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投稿日:2025.3.19

再矯正が必要になる原因は?再矯正は制限があるって本当??

皆さん、こんにちは。池袋キュア矯正歯科です。

ここ最近、「再矯正」を求める患者様が多くいらっしゃいます。
再矯正とは、過去に矯正治療を行っており、後戻り等を感じて再度1から矯正治療を行うことを指します。
今回は、「再矯正となる原因」と「再矯正で患者様が求めること」そして「再矯正できること、できないこと」をまとめていきます。

今まさに再矯正を考えている方は勿論、これから初めての矯正治療をされる方も是非ご参考にしてください(‘ω’)

再矯正となる原因

矯正治療は安いものではありません。また、数年単位の長期的な治療です。そんな治療を何度もしたいという方はいないのではないでしょうか。できれば1度で終わらせたいという方はほぼほぼだと思います。

しかし、再矯正を求める方は後を絶ちません。
では、なぜ再矯正を必要とするのでしょうか。

保定装置(リテーナー)を十分に使用できず後戻りしてしまった。

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矯正治療を始めた方は必ず通る保定装置装着期間。
矯正治療が終了した後なので解放感からリテーナーを十分な期間使用しない方が案外多くいらっしゃいます。
しかし、成人矯正は歯の周辺組織(歯根膜、歯槽骨)の再生に矯正治療と同等の期間を要します。
その間、ギブスの役割であるリテーナーを使用しない場合、歯を支えるものが何もないので動いて当然なのです。

親知らずが生えてきて歯列が乱れた

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中学・高校で矯正治療をしていたという方に多く見られる例です。
当初は親知らずが未発達の状態で抜く事ができず、親知らずを残したまま矯正治療をし、大学生や社会人になってから親知らずが萌出。親知らずが無理やり生えてきたことによって歯根が細く動きやすい前歯が凸凹になってきた、突出してきたと矯正治療のカウンセリングに来られます。
この例に関しては、定期的にメンテナンスに通い、親知らずの成長が見られた段階ですぐに抜歯対応をすれば防ぐことができるでしょう。
ただ、長期にわたり同じ矯正歯科に通うことは難しいと思います。その場合は近所の一般歯科へ通常の検診で通うというだけでも問題ありません。
とにかく、歯科に定期的に通い、口腔内の状態管理をすることが重要です。

食いしばり、舌癖等により歯列が乱れた

自身の悪癖により歯が圧迫され歯列が乱れるといった例です。
こういった例もかなり多いように見受けられます。
ただ、こういった悪癖は無意識下であることが多いでしょう。
食いしばり・歯ぎしりであれば、矯正中は顎の疲れを強く感じることが多かったり、骨隆起という突起が口腔内にできている方もいらっしゃいます。また、保定期間であれば、マウスピース型のリテーナーは摩耗する傾向にあります。
舌癖がある方の場合は、矯正治療中に術者から指摘されることもあると思います。
もし、指摘されたことがないという方は、「口を自然に閉じた時、舌がどこにあるのか」をチェックしましょう。

①舌が下の前歯あたりにくっついている
②舌が上の前歯あたりにくっついている
③舌が上の歯の付け根もしくは上顎にくっついている

いかがでしょうか?
①②だった方は要注意です!舌は筋肉の塊ですので、無意識に前歯を強く押してしまっている可能性があります。
舌癖については以下のブログで改善方法をまとめていますのでチェックしてみてください!
⇒【舌癖ブログ】

部分矯正でやって満足できなかった

部分矯正は安価で期間が早い分、改善できることが少ないという特徴があります。
前歯の凸凹を純粋に整えるだけというのが部分矯正のできることで、その整えた前歯を下げてEラインを整えたりということはできません。
矯正治療開始時は歯列だけが整えばいいと思っていたが、いざ始めてみると歯列を整える為に歯が全体的に前方に広がるようにして並んでしまい、次は出っ歯が気になってしまったなんてことも多くあります。

非抜歯全体矯正でやって満足できなかった

tooth Eline

こちらの例も部分矯正と似ています。
全体矯正で行っている為、部分矯正に比べて改善できることは多いです。
嚙み合わせまでしっかりと整えていくので部分矯正よりも時間がかかります。
しかし、満足できないよくある例があります。
もし自身の主訴が「Eラインを整えたい」だった場合、前歯を大きく下げてあげて歯列によって持ち上げられてしまっている唇を落ち着かせてあげる必要があります。
この場合、抜歯が推奨となることが多く、抜歯の治療方針が提案されている中で非抜歯を選択されると前歯を下げてあげる為のスペースを十分に確保することができない為、口元に変化が出なかったと感じる方が多いでしょう。

再矯正で患者様が求めること

①後戻りした前歯の凸凹を治したい

②Eラインを整えたい(審美欲求)

③嚙み合わせを治したい

この3点がとくに多い例です。
再矯正を求める患者様は、過去の矯正の後戻りを治したいという方も多いですが、②のようにより審美性を上げたいという目的で求める方も多くいらっしゃいます。

しかし、歯列矯正は無限に審美性を追求できるものではないですし、何度も動かしていいものでもありません。

再矯正でできること、できないこと

上を見て悩む若い女性

再矯正で歯を最大限動かせるかどうかは以下の条件をクリアしている必要があります。

①歯槽骨にまだ余裕がある
 歯を動かせる範囲は歯槽骨の厚みで決まります。
歯槽骨から飛び出して歯を動かすということはできない為、まだ動かせる余裕があるかどうかが再矯正を検討するにおいて
最低限の判断基準になります。

②歯根の長さが十分にある
過去に歯を強打したり、矯正治療の力をかけた際に歯根吸収を強く起こしている場合があります。
歯根吸収を起こしていると、通常よりも歯の根っこが短く、その度合いによっては再矯正の力をかけた時に抜けてしまう可能性が生じてきます。
仮に矯正治療中に抜けた場合、矯正治療終了後にインプラントやブリッジ(被せ物)で補填していただくことになります。

③抜歯をしていない
親知らずを除く、その他の永久歯を抜いていないことが重要です。
特に、左右上下の4番目もしくは5番目を抜歯して矯正治療を行ったことがある方は、それ以上抜歯をすることができません。
その場合、歯を動かす為のスペース確保に限界が生じる為、歯を動かせる量も減少します。

——–

上記の条件を満たしている場合は、再矯正でも歯を動かす余裕がある為、初めての矯正と同等くらいの幅広い選択肢をご提案できる可能性があります。
しかし、どれか1点でも条件が欠けている場合、例えば前歯を下げたりというような大きな動きがかけられません。
従って、凸凹や嚙み合わせを可能な範囲で改善していくという動きのみ可能となります。

前述したように、再矯正を希望される方の中には「Eラインを整えたい」というような、更なる審美性を求めていらっしゃる方も多くいらっしゃいますが、正直なところ、当院にいらっしゃる7割以上の方が矯正治療の範囲では限界を迎えており、外科治療やその他の美容クリニック分野で再検討するよう促しているのが現状です。
また、前歯の後戻り一つにしても症状が酷くなるまで放置をしていて矯正治療終了直後の綺麗な状態へ戻すことも困難となってしまう方も稀にいらっしゃいます。

まとめ

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再矯正を求める理由は、何かしらの要因による「後戻り」や「審美性の向上」でした。

矯正治療は「美容外科の一環」だと思われている方も少なくありませんが、矯正治療は「医療」です。
歯を動かせる範囲、回数、見た目の変化には限界があります。

再矯正でできることは、抜歯の有無や目に見えない「骨」や「歯根」の状態によって変わります。
初めての矯正治療のように大きな変化が得られる方もいれば、微量の動きしかかけられない方もいらっしゃいます。
また、後戻り1つにしても、放置してしまうと治す為に必要なスペース数値がどんどん大きくなり、後戻り前の状態に戻すことが困難になる例もあります。

再矯正はお金も期間もリスクも生じるということが分かったかと思います。
このような大変な思いをしない為にも、初めての矯正の時に「自分のなりたい理想の歯列/口元」をしっかりとクリニックに伝えること、そして矯正治療後は後戻りを防ぐ為に保定装置をしっかりと使用し、親知らずが残っていれば定期的に一般歯科で検診を受け、抜歯ができるタイミングを見計らいましょう。

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