投稿日:2023.5.22
矯正装置っていくつ種類があるの??
目次
本日は歯列矯正装置の種類についてお話していきます。
皆様は矯正装置にどんなイメージをもっていますか?
矯正の装置は銀色でメタルのものを歯の表側に
着いていてパッと見るだけでも“矯正装置”つけているなぁ
と分かるようなものを想像されませんか?
実は、矯正装置には様々な種類があります、
目立たないものもあるのです!知っていましたか?
現在では、歯の表面に装置が付かないものや、ワイヤーを使わない透明な装置など、患者さまの求めているものを考えた種類の矯正装置が開発されてきています。
それに伴い、金属のブラケットを使い矯正の治療をされている方は以前に比べて少なくなってきている傾向があります。
今回は主に、当院で取り扱っている装置について紹介していきたいと思います!
装置の種類
まず、矯正装置は「ワイヤー矯正」と「マウスピース矯正」に分類されます。
マルチブラケット装置
リンガルブラケット
歯の裏側にブラケットを接着するものです。
一般的には「裏側矯正(舌側矯正)」と呼ばれます。
最大のメリットは表側からは見えないことです。
ですので、周囲にばれずに矯正したい方、仕事的に装置が見えてしまうことがNGな方から注目されています。
この装置は、裏側から力をかけて歯を移動させることができるので、前歯を引っ込める(前歯の後退)という点に優れています。
持ち合わせている骨格などにより限界がありますが、Eラインが気になる方や、出っ歯を治したい方にお薦めの装置です。
ネットの情報には、「裏側矯正は時間がかかる、表側矯正のほうがはやい」といった情報が沢山あります。
この点に関しては、裏側矯正が比較的近年出てきた治療法ですので、裏側矯正に慣れ親しんでいないクリニックさんが多いという理由があります。
裏側矯正は表側矯正よりも技量が必要となる為、表側矯正よりも時間がかかるとうクリニックさんが多いです。
中には、当院も含めて「裏側矯正専門クリニック」というものが存在します。
「絶対に裏側矯正がいい」という方はこういったクリニックにカウンセリングへ行くことをお薦め致します。
装置の付け初めは、舌の違和感やしゃべりにくさを感じることもあるとか思いますが大体の方が1週間ほどで慣れてきますのでご安心ください。
また、「掃除がしにくいのではないか」と心配される方が多いのですが、その点は矯正装置全てにおいて共通です。
しっかりと対処法として、専用のブラシをご用意しておりますのでご安心ください。
審美ブラケット
表側矯正(唇側矯正)に使用する装置で、当院の場合は金属ではなく、上記の写真のものを使用して治療していきます。
ブラケットが白色や透明の目立たない色で、ジルコニア製やセラミックス製、プラスチック製のものがあります。
金属製のものよりも目立ちにくいことが特徴です。
裏側と比較すると見た目がかなり劣り、唇に触れるので口が一時的に閉じにくいと感じる方もいらっしゃりますが、叢生(でこぼこ)改善に優れていて、舌の違和感が無いので喋りやすい等のメリットもあります。
学生様などでコンタクトスポーツをされている方は人と衝突すると、装置と唇がぶつかってしまい、流血する恐れがあります。
スポーツをされている方でマウスピースをされている方は、マウスピースが使えなくなってしまいますのでお気を付けてください。
ハーフリンガル
ハーフリンガルとは、上下顎すべてを裏側に装置をつけるフルリンガル(裏側矯正)とは異なり、上の歯は裏側に、下の歯は表側に矯正装置をつける治療法です。
上の歯にしか裏側に装置をつけないので、比較的装置が目立たず、発音や舌への不快感も軽減でき、費用もフルリンガルと比較すると抑えられます!
ただし、上下別の装置を使用するので上下歯列のバランスを調整するのが難しいです。
そのため、上記の2つの装置よりも期間が延びてしまう場合があったり、現状の嚙み合わせによっては、この装置を希望していてもご案内が難しい場合があります。
マウスピース
前述したようなワイヤーやブラケットを一切使わず、マウスピース型の
矯正装置(アライナー)を歯に装着することで、歯を動かします。
マウスピースは透明に近くとても目立ちにくいので、装着していることが気づかれにくいです。
取り外せるので、歯磨きもしやすくメリットも多いですが、自己管理がかなり大変です。
マウスピース矯正の種類によって違いはありますが、1日に装着する時間が決まっており、指定された時間装着する必要があります。
マウスピースをつけたまま食事ができませんので、お食事の際は必ず外して食べていただくことになります。
マウスピースは保温性が高い為、着けたまま飲食を取ったり、食後に歯磨きをしないで装着をすると虫歯の原因菌が増殖しやすい環境となってしまいます。
適切な使用時間や、着脱等の使用方法をしっかりと守る必要があり、怠ってしまうと治療計画との大きなズレを生んでしまうことになります。
マウスピース矯正の利点の1つとして、「来院回数を減らせる」というものがありますが、逆にとらえると、定期的に術者が口腔内を確認することができない為、もしズレが生じていたとしても発見が遅れる可能性が高い装置ともいえます。
また、マウスピース矯正の患者様は、装置の着脱ができてしまうことが要因なのか、矯正治療をしている自覚があまりない方が多くみられます。
「自己管理型」の大変難しい装置となりますので、気を抜かずに使用していただく必要は高いでしょう。
治療内容によって適した装置がある
基本は患者様の希望を汲み取り治療します。
しかし、装置の特徴や患者様の骨格や口腔内の状態的にどうしても適さない場合やリスクが大きくなってしまう可能性がある際は、推奨装置を提案致します。
たとえば、裏側矯正は口元を下げたい方やただ凸凹を治したい方には向いていらっしゃいますが、受け口を治したい方にとっては不向きになります。
また、出っ歯を治したい方が表側矯正を選んだ際には、不向きまでとはいきませんが口元が思うように下がらないリスクを背負いながら治療をすることになります。
部分矯正含め、様々な治療法をご用意しておりますが、必ずしも希望通りの装置でご案内できるとは限りません。
ただ、しっかりとリスクを含めご説明させていただき、ご納得頂いてから矯正治療を始めるというのが当院のモットーですのでご安心ください。
まとめ
矯正装置には費用が安いものから、目立たない審美性の高いものまで様々なものが存在します。
それぞれの装置に特徴があるので、一見どの装置で治療をしたらいいのかわかりにくいものではありますが、装置の特徴を理解すると自分に合った装置が自ずと見えてくるかと思います。
今回は、矯正装置の種類とそれぞれの特徴を軽くご説明いたしました。
当院のカウンセリングでは、患者様の歯列や主訴に合わせて推奨となる可能性の高い装置のご説明もしております。
実際の所は精密検査で骨格や歯根の状態を見なくては判断できませんが、それでもなんとなくイメージを深めていただくことで、不透明な矯正治療を前向きに考えて頂けるよう努めております。
矯正について少しでも前向きに考えたいなという方は、是非無料カウンセリングへお越しください。
また、自分にはどんな矯正が合っているの?と疑問の方は
こちらの記事も合わせてご覧ください。→【セルフチェック】矯正したいけど全体矯正じゃなきゃダメなの?
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