投稿日：2023.5.8

歯列矯正とセラミック矯正

こんにちは、池袋駅前歯科・矯正歯科です。

「歯並びを治したいけど、どんな方法があるの？」

「セラミック矯正と歯列矯正って、何が違うの？」

「自分に合った治療法はどれ？」

 

歯並びを改善する方法には、大きく分けてセラミック矯正と歯列矯正の2種類があります。

 

セラミック矯正は、歯を削ってセラミック製の被せ物を装着することで歯並びを整える方法です。一方、歯列矯正は、ワイヤーやマウスピースを使って歯を動かし、歯並びを整える方法です。

 

本記事では、歯列矯正（ワイヤー矯正やマウスピース型矯正）とセラミック矯正（被せ物）を比較しながらご紹介いたします。

セラミック矯正とは？

セラミック矯正って最近よく耳にするようになりましたよね。もしかしたら、「クイック矯正」や「スピード矯正」といった名前で聞いたことがあるかもしれません。

 

セラミック矯正は、ワイヤー矯正やマウスピース型矯正のように歯を動かすのではなく、自分の歯を小さく削り、セラミック製の被せ物を使って歯並びを整えていきます。

 

歯の色や形、大きさなどを自由に変えられるため、ある程度口元をデザインできます。

 

たとえば、

 

• 歯と歯の間に隙間がある方
• 歯並びがデコボコしている方
• 歯の先端が欠けていたり、変色している方
• 歯の形が気になる方

 

など、さまざまな歯の悩みに対応できます。そのため矯正治療というより、審美治療といった方が正解かもしれません。

セラミック矯正のメリット

1. 治療期間が短い
2. 矯正中の痛みや違和感が少ない
3. 治療費用を抑えられる

 

最大のメリットは、なんといってもその治療期間の短さです。

 

ワイヤー矯正やマウスピース型矯正では、歯を少しずつ動かす必要があるため、治療完了までに数年かかることも珍しくありません。しかし、セラミック矯正の場合、歯を動かすのではなく、セラミック製の被せ物を歯に装着することで歯並びを整えるため、数回の通院で治療を終えることができます。

 

「結婚式までに歯並びを綺麗にしたい」「就職活動の前に自信のある笑顔を手に入れたい」といった方でも短期間で理想の歯並びを実現できるのが魅力です。

 

また、歯を削る量が少ないため、治療中の痛みや違和感がほとんどありません。

 

さらに、セラミックは天然歯に近い色や質感を持つため、治療後も自然な仕上がりになります。

 

費用面に関しては、使用する種類や治療する歯の本数によって異なりますが、一般的に一本あたり5万～20万円程度が目安となります。

セラミック矯正のデメリット

1. 健康的な歯を削らなければならない
2. むし歯や歯周病になりやすい
3. 壊れると再度料金がかかる

 

セラミック矯正では、セラミック製の被せ物を歯に装着するために、健康な歯を削ったり場合によっては神経を抜くことがあります。歯は一度削ってしまうと元に戻らないため、将来的なリスクを考慮する必要があります。

神経を抜いた歯は脆くなるため、ぶつけたりすると簡単に折れてしまうことがあります。そのため将来長持ちはしないでしょう。

 

歯と被せ物の境目は、天然歯と比べて汚れが溜まりやすいため、虫歯や歯周病のリスクが高まります。丁寧にケアしないと細菌が繁殖しやすくなりますので注意しましょう。

 

また、セラミックは硬い素材ですが、強い衝撃が加わると破損してしまうことがあります。破損した場合、再度費用をかけて作り直す必要があります。

セラミック矯正が向いている人

セラミック矯正は、以下のような方に向いています。

芸能人のように歯を白くしたい方

セラミックは、天然歯よりも白く美しい素材です。加齢や遺伝、食生活などによって黄ばんでしまった歯も白く生まれ変わらせることができます。芸能人のような真っ白な歯に憧れる方にもおすすめです。

歯の形や大きさを整えたい方

セラミック矯正では、歯の大きさ・形を自由に変えることができます。歯の先端が欠けてしまった方、歯と歯の間に隙間がある方、歯の形が不揃いで気になる方など、さまざまな悩みを解決できます。

前歯の虫歯治療をしたい方

虫歯治療で歯を削った場合、詰め物や被せ物にセラミックを用いることがあります。虫歯治療とセラミック矯正を同時にできるため、治療期間の短縮や費用を抑えることができます。

元々被せ物がある方

すでに被せ物がある歯でも、セラミック矯正を行うことができます。古い被せ物を新しいセラミック製の被せ物に交換することで見た目を同時に改善できます。

歯列矯正とは？

「不正咬合（ふせいこうごう）」と呼ばれる、歯並びや噛み合わせの異常は、見た目の問題だけでなく、虫歯や歯周病のリスクを高めたり、発音や咀嚼に影響を与えたり、顎関節症を引き起こしたりする可能性があります。

 

歯列矯正では、ワイヤーやマウスピースなどの矯正装置を使って歯に力を加え、少しずつ理想的な位置に動かしていく治療方法です。

 

治療期間は、歯並びの状態や治療方法によって異なりますが、一般的には1年半〜3年程度です。

歯列矯正のメリット

マウスピース型矯正やワイヤー矯正で歯列を整える場合のメリット、デメリットを御紹介致します。

 

1. 歯を大きく削らないで治療が出来る
2. 歯が長持ちする
3. 体の不調も改善される

 

セラミック矯正では歯を削る必要がありますが、歯列矯正では、歯を削ることなく、ご自身の歯をそのまま使って歯並びを整えることができます。

 

天然の歯を健康な状態で残せることは、将来的な歯の健康を考える上で大きなメリットと言えるでしょう。

 

歯並びや噛み合わせが悪いと、肩こりや首こり・頭痛・消化不良・発音障害など、お口や全身の健康に悪影響を与えることがあります。

 

歯列矯正によって歯並びや噛み合わせが改善されると、これらの全身の不調が軽減される可能性があります。

また、歯列矯正によって歯並びが改善されると、自信を持って笑顔を見せることができるようになり、自己肯定感の向上につながるケースも多いです。

 

このように、歯列矯正は、口元の見た目だけでなく、全身の健康や心の健康にも良い影響を与える治療法です。

歯列矯正のデメリット

1. 治療に時間がかかる
2. 歯を動かすときの痛みがある
3. 治療中は装置が目立つ

 

歯列矯正は、歯を少しずつ動かす必要があるため、治療期間が長くなります。

 

一般的に、前歯の部分矯正でも半年〜1年、全体矯正では1年半〜3年、場合によってはそれ以上の期間が必要となることもあります。

歯列矯正は、装置の種類に限らず、歯を動かす際に痛みが生じる点には注意が必要です。

 

ワイヤー矯正では、歯の表面にブラケットやワイヤーなどの装置を装着するため、どうしても目立ってしまいます。マウスピース型矯正は、透明なマウスピースを使用するため比較的目立ちにくいですが、近くで見ると装着していることがわかる場合があります。

歯列矯正が向いている人

歯列矯正は、以下のような方に向いています。

しっかり噛み合わせまで治したい方

噛み合わせが悪いと、食べ物をうまく噛み砕くことができず、消化不良を起こしたり、顎関節症のリスクが高まったりする可能性があります。

 

セラミック矯正は、主に歯の見た目を整える治療法ですが、歯列矯正は、歯並びだけでなく、噛み合わせも根本的に改善できます。

根本的な解決をしたい方

歯並びの乱れは、遺伝や生活習慣など、さまざまな要因によって引き起こされます。

セラミック矯正は、歯の表面に被せ物を装着することで見た目を改善しますが、根本的な原因を解決することはできません。

 

一方、歯列矯正は、歯を正しい位置に動かすことで、歯並びの乱れの根本的な原因を解決することができます。そのため、後戻りが少なく、長期的に安定した歯並びを維持することができます。

時間がかかっても良い方

歯列矯正は、セラミック矯正に比べて治療期間が長くなります。しかし、そのぶん、歯を削ることなく、自然な形で歯並びを改善することができます。

 

また、治療期間中は、定期的に歯科医院に通院し、歯の状態をチェックしてもらう必要があるため、口腔内の健康管理を徹底できます。「時間はかかっても良いので、しっかりと歯並びを治したい」という方に向いています。

セラミック矯正と歯列矯正を組み合わせる場合の注意点

「歯列矯正もしたいけど、前歯の虫歯を治療したいのでセラミックを入れたい」

そうお考えの方もいらっしゃるかもしれません。

 

このような場合、先に歯列矯正を行うことをおすすめします。なぜなら、歯列矯正中にセラミックや銀歯があると、矯正装置が外れやすくなるからです。これは、マウスピース型矯正でもワイヤー矯正でも同様です。

 

そのため、すでにセラミックや銀歯がある方は、歯列矯正を行う際に、一時的に仮歯に交換していただくことがあります。

歯列矯正も検討されている場合は、まず歯列矯正の相談をされることをおすすめします。

まとめ

セラミック矯正と歯列矯正は、それぞれにメリット・デメリットがあり、どちらが適しているかは、人によって異なります。

 

どちらの治療法を選択するかは、歯科医師とよく相談した上で決定しましょう。

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