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投稿日:2023.1.7

矯正中はタバコ吸える?吸えない?喫煙はおすすめできない3つの理由

こんにちは。池袋駅前歯科・矯正歯科です。
いつも当医院のブログをご覧いただき、ありがとうございます。

矯正中は「何か制限されることはあるのか?」とよく患者さんから質問をされることがあります。
その中でも多いのがタバコは矯正中吸えるのかという質問を多く頂きます。
「タバコだけはやめられない……。」という方も中にはいるでしょう。

結論からいうと喫煙はおすすめしていません。
さてそれはなぜでしょうか?
今回は矯正中の喫煙をおすすめしない理由を解説します。

矯正中の喫煙を避けるべき5つの理由

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喫煙は体の健康に悪影響を与えるだけでなく、矯正治療にも以下の影響を与えることがあります。

①歯や矯正装置に着色してしまう

タバコを吸うと歯や矯正装置に多く着色してくるため歯が全体的に茶色くなっていきます。
喫煙による着色は普通の歯ブラシでは落とすことができず、歯科医院でのクリーニングが必要です。

特にワイヤー矯正の場合は、装置を一回一回外すことはできません。
ブラケットの隙間に入り込んでしまった着色はクリーニングしてもある程度は着色が残ってしまうことがあります。
カレーやコーヒーなどでも着色はつくことがあるのですが、タバコが一番とりづらく残りやすいです。

せっかく歯をきれいに動かしていくのに装置の周りに汚れがついてしまっていては装置が目立つことにもなるので要注意です。

②喫煙により歯が動きにくくなる

タバコを吸うと血行が悪くなり、歯が動く速度が遅くなる可能性があります。
その結果、治療期間が予定よりも長引いてしまうことも。

「矯正装置をつけてる期間をなるべく短くしたい……!!」と思われる方が多いのでこれはかなりつらいと思います。
矯正治療を検討中の方や現在治療中の方で喫煙されている方は、タバコによる影響を考慮しておきましょう。

③虫歯や歯周病のリスクの増加

矯正中は装置の周りのお掃除も難しいため虫歯や歯周病になりやすいです。
それに加え喫煙すると、これらのリスクが高くなります。
トラブルが増えることで治療期間が延びてしまうこともあります。
矯正中はなるべくお口の中を清潔に保っておくことが大切です。

④抜歯後の合併症のリスク

矯正治療で行われる外科手術の一つに抜歯があります。
これは、歯を並べるスペースを確保するために行われる処置です。

タバコは傷の治癒過程を遅らせる特性があるため、抜歯後の回復を妨げる可能性があります。
また、抜歯後に喫煙を続けると「ドライソケット」と呼ばれる症状を引き起こすリスクもあります。

ドライソケットは、抜歯によって生じた空洞が血餅(けっぺい)で塞がれず、細菌感染を引き起こす状態です。
通常、抜歯直後はかさぶたのような血餅が形成されて自然に閉じます。

しかし、喫煙によって血餅の形成が妨げられると、強い痛みを感じることがあり、症状が進行すると首のリンパ節や顎骨の骨膜にまで細菌感染が広がる可能性も。
そのため、抜歯後の喫煙は極力避け、丁寧な口内ケアを心がけましょう。

⑤アンカースクリューが固定されないリスク

アンカースクリューとは、小さなチタン製のネジを歯茎に埋め込み、それを固定源として歯を動かしていく矯正方法です。
「インプラント矯正」とも呼ばれています。

アンカースクリューを埋め込むため、外科処置に分類されます。
そのため、処置後に喫煙をすると、歯周組織の再生が妨げられて、固定されない可能性が。
アンカースクリューの脱離や、そのほかのトラブルの原因となり得るため、禁煙をおすすめします。

電子タバコや加熱式タバコは吸っても大丈夫?

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最近、加熱式タバコや電子タバコが普及していますが、これらは紙タバコと比べ健康への影響が少ないと考えられがちです。
現に紙タバコから切り替えたという方も多いでしょう。
しかし、矯正治療中は注意が必要です。

なぜなら、IQOSなどの加熱式タバコは、タバコの葉を加熱して煙を生成する方式で、ニコチンの摂取量は紙タバコとほぼ同等とされるからです。
健康への影響も紙タバコと同様に考えられます。

また、ベイプといった電子タバコはタバコの葉を使用しないため、タールやヤニの影響は少ないです。
しかし、ニコチンを含む製品も多く存在するので注意しましょう。

さらに、電子タバコに関しては、長期的な口腔内への影響はまだ明らかではなく、将来的に問題が生じる可能性もあります。
矯正治療を考えている方は、紙タバコ同様、使用を控えるか禁煙をおすすめします。

矯正中だけじゃない!喫煙がお口の健康に与える悪影響

喫煙は、矯正中でなくてもお口の健康にさまざまな悪影響を与えます。

口臭の悪化

タバコの煙は多くの化学物質を含んでおり、その中のタールは粘着性が高いです。
喫煙すると、タールが歯の表面や歯茎に付着し、黄ばみを引き起こすだけでなく、口内環境を悪化させます。
これが口臭の原因になるのです。

歯周病のリスク増加

タバコに含まれるニコチンは血管を収縮させ、口内の血流を悪化させます。
血流が減少すると、歯茎やへの酸素や栄養素の供給が不足し、抵抗力が低下や歯周病を発症しやすくなります。

口腔がんのリスク増加

喫煙は口腔がんの主要なリスク因子の一つです。
タバコの煙に含まれる有害物質が口内の細胞に変異を引き起こし、がんを発生させる可能性があります。

味覚障害

長期間にわたる喫煙は味覚を鈍らせることがあります。
特に甘味や塩味といった基本的な味の感知が鈍くなることも。
その結果味の濃い食品や塩分、糖分が多い食品を選ぶ傾向になり、栄養バランスが崩れる可能性があります。

矯正前に禁煙したい!おすすめの方法は?

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矯正中の喫煙はさまざまな悪影響を及ぼすため、できれば禁煙を成功させたいものです。
ここでは、おすすめの方法を4つ紹介します。

禁煙パッチ

禁煙パッチはニコチン置換療法の一つで、体に直接貼り付けることで一定時間ニコチンを少量ずつ皮膚から吸収させます。
これにより、禁煙時に感じる離脱症状や欲求をやわらげる効果が期待できます。
禁煙パッチは処方箋なしでドラッグストアなどで購入可能です。

電子タバコ

電子タバコはタバコ葉の燃焼ではなく、VG(植物性グリセリン)やPG(プロピレングリコール)といった主成分を熱し、蒸気化したものを吸引します。
禁煙としての効果はまだ研究中ですが、従来のタバコからの移行ツールとして利用されることがあります。
ただし、電子タバコの種類によってはタールやニコチンが含まれているものもあるため、選ぶ際は注意が必要です。

禁煙アプリ

スマートフォン用の禁煙アプリは、目標達成をサポートするツールとして活用できます。
アプリによって機能は異なりますが、進捗の記録や、モチベーションの維持に役立つヒント、リマインダーなどがあります。
ほとんどのアプリは無料で利用できるので、まずはダウンロードしてみるのも良いでしょう。

禁煙外来

自力での禁煙が難しい場合は、禁煙外来に受診しましょう。
カウンセリングや禁煙薬の処方、行動変更のサポートなどが行われます。

まとめ

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矯正中の喫煙がもたらすリスクについて紹介しました。
装置の着色や治療期間の延長などさまざまな問題を引き起こします。ほかにも歯や健康に良くないことがたくさんあります。
なるべく早く終わらせたい矯正治療……!!
トラブルや健康被害を防ぐためにも矯正治療と同時に禁煙をスタートさせてみるのはいかがでしょうか?

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