めて、それに対する治療や生活習慣の見直しなどを考慮しましょう。

片頭痛の改善だけじゃない歯並びを治すメリット

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歯並びを整えると片頭痛の改善が期待できるだけでなく、以下のようなメリットがあります。

コンプレックスの解消

悪い歯並びは見た目に影響するため、コンプレックスを持つ方も少なくありません。歯並びが改善されるとコンプレックスが解消されて、自信を持って笑顔を見せられます。精神的なストレスも減少し、コミュニケーションもスムーズに取れるようになるでしょう。人によっては人生を前向きにし、充実した生活を送れる可能性もあります。

虫歯・歯周病予防

歯がきちんと整っているとブラシやフロスが届きやすくなり、ケアが効率的に行えます。しっかりとケアができていると、虫歯や歯周病のリスクが軽減されるのでお口の健康を維持しやすくなります。

咀嚼機能の向上

噛み合わせが整うと食べ物の咀嚼がしやすくなるため、胃腸にかかる負担が軽減します。また、咀嚼は脳にも良い影響を与え、集中力の向上につながります。

発音の改善

正確な発音は歯や舌の位置が重要で、歯並びが悪いと発音が不明瞭になることがあります。歯並びが整うことで舌の位置が正確になり、言葉をはっきりと発音できるようになります。特に外国語の発音を正確に行いたい方や、人前で話す機会が多い職種の方にとって大きなメリットとなるでしょう。

まとめ

歯並びが悪いことで引き起こされる片頭痛は、顎関節の問題や筋肉のバランスの乱れが関係しています。歯列矯正により改善が期待できる可能性がありますが、片頭痛の原因はさまざまで、必ずしも全ての方の片頭痛を解決できるわけではありません。また、歯並びが整うことでコンプレックスの改善や咀嚼機能の向上など、さまざまな効果が期待できます。ただし、歯列矯正の必要性や期待できる効果には個人差があるため、歯科医師とよく話し合って進めることが大切です。

 

当院では無料カウンセリングを実施していますので、歯並びや噛み合わせが気になる方はお気軽にご相談ください。