投稿日:2023.6.24
歯並びと歯の寿命は関係あるって本当?
皆さん、こんにちは、池袋駅前歯科・矯正歯科です。
みなさんは歯並びと歯の寿命は関係があると思いますか?
もちろん「歯がきれいに整っている方が歯は長持ちするんじゃないの?」と思われる方が多いのではないでしょうか。
ではなぜでしょう?
ただ単に歯がきれいな人は長持ちするのでしょうか?
今回は、歯並びと歯の寿命の関係や、歯を整えることが健康に与える影響について詳しく解説していきます。
目次
歯並びが悪いと歯の寿命が縮む理由
まず、歯並びが悪いとどのような影響を与えるのでしょうか。
見た目だけでなく機能面でもデメリットをもたらしてしまうため、場合によっては矯正治療で改善した方が良いケースもあります。
また、日本の厚生労働省と歯科医師会が提示している「8020運動(はちまるにいまるうんどう)」というものをご存知でしょうか?
これは「80歳になっても20本以上の自分の歯を保とう」という目標を掲げた健康活動のことです。
歯がしっかり残っていることで、食事が楽しめるだけでなく、噛む力が維持されて消化が良くなったり、認知症の予防になったりと全身の健康にもつながります。
この8020運動達成者の口腔内を見てみると、「反対咬合(いわゆる受け口)」と「開咬(上下の前歯が噛み合わない)」の方はいなかったという結果が出ています。
このことからも歯の並び方、噛み合わせが歯の寿命と深く関係があることが伺えます。
噛み合わせの悪さが歯に与える影響
歯がきちんと噛み合っていない場合、一部の歯に負担がかかってしまっている場合があります。
こうした噛み合わせは、歯がすり減る原因になったり、強い力が集中することで歯自体が欠けたり、最悪根っこまで割れてしまうリスクがあります。
根っこまで割れてしまった場合は、歯の保存が困難になり一般的には抜歯が必要とされています。
また、一部にのみ強い力が加わることで、歯を支えている歯槽骨を部分的に溶かしてしまい、歯周病の原因になることもあります。
虫歯や歯周病のリスク
歯並びが悪いと、歯が重なっているところなどにうまく清掃道具が届かず、食べかすなどの汚れが残りやすい状態です。
この磨き残しに歯周病菌や虫歯菌が働きかけることにより、虫歯や歯周病のリスクが高まるのです。
虫歯の治療をした後も、磨きにくい状況は変わらないため清掃不良により再度虫歯になる可能性も高いです。
歯は一本に対しておおよそ6回程しか治療できず、治療困難の場合は抜歯をせざるを得ません。
また、歯周病は歯を支えている顎の骨が溶けてしまう病気で、恐ろしいことに自覚症状が出ません。
痛みなどの自覚症状が出る頃には、骨がほとんど溶けてしまい、歯がグラグラになっていることが多いです。
歯が重なっていることによりこのような虫歯や歯周病などのリスクをもたらす可能性が高まります。
歯並びを整えるとどんなメリットがあるの?
歯を並べるとどのような変化があるのでしょうか?
今から歯を並べることにより期待できる効果について触れていきます。
噛み合わせが良くなり、歯への負担が軽減
矯正治療は歯をきれいに並べるだけでなく、噛み合わせの調整も行うことができます。
歯が正しく並んでいない場合、噛み合わせに偏りが出て一部の歯に負担がかかってしまう場合があります。
しかす、歯を正しいポジションに治してあげることで顎関節や特定の歯への負担を減らすことができます。
ただし、噛み合わせの問題をしっかり改善するには、部分矯正ではなく、全体矯正が必要です。
当院の治療内容について詳しくはこちら>>>
セルフケアがしやすくなる
歯並びがまっすぐであると、お手入れのしやすさが格段と楽になるでしょう。
今までは、重なっていたところになかなか道具が届かず苦戦していた歯磨きが、歯を並べることにより比較的お手入れがしやすくなります。
もちろん、歯が並んでお手入れがしやすいからといって、適当に磨いていい理由にはなりません。
歯ブラシとフロス、歯間ブラシを適切に使い、汚れを除去することが大切です。
正しいお手入れの仕方は、患者さんそれぞれのお口の中の環境、状態によって変わりますので、専門家に聞いてみましょう。
また、矯正治療後も定期的に歯科医院でプロのクリーニングを受け、健康を維持することを心がけましょう。
歯並びが整うと歯だけでなく全身の健康にも良い?
矯正治療を行う目的はみなさん「見た目の改善」を求めている方が一番多いのではないでしょうか。
もちろん矯正治療は、見た目を大きく変えてきれいな歯並びを手にすることができます。
しかし、矯正治療は、見た目だけでなく他にも大きなメリットを与えてくれるに違いありません。
正しい噛み合わせがもたらす健康効果
噛み合わせが正しくない場合、食べ物をしっかり咀嚼することができず、胃腸などの消化器官へ負担をかけてしまう可能性があります。
しかし、歯が正しく噛み合うことで、食事の際食べ物を咀嚼しやすくなり、消化がスムーズに行われます。
さらに、噛み合わせが改善することで顎関節への負担も軽減されます。
顎関節症を患うと、口が開けにくくなってしまったり、開ける時に痛みを伴うことがあります。
こうならないためにも矯正治療で正しい噛み合わせを手にいれることが望ましいです。
自信がついて笑顔も増える
歯がきれいに整うことで歯を見せて笑ったり、話したりすることに自信が持てます。
口元にコンプレックスがあると手で口元を覆ったり、マスクなどで口元を隠したりしてしまいます。
しかし、歯が並ぶことによってこれらの心配がなくなり、人前で話すことに抵抗感がなくなる可能性があります。
このように矯正治療は心理的な面でもプラスの影響を与えてくれます。
矯正治療の後に気をつけたいこと
リテーナーの重要性
矯正治療後、歯は元の位置に戻ろうとする傾向があります。
これを「後戻り」と呼び、その防止策として「リテーナー(保定装置)」というマウスピースを使用します。
リテーナーは、特に就寝時に毎日装着することで、歯が動こうとする力を抑える役割を果たします。せっかく整えた美しい歯並びを長期間保つためには、リテーナーの装着が欠かせません。
定期的なメンテナンスで健康を保つ
矯正治療後も安定した歯並びを維持するために定期的に歯科医院を受診することをおすすめします。
プロのクリーニングを3〜4ヶ月に1回受けて口腔内の環境をキープすることで、虫歯や歯周病の予防につながります。
また、歯が元に戻ろうとしていないかや、歯や歯茎の健康状態を確認することで虫歯や歯周病の早期発見にもつながります。
虫歯や歯周病になり、最悪の場合抜歯となるケースも少なくありません。
そうならないためにも、定期的に歯科医院を受診し早めに対応できるようにしておくことが重要です。
矯正治療中・矯正治療が終わった後のメンテナンスについてはこちら>>>
まとめ
歯並びと歯の寿命には大きな関係があることが、理解できたと思います。
歯並びが整っていないと一部の歯に過度な負担がかかるため、歯が欠けたり、すり減ったりする原因になりことがあります。
最悪の場合、根っこまで割れることで抜歯になるケースもあります。
さらに、特定の歯に負担がかかり続けると歯を支えている顎の骨を溶かしてしまい、部分的に歯周病を発症することもあります。
また、清掃が難しくなるため、歯垢や食べかすが溜まりやすく、虫歯や歯周病のリスクも高まります。
歯を正しく並べることで噛み合わせが良くなり、セルフケアがしやすくなり、歯の寿命が延びる効果があります。
また、正しい噛み合わせは消化を助けたり、顎関節の健康維持にもつながります。
矯正治療後もリテーナーの装着や定期的なメンテナンスを行うことで、長期的に健康な歯を維持することが可能です。
矯正治療で歯をきれいに並べて、歯の寿命を伸ばす可能性を広げましょう。
歯並びでお悩みの方はぜひ当院のカウンセリングでご相談くださいね。
当院の治療費用について詳しくはこちら>>>
当院のカウンセリングについて詳しくはこちら>>>