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ブログ

投稿日:2023.3.18

私の歯並び部分矯正で治せる?治せない?

こんにちは!池袋駅前歯科・矯正歯科です。
費用も抑えて、気になるところを治す部分矯正というのは聞いたことありますか?
最近ではマウスピース矯正で部分矯正というのも増えていますね!
簡単に始められるイメージが強い部分矯正ですが、
中にはできない症例があるのはご存知ですか?
今日は部分矯正とはどんなものか、
できない例や部分矯正に関する注意点などについてお話したいと思います!

部分矯正ってどんなもの?

 

部分矯正とは、前歯だけ、もしくは上顎だけや下顎だけなど、
数本の歯だけを動かす矯正方法のことです。
当院では前歯6本・上顎もしくは下顎だけの矯正を部分矯正として行っています。
医院によって動かす範囲が違うことがあるので、事前に確認が必要です。
歯を動かすためには隙間が必要なため、
歯と歯の間のやすりがけ(IPR)を行い治療を進めていきます。
装置の種類はワイヤー矯正(表側・裏側)とマウスピース矯正があります。
部分矯正のメリット・デメリットについてお話していきます。

池袋 矯正

部分矯正のメリット

費用が抑えられる

医院によって金額の差はあると思いますが、
10~50万円くらいのところが多いでしょうか。
費用を抑えて矯正出来るのは大きな魅力だと思います!
支払い方法によっては月々数千円~と、とてもリーズナブルに矯正治療ができます。

治療期間が短い

部分矯正の場合動かす範囲が少ないため、治療期間は半年から1年くらいです。
気になる箇所をあっというまに治すことができるので、
急いで治したい方に向いています!

違和感が少ない

部分的にしか装置が付かないため、違和感が少ないです。
口内炎やしゃべりづらくなるのが心配な方には安心です。

部分矯正のデメリット

仕上がりに限界がある

自分の思っていたような歯並びにならないことがあります。
前歯をひっこめたくて始めたのに、部分矯正したら逆に出っ歯になってしまう、
なんてこともあります!
これは部分矯正だと作れるスペースの量に限りがあり、
歯を後ろに動かすことができないためです。
スペースが足りないと歯は前にでてきてしまいます。
同じようにスペースが足りないと、
上下の正中(上下の歯の真ん中)を合わせたり、1本ずつの歯の微調整もできないことがあります。
このため事前に仕上がりについては、よく確認しておく必要があります!

歯を削らないといけない

部分矯正では歯を動かすためにIPRといって歯と歯の間を削る処置が必要です。
もちろん歯にダメージがでる程まで削ることはありませんが、
健康な歯を削ることに抵抗がある方は部分矯正には向いていないかもしれません。

後戻りしやすい

きれいに並んだと思っても、何年かしたらもとに戻ってしまうことがあります。
特に部分矯正の場合は無理やり歯を並べていくので、こういった後戻りがしやすいことがあります。

咬み合せは治せない

部分矯正では数本しか歯を動かさないため、上下全体の咬み合せを治すことはできません。
そのためお悩みが咬み合せであれば、全体矯正を検討した方がよいと思います。

適応症例が限られる

部分的にしか歯を動かすことができないため、部分矯正では治せない歯並びがあります。
部分矯正ができるかどうかは、実際には精密検査を受けて調べる必要があります。
具体的には次にご紹介したいと思います。

池袋 矯正 

部分矯正できない例

ではどんな症例が部分矯正では治せないのかお話したいと思います。

①出っ歯・口ゴボ

池袋 矯正池袋 矯正

出っ歯とは上の前歯が大きく前に出ている状態のことです。
専門用語では上顎前突といいますが、この場合大きく前歯を下げる治療が必要です。
前歯を下げるには、前から数えて3番目の犬歯を後ろに下げる必要があり、
全体矯正でなければ治すことができません。
また治療となると抜歯が必要なことがほとんどです。
口ゴボも同じです。
専門用語で上下顎前突といいますが、上下の前歯が前にでてしまい、
口が閉じられない状態のことです。
口元を下げたい場合もやはり上下の前歯を大きく下げる必要があるため、
抜歯が必要です。
確かに部分矯正でもデコボコを整える・今より少し内側に入れることはできるかもしれませんが、
人からみて分かるくらいの変化は部分矯正ではできません。

②八重歯

池袋 矯正

歯並びのデコボコが大きい場合も部分矯正では治りません。
前から数えて3番目の歯(犬歯)が外側に出ている状態を八重歯といいますが、
八重歯の場合も部分矯正では歯を並べるスペースが足りないため、
部分矯正ではできません。
デコボコの大きい歯並びを乱杭歯といいますが、
デコボコの具合によっては部分矯正でもできることがあります。
ただし全体矯正と比べると仕上がりが異なり、
場合によっては今より歯が前に出て出っ歯になってしまうことがあるので、
注意が必要です。

③反対咬合

池袋 矯正

上の歯より下の歯が前に出ている状態のことを反対咬合といいます。
いわゆる受け口の状態です。
受け口を治す場合は下の歯を後ろに下げるのですが、
抜歯もしくは外科的な処置が必要となります。
この場合やはり全体矯正が必要なため、
部分矯正では治せません。

④開咬・過蓋咬合

池袋 矯正池袋 矯正

部分矯正では咬み合わせを治すことができないので、
上下の前歯の咬み合せの異常である開咬や過蓋咬合は治せません。
正面から見たときに前歯が咬んでいない状態をオープンバイト・開咬といいます。
逆に下の前歯が全く見えない状態をディープバイト・過蓋咬合といいます。
これらは前歯の咬み合わせを治すためには、上下全体矯正が必要となります。
部分矯正では上だけもしくは上下前歯だけに装置を付けたとしても、
咬み合わせを合わせるには力が足りず、上下で奥歯まで装置を付けなければなりません。

部分矯正で治らないときは…

部分矯正でできない場合、きれいな仕上がりを求める方は全体矯正が必要になってきます。
全体矯正は上下奥歯まで装置を付けていくようになります。
装置の種類はワイヤー矯正(表側・裏側)とマウスピース矯正があり、部分矯正と変わりません。
部分矯正と比べると費用が高額になる、期間がかかるなどのデメリットはありますが、
全体矯正であればどんな症例でも治療することが可能です!
もちろん咬み合せも整えていくことができるので、見た目だけでなく機能面でも治療することができます。
また全体矯正であれば細かい微調整も可能なため、部分矯正より仕上がりがきれいです!
ご自身の歯並びをこだわって治したいかたも、全体矯正の方がおすすめです!

池袋 裏側矯正

最後に

気になるところをすばやく・きれいに・リーズナブルに治せるという魅力いっぱいの部分矯正ですが、
部分矯正できない例があるので注意が必要です!
自分の歯並びが部分矯正でできるかどうかは精密な検査が必要になります。
また実際に期間や費用などはお口の中の状態によっても変わってくるので、
まずはカウンセリングに行くことをおすすめします!
池袋 矯正