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矯正コラム

舌側矯正と裏側矯正の違い

「歯科矯正を始めたいけど、矯正装置が口元から見えるのは避けたい」そんなお悩みを抱えてはいませんか?歯科矯正と言えば、歯の表面に矯正装置を装着する必要があるため、見た目がネックとなり、歯科矯正をあきらめてしまう人も少なくありません。そこでおすすめなのが、舌側矯正です。裏側矯正やリンガル矯正とも呼ばれるその矯正装置は、見た
目を気にする人でも、歯科矯正を考えられるのではないでしょうか。そこで今回は、舌側矯正について詳しくご案内していきます。

舌側矯正と裏側矯正の違い

まず初めに、舌側矯正と裏側矯正の違いについて、ご案内いたします。
舌側矯正、裏側矯正、他にはリンガル矯正とも呼ばれておりますが、全て歯の裏側に装置付ける矯正治療のことを指します。
もっともスタンダードな矯正装置として知られているのが表側矯正です。表側矯正では、歯の表側に矯正装置であるブラケットを装着するのですが、舌側矯正は歯の舌側にブラケットを装着するため、口元を覗き込むように見ることがない限り、ブラケットが他の人に見える心配がありません。

舌側矯正はこんな人におすすめ

人の第一印象は歯並びで決まると言われています。欧米では歯科矯正を行うことがスタンダードであり、歯並びが乱れている場合は「身だしなみが整っていない」と認識され、印象も悪くなってしまいます。

近年では日本でも自身の印象を良くしたいと考える人が増え「歯科矯正を行いたい」と、ご相談される機会も多くなってきています。就職活動を控える人、人前に立つお仕事をされている人、美意識が高い人などさまざまです。

また、歯科矯正と言えば、「子ども」が受ける治療であるとイメージする人も多いのですが、子どもの時期(成長期)に歯科矯正を行う理由は、顎の成長をコントールしながら歯科矯正を行えるからであり、顎の成長をコントロールできれば、外科手術を回避できる可能性があります。

成人になると顎の成長も止まってしまうため、コントロールすることはできなくなりますが、成人であっても十分に歯科矯正を行うことができます。

しかし、歯科矯正を行う上でネックとなるのが見た目の問題であることも多く、以下のような理由から歯科矯正に今一歩踏み出せない人に、舌側矯正をおすすめいたします。

  1. 歯に矯正装置をつけることに抵抗がある
  2. 周りの人に歯科矯正していることを気づかれたくない
  3. 仕事に支障が出るため表側矯正はできない
  4. 楽器演奏者
  5. 結婚式や成人式を控えている

舌側矯正のメリット・デメリット

舌側矯正のメリット

舌側矯正は表側矯正とは異なり、歯の舌側にブラケットが装着されるため、歯科矯正治療中であることに気づかれにくい矯正装置であり、以下のようなメリットがあります。

・見た目に支障がでない
口元からブラケットが見える心配がないため、見た目が気になる人にとっては、最大のメリットといえるでしょう。

・むし歯になりにくい
表側矯正の場合、口が閉じにくくなることもあり、口の中が乾燥しやすく、むし歯リスクが高まります。舌側矯正では、ブラケットが舌側に装着され、唾液によって乾燥を防ぐことができるため、むし歯リスクを抑えられます。

・食べカスが気にならない
表側矯正の場合、歯の表面にブラケットが装着されているため、食事の際に食べカスがブラケットに詰まることも良くあり、終始ブラケットに食べカスが詰まっていないか、気になってしまう人も少なくありません。しかし、舌側矯正であれば、食べカスが詰まっていても、他の人に気づかれる心配もなく、食後の歯磨きで除去さえできれば問題ありません。

舌側矯正のデメリット

舌側矯正は歯の舌側にブラケットを装着するため、目立たない矯正方法として知られていますが、メリットばかりではなくデメリットも存在します。舌側矯正を受ける前に、必ずデメリットも把握しておきましょう。

・舌にブラケットが当たる
歯の舌側にブラケットが装着されているため、ブラケットに舌が当たってしまい、舌が傷つき痛みが生じるリスクもあります。

・しゃべりづらい
ブラケットに舌が当たり、舌の可動域が狭まるため、発音がし辛く、しゃべりにくさを覚える人も少なくありません。徐々に慣れて行き、しゃべりにくさも軽減されていきます。

・表側矯正に比べると費用がかかる
歯の表側と異なり、歯の表面がデコボコしています。デコボコの形状はとても複雑であり、一人ひとり専用のブラケットを作製する必要があるため、表側矯正にブラケットよりも製作にひと手間かかります。そのため表側矯正に比べると、費用も高くなる傾向にあります。

セルフライゲーションブラケットと従来のブラケットの違い

スタンダードなブラケットは「結紮タイプ」であり、歯の表面に装着されたブラケットにワイヤーを通し、モジュールと呼ばれるゴムで結紮して、ワイヤーを固定しています。

一方、セルフライゲーションブラケットは、結紮タイプのブラケットとは異なり、ブラケット自体にワイヤーを固定する構造が設けられているため、モジュールを必要としません。

セルフライゲーションブラケットの特徴

・ブラケット自体でワイヤーを固定できる
ブラケットのみでワイヤーを固定できるため、モジュールを必要としないため、着色の心配もありません。

・歯を動かす痛みが抑えられる
ワイヤーとブラケットの摩擦力を約10分の1に抑えられるため、歯を動かすことで生じる痛みを抑えられます。痛みをなるべく避けたいと考える人におすすめのブラケットです。

・歯を比較的早く動かせる
ワイヤーの可動域が広がるため、結紮タイプのブラケットと比べると、1.5倍ほど早く歯を動かしていくことができます。

まとめ

今回は舌側矯正について、詳しくご案内いたしました。池袋駅前歯科・矯正歯科で実施する舌側矯正は「口元の美しさ」を保ちながらも、セルフライゲーションブラケットの特徴を最大限に生かした上で、乱れた歯並び・咬み合わせを整えていきます。舌側矯正をご検討される場合は、お気軽にご相談ください。