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ブログ

投稿日:2022.12.17

舌の正しい位置があるって知ってる?

こんにちは。池袋駅前歯科・矯正歯科です。

突然ですが、皆様は普段どの辺りに舌がありますか?

何気なく動かしたり使っている舌、どこにあるかを意識する機会はなかなかないのではないでしょうか。実は舌の位置が間違っていることで、たくさんのデメリットが生じてしまう可能性があるのです。

今回は、歯並びや矯正治療にも影響を及ぼす「舌の位置」についてお話していきます。

全ての方に関係のある内容ですので、ぜひご覧になってみてください。

 

いつもの舌の位置をチェックしてみましょう

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まず、普段ご自分の舌がどの位置にあるのかをチェックしてみましょう。

 

①上の顎に当たっている

②上下の歯の真ん中辺りにある

③下の歯に当たっている、または下に下がっている

 

当てはまるものはありますか?ご自分の舌の位置を把握したところで、次の項では早速正しい舌の位置について確認していきましょう。

 

舌の正しい位置はここ!

正しい舌の位置は、上顎の前歯の後ろにある膨らみの辺りで「スポット」と呼ばれています。ぜひ、ご自分の舌で触って確認してみてください。

では次に、少しの間スポットに舌を当てたままキープしてみましょう。

何の問題もなく置くことができますか?それとも、違和感があったり疲れを感じたりしますか?

もしキープした状態で違和感や疲れを感じるようであれば、普段から舌が下がっている証拠かもしれません。このように低い位置に舌があることを「低位舌(ていいぜつ)」といいます。

 

舌のつけ方にも注意が必要

舌の位置をチェックする時に注意していただきたいことがあります。「スポットに舌がついているから私は大丈夫」と思った方は、次に舌のどの部分がついているかも確認してみてください。

舌は意外と大きく、前の方と真ん中とつけ根の方をそれぞれ「舌尖(ぜっせん)・舌背(ぜっぱい)・舌根(ぜっこん)」といいます。理想的な形は、舌先だけではなく舌の真ん中の面が上の顎にフィットしている状態です。

 

舌は筋肉でできており、上手く使えていないと段々衰えてきてしまいます。それにより様々なトラブルに繋がることもあるため、注意が必要です。後程舌のトレーニング方法などもご紹介しますので、ご興味のある方はぜひ最後までお読みになってみてしてくださいね。

 

間違った舌の位置でこんなトラブルが起こる!

舌の位置が間違った場所にあると、具体的には以下のようなトラブルが起きてしまう可能性があります。

 

歯並びが悪くなってしまう

舌がスポットにないと、歯を押してしまいます。舌の力は意外と強く、継続して歯を押していると徐々に歯が動き「出っ歯」や「受け口」などの原因となることもあるのです。

 

舌足らずな発音になることがある

舌の筋肉が低下すると、舌の動きも悪くなります。その結果、上の前歯の裏に舌を当てて発音する「サ行・タ行・ナ行・ラ行」が発音しづらくなってしまいます。

 

口呼吸になりやすい

低位舌の場合、気道が塞がり鼻呼吸がしにくくなります。そのため、無意識のうちに口から空気を取り込もうとしがちです。

それが癖になり、口呼吸になってしまうこともあります。

 

虫歯や歯周病の原因になる

口呼吸によりお口の中が乾燥しやすくなると、お口の中の細菌も増えて虫歯や歯周病のリスクが高くなります。また口臭にも繋がるでしょう。

 

風邪などにかかりやすくなる

舌が上についていると、外からの細菌やウイルスが体内に取り込まれにくくなります。しかし舌の位置が間違っていることで、体内へ細菌が浸入しやすくなり、風邪などを引きやすくなるといわれています。

 

食事に影響する

上手く舌を使えないため、食事の時にクチャクチャと音が出てしまうことがあります。また食べ物が飲み込みにくく、むせやすくなる傾向もみられます。

 

いびきや睡眠時無呼吸症候群の原因になる

舌の位置が下がっていると気道を塞いでしまうため、いびきをかきやすくなったり、睡眠時無呼吸症候群の原因となったりします。

 

顔のたるみや二重顎の原因になる

舌やその周りの筋肉が衰えると、お顔の筋肉のバランスが崩れてしまいます。それが顔のたるみや二重顎、ほうれい線などの原因となります。

 

矯正治療の後戻りの原因となる

せっかく歯列矯正をしても、舌の位置が悪いと矯正治療前の歯並びに戻ってきてしまう可能性があります。これを「後戻り」といいます。

 

このように、舌の位置が間違っていることで生じるデメリットは多岐にわたります。もし上記の中に思い当たるものがあれば、舌の位置を見直してみましょう。

 

正しい位置に舌を置けるようになるためにできること

舌の位置を正しく保てないのは、舌の筋肉が弱ってしまっているからです。改善するためには、まず舌の筋力をトレーニングして鍛える必要があります。

 

舌のトレーニングには色々な方法がありますが、一番最初に大切なのは「スポット」に置けるようになることです。

ここでは、そのためにおすすめな方法をご紹介していきます。

 

あいうべ体操

舌の筋力を鍛えるトレーニングです。表情筋のストレッチにも効果的だとされています。ポイントは、大袈裟だと思うくらい大きくゆっくり口を動かすことです。

 

あ・・・口を大きく開ける

い・・・口を大きく横に広げる

う・・・口を大きく前に突き出す

べ・・・舌を突き出して下に伸ばす

 

「あいうべ」をそれぞれ1秒かけて行うことを1セットとし、1日30回を目安に行いましょう。毎日継続していると、きっと違いが感じられるはずです。

 

MFT(口腔筋機能療法)

お口周りの筋肉のバランスを整えるためのトレーニングです。

MFTには色々な種類がありますが、ここでは舌の正しい位置を覚えるために効果的なトレーニングの一部をあげていきます。

 

《スポットポジション》

舌の正しい位置を覚えるトレーニングです。

 

①スポットの位置の確認

ストローや割り箸などを5秒間スポットに軽く当てて、スポットの位置を確認します。

 

②舌をスポットに置く

舌をスポットに置いて5秒間キープします。

この時、舌は丸めずに両脇を締めて舌先を尖らせるのがポイントです。

これを1セットとして5回繰り返します。

 

《ポッピング》

舌を正しい位置に置けるようになるために、舌を持ち上げる筋肉を鍛えるトレーニングです。

 

①舌の先をスポットにつけ、舌全体を吸い上げるようにして上の顎に貼り付けます。

 

②そのままできるだけ大きくお口を開けます。

 

③舌で上の顎をはじくようにして音を鳴らします。

 

これを1日10〜15回繰り返し行いましょう。最初はしっかり音が出せなくても心配いりません。続けているうちに大きな音が出せるようになっていきます。

 

《スポットアンドスポット》

舌の動きを良くするトレーニングになります。無意識の時でも、舌がスポットに置けるようになるために行います。

 

①舌を尖らせて出し、左右に振ります。

 

②「スポット!」という合図に合わせて舌先をスポットに置きます。お家の方などに合図をお願いするとやりやすいです。

 

上記を5回繰り返します。最初はゆっくりでも大丈夫ですが、徐々に素早くできるようにしていきましょう。

 

矯正治療を成功させるために舌の位置は重要です

今回は、舌の正しい位置や舌のトレーニングについてお伝えしました。「歯並びが気になっていないなら関係ないのでは?」と思われる方もいらっしゃるかもしれません。しかし舌をしっかり使えていないと、生きるために欠かせない「食事や呼吸」にも悪影響を及ぼしてしまいます。

舌の筋力が低下していると、老後に誤嚥性肺炎にもなりやすくなるといわれていますので、ぜひ舌の位置を意識してみてくださいね。

当院では矯正治療の他に、このようなトレーニングについてもお話しております。ただ歯並びを整えるだけではなく、治療後もきれいな歯並びとお口の健康を維持していただきたいと思っているからです。

矯正治療や舌について気になることのある方は、どうぞ気軽にご相談くださいね。

 

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