中学生・高校生・大学生の学生さんでも矯正治療を行なって問題はありません。ただ、普段の勉強や受験、部活動などの活動への影響が心配かもしれません。
矯正方法にも種類があるので、みなさんの生活スタイルに合った矯正方法や、できるだけストレスが少なく、日々の生活に影響を与えないものを選ぶことをおすすめします。
中学生・高校生の矯正治療は、大人の矯正とほぼ同じように進めていきますが、中高生のみなさんはまだ成長期の最中です。この時期はまだ身長が伸びますが、背が伸びている間は、顎の骨の成長・変化も同様に進みます。そのため、歯並びや口元に関しても、徐々に変化し、矯正治療を考えるようになることもあります。
一方でこの時期は骨の代謝が活発なため、大人よりも歯が動きやすく、矯正治療の期間は短い傾向にあります。
部活を行なっている人は、部活動への影響も心配ですよね。運動部では口の中の怪我、文化部では楽器の演奏への支障などが気になる点だと思います。
矯正治療中のスポーツに問題はありませんが、ボディコンタクトがあるスポーツ、口元にボールなどが当たる可能性のあるスポーツでは、矯正装置で口の中を怪我する恐れがあります。
従来の、歯の表側に金属装置がつく表側矯正では、唇を装置で傷つけることが多かったのですが、同じワイヤー矯正でも「裏側矯正」ですと、歯の裏側に装置がつくため、運動の最中に手やボールが口元に当たっても、口の中を傷つけるリスクをかなり減らすことができます。
また、透明なマウスピースを装着する「マウスピース型矯正」では、マウスピース自体が滑らかなプラスチックのため、口の中を傷つけることがほとんどありません。
文化系の部活のなかで、矯正治療の影響を受けるのは、主に楽器の演奏(吹奏楽)でしょう。
吹奏楽に関しても、裏側矯正やマウスピース型矯正であれば、装置が楽器に当たらず演奏できることもあります。ただ、わずかな舌の位置の変化、楽器のマウスピースの噛み方などで、演奏しづらい・音が出ないといった問題が出ることもあります。
また、楽器の演奏そのものが歯並びに影響を与えている場合もありますので、よく話し合った上で治療を進めていく必要があります。
歯に装置がつくと、勉強に集中できないのではないか、受験期に矯正治療が悪影響を与えるのではないかなども心配ごとのひとつとして心に浮かぶかもしれません。
矯正装置は矯正開始後、2週間〜1ヵ月程度は違和感や痛みを覚えます。また、装置の調整後2〜3日後もじんじんとした痛みを感じやすい時期です。ただし、装置には慣れていきますし、常に痛みがあるわけでもありません。
一方、矯正治療によってかみ合わせが整ったり、口呼吸が改善されると、集中力へも良い影響があると言われています。また、歯磨きがしやすくなり、虫歯のリスクも減るので、虫歯の痛みや治療の通院に煩わされることも少なくなります。
クリニックへ相談いただければ、テスト期間や受験期の際は通院をずらしたり、痛みがでるような調整を行わないことも可能です。学生生活と両立できるような矯正治療を、二人三脚で進めていきましょう。
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