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ブログ

投稿日:2025.4.23

矯正治療後の後戻りを防ぐにはどうしたらいいの?!

皆さんこんにちは。
池袋キュア矯正歯科です。

「矯正治療をしたけど、数年後に歯が乱れてきた・・・・」

というお話を聞いたことはありませんか?
実は、矯正治療後は「後戻り」を引き起こす可能性があります。
そして、その可能性は永久的にあります。
後戻りの度合いには個人差があり、大抵の方は歯列が多少凸凹する程度ですが、中には矯正治療をしたとは思えない程後戻りを起こす方もいらっしゃます・・・。

「後戻りするなら矯正治療する意味ないのでは」

いいえ。矯正治療をすることで歯列が改善されて歯磨きがしやすくなり歯を保存することに繋がりますし、嚙み合わせが改善されれば食事をしっかり摂ることができ、全身疾患の予防にも繋がります。
矯正治療をすることには意味があります!

今回は、後戻りしてしまう原因や、後戻り防止策などをご紹介していきます!

そもそも後戻りはどうして起こるのか?

赤い服を着た悩む女性

どうして後戻りは起こるのでしょうか?
それには、矯正治療の仕組みが関係しています。

矯正治療は、矯正装置を使って歯に力をかけることで進行方向の「破骨細胞」という組織が活性化し、徐々に徐々に骨を溶かしていきます。逆に、歯が動いた後のスペース部分は「骨芽細胞」という組織が活性化し、新しい骨が生成されます。
このメカニズムを繰り返すことで矯正治療は進行していきます。

この動きを半年~3年という、決して短くはない期間続けることになる為、矯正治療が終了する頃には、骨芽細胞によってつくられた「新しい組織」が大半を占めてることになります。

新しい組織は、まだ歯を支えるほどの安定力を持っていません。
日常生活での「噛む力」というのはかなり強く、女性で40㎏、男性で60㎏程あると言われています。
まだ土台が不安定な状態でそのような大きな力がかかれば歯列が乱れてしまうのも納得がいきます。

そして、組織が安定するまでは最低でも「矯正治療にかかった期間+半年」は要すると言われています。
その期間を支える大事な役割を持っている装置を「保定装置(リテーナー)」と呼びます。
保定装置を使用することで、日常的にかかる「噛む力」から歯列を守ることができます。
「長期間の矯正治療を頑張ったのに、まだ装置を着けなくてはいけないのか」と仰られる患者様が度々いらっしゃいますが、保定装置は「長期間の矯正治療に耐えた自分」「高額な費用」を無駄にしない為にも非常に重要な装置ということが分かったかと思います。

後戻りの原因

実は、後戻りの原因となるものは「噛む力」だけではありません。

①舌癖

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舌癖(ぜつへき)とは、その名の通り「舌の癖」です。
舌には、普段置いておくべき正常な位置というものがあります。
正常な位置とは、舌の先端が上顎にある小さなへこみ(スポット)に軽く触れ、舌全体が上顎に密着している状態のことを指します。

しかし、舌癖がある方は舌の先端を日常的に上顎につけることができず、前歯に押し付ける状態になっています。(低位舌と言います)
これは、無意識下であることがほとんどの為、指摘されない限りはなかなか気が付かないということが多くあります。
また、気づいたとしても癖が根付いてしまっている為、改善に苦戦する方がほとんどです。

そんな厄介な舌癖ですが、矯正治療の最大の天敵と言っても過言ではありません。

舌は筋肉の塊です。その為、押す力が非常に強く舌癖を放置してしまうと、高確率で後戻りを起こします。
また、矯正治療中も矯正装置の力よりも舌癖の力が勝り、治療が思うように進まないというトラブルが起こることがあります。

舌癖をお持ちの方は、「上下顎前突(上下の前歯が唇側に傾斜している)」または「開咬(前歯が噛んでいない)」という歯列で悩んでいることが多いです。
このような歯列でお悩みの方は舌癖が特に強い可能性があります。

②親知らず

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親知らずとは、智歯(ちし)とも呼ばれる第二大臼歯の奥に生えてくる歯です。
親も知らぬ間に生えてくるというところから、親知らずの名称で知られています。
親知らずは一般歯科の観点からすると、虫歯になっていない限りは大臼歯が虫歯になった時に移植できるという利点がある為、残しておくことがあります。
ですが、矯正治療に対しては舌癖同様、天敵となり得ます。

そもそも、歯は「歯槽骨」という骨に支えられて生えてきます。
歯槽骨がない部分には生えることができません。
親知らずは第二大臼歯の奥に生えると記述しましたが、近年は顔が小さい方が多く、そういった方は歯槽骨も小さい作りになっています。
その為、親知らずが生える為に必要なスペースがありません。
しかし、親知らずはお構いなしに生えてこようとする為、第二大臼歯が強くおされてしまい、その負荷が他の歯にも伝わっていきます。
結果的に、奥歯からどんどん押され前歯が乱れてきてしまうのです。

矯正治療スタート時に抜ける状況であれば事前に抜いていただくのですが、まだ完全に形成されていなかったり、他の組織に近い為に抜歯のリスクがある場合は矯正治療終了後にご自身のタイミングで抜いていただくという流れになることがあります。
結局、抜歯自体を忘れてしまっていたり、本人も知らぬ間に親知らずが生えてきており歯が押されてしまって歯列が乱れた…という例は比較的多くあります。

③保定装置の未装着

マウスピース矯正

前述したとおり、保定装置は非常に重要なものですが、稀に装置に嫌気がさして保定装置を使わない、あるいは使用時間が短い方がいらっしゃいます。
そういった方はかなり高確率で後戻りを起こしています。
矯正装置を外して最初の1年は特に後戻りを起こしやすい期間です。
1日20時間以上装着するという心がけ一つで、今までの矯正期間を無駄にするかしないかが決まります。

④歯周病

歯周病の歯

歯周病を患うと、最終的に骨(歯槽骨)を溶かしていくため、歯がぐらついてきます。歯を支えることが難しくなると必然的に歯列はどんどん乱れていきます。

後戻りの予防

では、どんな予防ができるのでしょうか。
まとめてみました。

①舌のトレーニング

舌癖は、適切な場所を覚えることと、舌の筋肉を鍛えることが重要です。
MFT(口腔筋機能療法)やあいうべ体操が有名なトレーニング方法です。
MFTについては以下のブログで詳細をまとめております。
▷▷MFTトレーニングとは???

癖づいたものを改善するというのは、なかなかに難しいですが、意識的に改善するというのが一番の近道となります。

②定期健診に行く

親知らずや歯周病の対策として、矯正治療を終えた後も近隣の一般歯科で定期的に口腔内をチェックしてもらうと早期発見に繋がる為、後戻りを抑制することができます。

③保定装置を自分の生活スタイルに合ったものにしてみる

池袋 ワイヤー矯正 リテーナー

当院の場合は基本「マウスピース」タイプをご使用いただきます。
しかし、生活スタイル上どうしても長時間マウスピースをつけることが難しい場合や、骨格上後戻りしやすい可能性がある場合にはワイヤータイプの保定装置を+αご提案いたします。
他にも、当院では取り扱いがありませんが、「ベッグタイプ」や「ホーレータイプ」と言われる、ワイヤーとマウスピースが融合したようなタイプの保定装置もあります。
基本はマウスピースで問題ありませんが、状況に応じてご自身に合ったタイプの装置に変えるあるいは+α用いることで、より後戻りのリスクを軽減していくことができます。

まとめ

矯正治療で綺麗に整えた歯列は、日常の癖や保定装置の未使用、親知らずの萌出や口腔内の疾患により後戻りを起こします。
後戻りの度合いには個人差がありますので、一人一人が意識的に予防する必要があります。
もし、「自分はどんなことに気を付けたらいいのかわからない」ということでしたら、通院中のクリニックの術者さんに聞いてみるのもいいかと思います。

当院では、カウンセリングやご契約前の治療計画説明時より後戻りのリスクなども考慮しながら患者様一人一人に対して最適な治療法をご提案しております。
※カウンセリングの時点では可能性のお話となります。

ご興味のある方は是非一度無料カウンセリングへお越しください。

☆矯正治療料金表は▷▷コチラ
☆カウンセリングのご予約は▷▷コチラ

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