投稿日:2025.2.21
歯科矯正で顔が変わる?変わりやすい4つの変化とは?
こんにちは、池袋キュア矯正歯科です。
歯科矯正はただ単に歯並びを整えるだけでなく、顔全体の印象にも変化を与える治療です。治療における顔の印象、フェイスライン等の変化は、これから矯正治療をしたいと考えている方にとっても非常に気になる点かと思います。
そこで本記事では、歯科矯正で変わりやすい顔のポイント4つを深堀りし、矯正治療がもたらす効果について詳しく解説いたします。矯正治療による顔や印象の変化について興味のある方は、ぜひ最後までお読みください。
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矯正治療がもたらす顔の変化4つ
矯正治療は、あくまで歯や噛み合わせの位置を整える治療であるため、顔の骨格が変化することはありません。しかし、歯の位置や噛み合わせが改善されることで、顔全体の印象に以下のような変化が起こることが多くあります。
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横顔のバランスが整う
歯を動かすことで唇の角度や位置の変化が起こりやすい矯正治療は、治療プランにもよりますが横顔の印象が大きく変化します。
顔を横からみた時、鼻先と顎先を結んだラインを「Eライン」といい、横顔の審美性を左右する基準の一つとされていることをご存知でしょうか?通常、唇がそのラインの内側に収まっている事が理想とされていますが、日本人の場合はラインに若干触れる程度であれば理想的なEラインの範囲内です。治療方法や骨格の状態によっても異なりますが、矯正治療は歯を並べることでこのEラインが改善し、横顔がスッキリと変化することが多々あります。
特に、出っ歯(上顎前突)や受け口(下顎前突)など、前後的な噛み合わせの問題がある場合には、抜歯を伴った治療によりEラインの改善が期待できるでしょう。
ただ、骨格的な問題が生じている場合、通常の歯列矯正治療だけでは横顔の変化はほとんど起こりません。矯正治療による横顔の変化はあくまで歯並びや噛み合わせが整うことによる視覚的な効果であり、骨格そのものが変わるわけではないため、どのような歯並びであっても予め十分な理解が必要です。
横顔の変化がもたらすメリット
- 口元の突出が減り、唇が閉じやすくなる
- 唇の厚みや位置が整い、自然な表情が作りやすくなる
- 顔全体のバランスが良くなり、正面からの印象も向上する
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顎のラインが綺麗になる
歯並びが悪いと、顎周辺の筋肉が過剰に緊張しフェイスラインに影響を及ぼすことがあります。特に、噛み合わせが深い過蓋咬合(ディープバイト)の場合、咬筋と呼ばれる筋肉が過度に発達することで、顔のエラが張ってしまうことも珍しくありません。
このように、噛み合わせの不和によるフェイスラインのお悩みが、矯正治療による口腔周囲筋肉の正常化によって改善されるケースもあります。ただ、この場合も骨格的な問題がある場合には矯正治療単体では改善が困難であるため、注意が必要です。
3.唇の位置が自然になる
歯列と唇の位置は密接に関係しています。歯の位置が整うことで唇のバランスが改善され、より自然な表情が作れるようになることも、矯正治療による顔の変化の一つです。
主な改善例としては、以下が挙げられます。
口元の突出感が緩和される
出っ歯や受け口の場合、矯正治療によって歯が正常な位置に下がることで、上唇や下唇の突出感が減少し全体的に自然な形状になります。治療後は唇も閉じやすくなり、口元も自然な印象になりやすいでしょう。
噛み合わせによる唇の非対称性の改善
噛み合わせの悪さが原因で唇が左右非対称に見える場合でも、歯並びが改善されることで対称性が向上し、口元の印象がより自然で美しくなることがあります。
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笑顔が魅力的になる
矯正治療では、歯列の左右対称性が向上し笑った際に見える歯の並びが均等になることで、顔全体のバランスが良くなります。これにより、笑った時の顔の印象がより魅力的になることも、矯正治療における顔の変化の特徴です。
矯正治療の注意点
矯正治療による顔の変化は、あくまでも歯列や噛み合わせの改善に伴う副次的な効果であるため、必ずしも理想に近づけるというわけではありません。矯正治療における顔貌の改善を期待している方は、治療前に必ず以下のポイントを押さえておきましょう。
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骨格自体を直接変える治療ではない
矯正治療は歯や噛み合わせを整えるものであり、顔の骨格に直接的な影響を与えるものではないため、歯列不正の原因が骨の位置や大きさによる骨格性である場合、歯を並べるだけでは治療による顔の変化は期待できません。よって、骨格的な問題があり、顔貌のお悩みを抱えている場合、矯正治療と外科手術を合わせた「外科的矯正治療」も考慮する必要があります。
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個々の症例によって結果は異なる
例え同じような歯並びであったとしても、その人と全く同じ治療の効果が現れるわけではありません。これは、歯の位置や大きさ、骨格の状態や治療計画、さらに治療を担当する矯正歯科医によっても治療の効果が異なるためです。
歯の状態や噛み合わせの問題の程度によっても、顔に現れる変化の程度は異なることは、予め理解しておきましょう。
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治療計画の重要性を理解する
矯正治療では必ずしも理想の治療結果を得られるわけではありませんが、分析診断結果に基づく適切な治療計画を立案することで、可能な限り理想的な仕上がりに近づけることができます。信頼のおける矯正歯科医のもとで治療を受け、治療前には必ずご自身の主訴や治療における希望を伝えましょう。
矯正治療を始める前に知っておくべきポイント
治療期間について理解しておく
ご存知の通り、矯正治療は一朝一夕で完了する治療ではありません。治療期間は患者さんの歯列や噛み合わせの状態、選択する治療法によって異なりますが、一般的には約1年半〜3年程度はかかります。
また、治療期間に影響する要因は年齢をはじめ、歯並びの複雑さや矯正器具の種類、患者さまの協力度によっても変動します。治療までのゴールは少し長いものの、治療中は必ず担当医の指示を守り定期的な通院を心掛けましょう。
治療中の痛みや違和感について把握する
矯正器具を装着すると、最初の数日は痛みや違和感が生じることがあります。これは歯が動き始める際の自然な反応ですが、慣れるまでには数日から1週間程度かかることが一般的です。
費用についての計画を立てる
矯正治療は限られた疾患に起因する不正咬合以外は保険が適用されないため、ほとんどの場合治療費が高額になります。治療前には費用について十分な説明を受け、支払いに関する計画もしっかりと立てておくことが重要です。治療前は歯科医院のカウンセリングを活用し、治療計画や費用を医院ごとに比較してみることをおすすめします。
矯正装置の種類と特徴を理解する
矯正治療にはいくつかの方法があり、それぞれにメリットとデメリットがあります。自分に合った治療法を選ぶためには、事前に装置の特徴を理解しておくことが大切です。
表側矯正
歯の表側にブラケットを装着する方法です。多くの症例に対応可能で、安定した結果が得られます。
※表側矯正の詳細は⇒【コチラ】
裏側矯正(舌側矯正)
装置を歯の裏側に取り付ける方法です。装置は見えないものの、費用が高めで装置に慣れるまで時間がかかることがあります。
また、費用面の対策として上顎が裏側矯正、下顎が表側矯正という組み合わせ(ハーフリンガル)もご用意があります。
※裏側矯正の詳細は⇒【コチラ】
※ハーフリンガルの詳細は⇒【コチラ】
マウスピース型矯正
透明なマウスピースを使用する方法です。取り外しが可能で目立ちにくいですが、適応症例が限定され自己管理が必須となります。
※マウスピース矯正の詳細は⇒【コチラ】
装置選びのポイント
- 日常生活への影響(見た目、食事、清掃のしやすさ)
- 自分の症状に合うかどうか
- 費用や治療期間
まとめ
矯正治療は顔など見た目の変化はもちろん、機能面や心理面でも多くのメリットをもたらします。矯正治療で満足のいく治療結果を得るためには、事前に十分な知識を持ち、自分に合った治療法を選ぶことが大切です。
「矯正治療でどの程度顔の変化が期待できるのか」、「どのような治療プランになるのか」は患者さまごとに異なりますので、矯正治療を検討されている方はまずカウンセリングを受けてみましょう。