投稿日:2022.8.20
【ホワイトニング】矯正中に行う場合の注意すべき事とは?
みなさんこんにちは、池袋駅前歯科・矯正歯科です。
歯列矯正を考え始めると歯に意識がいくので「歯を白くしたいな」と思う方は少なくありません。
カウンセリングでもよく聞かれるのが、「矯正中にホワイトニングはできるのか?」という質問です。
今回は矯正中のホワイトニングについてご説明致します!
目次
矯正中にホワイトニングは「できる」
結論からお伝えすると、矯正中でもホワイトニングはできます。
但し、誰しもができるわけではありません。装置や治療方法等によって向き不向きがあります。
また、ホワイトニングの方法によっても向き不向きがあります。
ホワイトニングの種類
ホワイトニングの方法は大きく分けて2種類あります。
方法によって仕様が大きく変わりますので要チェックです。
オフィスホワイトニング
オフィスホワイトニングとは、歯科医師や歯科衛生士のみが行えるホワイトニングです。
ホワイトニング剤を歯面(左右第一小臼歯まで)に塗布し、照射することで漂白をしていく方法です。
高濃度な薬剤を使用して行うので、1回の施術で効果を感じられるのが特徴です。
1回の施術で歯のトーンが1~2トーン程上がります。(個人差あり)
1回の施術で満足する方もいれば、より白さを求めて3回4回と重ねる方もいらっしゃいますので、自身の理想に合わせて回数を調整していきましょう。
相場費用は2~4万程。効果が感じやすい分、費用も高額になっています。
ホームホワイトニング
ホームホワイトニングとは、購入者がセルフで行うホワイトニングです。
専用マウスピースの歯面側にホワイトニングジェルを塗布し、マウスピースを装着します。
そのまま2時間程使用するというのを2週間続けます。そうすることで、徐々に歯の内側から漂白していくという方法です。
特別な資格がなくても使用できるものなので、オフィスホワイトニングに比べてかなり低濃度の薬剤です。
ジェルタイプになっており、マウスピースを装着した後に流れ出てくることを防いでいますので安心して使用できます。
しかし、低濃度な為に効果を感じられるのはかなり先になります。また、全体的に均等に薬剤を塗布することが難しい為、まだらに漂白されていく傾向にあり。
1~2トーン上げる為には、4、5か月続ける目安になります。
相場費用は1万程度。オフィスホワイトニングに比べ、お財布に優しい価格帯です。
ホワイトニングの後戻りと対策
ホワイトニングの効果は永遠ではありません。効果の持続期間は3~6か月程と言われています。
そもそも、歯の色が気になる要因には「外因性」と言われる飲食や喫煙からくるものと、「内因性」と言われる加齢や歯の構造からくるものがあります。
ホワイトニングでは、薬剤に含まれる成分に化学変化を起こすことで色素沈着成分が含まれた粘膜を除去していきます。しかし、日々の生活の中で着色の要因となるものに摂取することで歯面に蓄積していきます。
ホワイトニングの効果を維持させたい場合には、日常的にステイン(色素沈着)対策を行う必要があります。
ホワイトニング直後が一番着色しやすい?!
歯面には「ペリクル」というたんぱく質の膜があります。
外因性の着色の場合は、その膜に色素沈着成分が付着している状態です。
前述したように、ホワイトニングでは薬剤の化学変化を利用し「ペリクル」を除去することで着色を落としていきます。
この「ペリクル」は「獲得被膜」ともいわれ、保護膜の役割をもっています。除去後は24時間で再形成されますが、逆に考えると24時間は保護膜がない状態です。
この間に着色がつきやすい飲食物を摂取してしまうと、エナメル質の中へ着色成分が入り込みやすく、「黄ばみ」として後戻りを感じやすくなります。
対策
今からでも簡単にできる対策としては、「着色の濃いものを摂取した際に、水を飲んで洗い流す」ということです。
着色成分を長時間歯面に滞在させることで定着してしますので、意識的に洗い流すことで抑制します。
その他の方法としては、ステイン除去効果のある歯磨き粉を使用したり、定期的にホームホワイトニングでセルフケアを行うといったことが挙げれらます。
ステイン除去効果のある歯磨き粉
最近は、市販のものでもステイン除去によるホワイトニング効果が期待できる歯磨き粉が沢山出回っています。
今回は、当院で販売している歯磨き粉をご紹介致します。
【ブリリアントモア 】
ピロリン酸ナトリウムという成分が、歯面のステインを浮き上がらせてくれますので、優しくブラッシングをすることで除去することができます。
実際に継続して3ヶ月ほど使用してみたところ、自然な歯の白さを実感することができました。
歯面についた着色は、放置する時間が長いほど定着してしまいますが、継続的に使用することで定着を防ぐことができます。
このような歯磨き粉は、ホワイトニング後のホームケアとしての利用がおすすめです。
着色がつきやすい飲食物
どんな食べ物・飲み物が着色が着きやすいのか、知識としてつけておくと予防もしやすいと思いますのでまとめてみました。
【食べ物】
・カレー
・ミート等のソース類 等
【飲み物】
・お茶(ウーロン茶/濃いお茶系)
・ワイン
・コーヒー 等
また、紙タバコを喫煙している場合はヤニが着色としてつきやすいので要注意です。
ホワイトニングが向いている場合と向いていない場合
歯列の状態や装置の種類等で矯正中のホワイトニング向き不向きがあります。
ホワイトニングを行う場合は、「歯面に装置が何もついていない」ことが最重要となります。
理由は、装置がついている部分に薬剤の塗布ができず、装置装着部分のみ漂白ができない事で装置を外した時に色がまばらになって見える可能性があるからです。そのリスクを承知の上であれば、絶対にできないということはありません。
下記表に、装置ごとの向き不向きをまとめてみました。
ワイヤー装置は表につくと、ほぼ薬剤の塗布ができないので費用対効果がほぼ得られません。
マウスピースの場合は、「アタッチメント」という装置が歯面につきます。大きさや形状、つく部位は個人差がありますので、仕上がりを気にしないのであればホワイトニング可能です。
また、装置が裏側であっても歯列の凸凹が強いと、凸凹で影になった部位に照射が当たらず効果が出ないというケースがあります。
歯が重なってしまっている箇所がある場合には、前歯部の歯列が整った後に行うことを推奨しています。
まとめ
ホワイトニングを矯正中に行うことは可能ですが、装置によって、歯列によっては制限がうまれてきます。
矯正終了後に後悔しない為にも、急ぎでなければ矯正治療が終わった後に行うのが最善です。
しかし、矯正治療を始めると歯に対する美意識が上昇するのでホワイトニングに強く興味を持たれる方も多くいらっしゃいます。
矯正治療開始前からホワイトニングに興味があるのであれば、表面に装置の着かない「裏側矯正」を検討すると良いでしょう。
また、矯正治療中に興味を持った場合、裏側矯正以外の装置であれば無理にホワイトニングを実施しようとするのではなく、ステイン除去効果のある歯磨き粉でケアをしていきましょう。
当院のカウンセリングでは、矯正治療のお話と合わせてホワイトニングのタイミングのご相談にものっております。
是非カウンセリングへお越しください。