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投稿日:2022.11.11

”矯正のゴムかけ”の必要性について

”矯正のゴムかけ”の必要性について

矯正治療中のゴムかけは痛みをともなうため、できればやりたくないと思う方も多いのではないでしょうか?

ゴムかけをすることでどのようなメリットがあるのかを正しく理解して、モチベーションの維持に役立てましょう。

こちらのページでは、矯正のゴムかけの必要性やメリット、サボった場合のリスクなどを分かりやすくまとめました。現在ゴムかけをしている方はもちろん、これから矯正治療を始める方もぜひご参考ください。

矯正のゴムかけはなぜ必要?する理由とは?

ゴムかけは、基本的に「全体矯正」が対象で、部分矯正では行われません。必要性を理解することでゴムかけの期間を前向きに過ごしやすくなるでしょう。

矯正のゴムかけをする主な理由は以下の2つです。

噛み合わせのバランスを整えるため

ワイヤーやマウスピースだけだと歯をきれいに並べることはできても、かみ合わせを整えることはできません。一定期間ゴムかけをして上顎と下顎をつなげることで、ゴムの牽引力で臼歯が挺出(歯が歯茎から出てくる)してくる為噛めるようになります。

歯列を後退するため

歯列を後退させる手段としてゴムかけを行う事があります。
上の歯列を後退させたい場合には、基本的に上の犬歯と下の臼歯に、下の歯列を後退させたい場合には上の臼歯と下の犬歯の歯面へボタンをつけて使用していきます。

矯正のゴムかけをするメリット

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矯正のゴムかけをすることで得られるメリットは以下のとおりです。治療に対するモチベーションを維持するためにも、チェックしておきましょう。

理想の見た目に仕上がりやすい

歯並びの見た目は、片顎だけでなく奥歯で噛んだときも美しく見えるかが重要です。片顎でみたときにきれいであっても噛んだときに上下のすき間があったりすると残念ながら「きれいな歯並び」とはいえません。ゴムかけをして上下のバランスやかみ合わせを整えることで、より理想の見た目に仕上がります。

全体でしっかり噛めるようになる

かみ合わせを整える一番の目的は、全体の歯を使ってしっかり噛めるようになることで得られるメリットにあります。全体でバランスよく噛めるようになると、歯や顎関節にかかる負担を最小限にでき、首や肩の痛み・コリ、それからくる頭痛などを改善または予防できます。使用する筋肉の負担が均一になることで、お顔も左右対称になりやすいことから、美容にもいい影響を与えるといえるでしょう。

矯正のゴムかけをサボるとどうなるのか

ゴムかけ

ゴムかけをサボると、計画どおりに治療がすすまず、治療期間の延長や仕上がりの悪さにつながります。場合によっては、治療のやり直しが必要になるため、サボりたいと思っても頑張って続けるようにしましょう。どうしてもツラい場合は、歯科医院までご相談ください。ゴムの強さの変更や痛みを緩和する方法をお伝えするなど、患者様ができるだけ前向きに治療ができるよう全力でサポートいたします。

仕事などでゴムかけができない場合はどうしたらいい?

ゴムかけをすると場合によっては話しにくくなるため、接客業の場合は仕事に支障をきたす可能性があります。ゴムの硬さにはいくつか種類があり、生活環境や状態に合わせて変えることが可能です。「できないから」といってサボるより、ゴムの硬さを変えるほうが治療がすすみますので、気になる方は歯科医院へご相談ください。

矯正のゴムかけの痛みについて

矯正ゴム

ゴムかけをすると痛みが強まる傾向にあります。ピークは1~2週間ですが、どのような理由で痛みが発生するのかを知らないと不安やストレスがたまりやすいため注意が必要です。以下でくわしくみていきましょう。

歯にかかる圧が強まる

ワイヤーやマウスピースによる圧は基本的に横方向にかかりますが、ゴムを使用すると縦方向の圧も加わるため、感じる痛みが強くなる傾向にあります。歯が動く痛みのメカニズムとしては、歯の周囲にある歯根膜や歯槽骨に圧がかかることが挙げられますが、圧が加わる部位が増えればそれだけ痛みの強さも大きくなります。
しかし、痛みの感じ方には個人差があります。

ゴムの摩擦による刺激

ゴムが歯や粘膜にあたって痛みを感じるときがあります。新しいゴムに変えたタイミングがおこりやすく、時間が経つにつれて徐々に馴染んでくるのが特徴です。

歯ぐきの炎症

歯ぐきに炎症がおきているとそのぶん刺激に敏感になるため、痛みを強く感じる傾向にあります。歯の根元の磨き残しは、歯ぐきの炎症がおこる原因です。歯ブラシの毛先の位置を確認しながらしっかり磨くことが大切です。

大概の方は特にストレスを感じることなくゴムかけをしております。
そして、矯正治療自体痛みや違和感を覚えるものではあるのである程度の忍耐は必要となります。
しかし、痛みや違和感の感じ方は人それぞれですので、どうしても耐えられない場合は術者と相談をしていきます。

矯正のゴムかけの使用期間は?

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ゴムかけの使用期間は歯並びの状態によって異なり、数か月~半年が目安です。使用を怠るとその分使用期間が延びる可能性があるため、注意しましょう。

矯正のゴムかけをするときの注意点

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ゴムかけをするときは、以下の点に注意する必要があります。

ゴムを意図的にゆるめない

硬めのゴムを使用すると強い痛みがでる傾向にあります。なかには指などで事前に伸ばしたりする方がいますが、ゴムの効果が十分に得られず結果的に治療期間が延びる可能性があるため、おすすめはできません。ケースから取り出したらそのままの状態で使用するようにしましょう。

1日3回を目安に取りかえる

ゴムかけは、常に同じ力がかかっていることで効果を発揮します。ずっと同じゴムを使用していると「ゆるみ」がでてきて効果が半減するため、1日3回を目安に取りかえてください。

痛みが強いときはそれを和らげる工夫をする

痛みが強いときはストレスを感じやすく、生活が雑になったり、治療に対するモチベーションも下がりやすいため注意が必要です。「お口のなかをあたためる」「鎮痛剤を服用する」など痛みを和らげる工夫をしながら続けるようにしましょう。痛みが強いときは「噛まなくても食べられる食事」を意識することも大切です。

喫煙を控える

たばこを吸うと、歯ぐきの血行が悪くなり、痛みが増加する傾向にあります。歯が動きにくくなる原因でもあるため、矯正治療中は控えるようにしてください。全身の健康にとってもメリットはありませんので、矯正治療を機に禁煙にチャレンジすることをおすすめします。

健康的な生活を心がける

できるだけバランスのいい食事や適度な運動、十分な睡眠を意識して過ごすようにしましょう。健康的な生活を意識することで、身体の回復力が向上して痛みにも強くなります。ストレスの軽減にも効果的です。

つらいときは歯科医院に相談する

矯正治療中は、痛みを完全に無くすことはできません。工夫をしても強い痛みがひかないときは、ゴムかけ以外のトラブルが原因となっている可能性もあります。

すべての痛みを自分の力で解決しようとすると、そのぶんストレスがたまるだけでなく、治療に支障をきたす可能性があるため、おやめください。歯科医院へ相談するほうが、トラブルを最短で解決できてストレスも抱えにくいのでおすすめです。

工夫をしながら矯正のゴムかけ期間を乗り越えよう

矯正治療で行うゴムかけは、手間がかかるだけでなく、痛みが強まることもあるため、モチベーションが下がってしまう方が少なくありません。しかし、ゴムかけをせずにいると、歯並びはきれいなのにしっかり噛めない状態で仕上がり、結果的に全身の不調につながってしまいます。最後に「頑張ってよかった」と思えるようにゴムかけの期間を乗り越えましょう。ゴムかけがつらくて困っている方や、ゴムかけへの不安が大きい方は、お気軽に当院までご相談ください。前向きに治療をすすめられるようサポートいたします。