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投稿日:2025.10.22

矯正で顔は変わる?中顔面が長く見える原因と対処法を解説

はじめに:「中顔面を短くできますか?」というご相談について

こんにちは!池袋キュア矯正歯科です。
「顔が間延びして見える」「中顔面が長いのが気になる」というお悩みは、近年増加傾向にあります。SNSや美容整形の情報の中には「矯正治療で中顔面が短くなる」という話題があがることもありますが、実際のところ改善が期待できる範囲には限界があるといえるでしょう。

本記事では、中顔面の構造や矯正で変えられる範囲、また誤解されがちなポイントなどを解説していきます。

 

中顔面とは?まずは顔の構造を理解しよう中顔面 矯正 

 

「中顔面(ちゅうがんめん)」という言葉にはあまり馴染みがないという方もいらっしゃるのと思います。ここでは、まず最初に『中顔面』と呼ばれる位置やお顔の印象に与える影響についてご説明いたします。

 

中顔面の定義

中顔面とは「鼻の付け根(目の下)〜上唇まで」の範囲のことを指します。解剖学的には「上顎骨(じょうがくこつ)・頬骨(きょうこつ)・鼻骨(びこつ)」からなる部分です。

 

中顔面が長く見える原因は、主に次の3つです。

 

①骨格

上顎の骨が長かったり下顎が前に出ていたりする場合や、ガミースマイルの方は、中顔面が長く見えやすい傾向があります。

 

②加齢

皮膚のたるみや表情筋の衰えなどによりお顔の筋肉が下がっている場合は、中顔面が間延びした印象になりやすいでしょう。

 

③目や口などの位置関係

目の位置が高い・口角や人中(鼻の下から上唇の上までの範囲)が下がっている・頬の位置が下がっているなどの理由で、中顔面が長く見えることもあります。

 

 顔の印象に与える影響

顔の黄金比では、髪の毛の生え際から眉までの長さ・眉から鼻下までの長さ・鼻下から顎までの長さが「1:1:1」であることが理想だとされています。

中顔面の長さは、お顔の印象を次のように左右します。

 

・中顔面が長い・・・大人っぽい、間延びした・老けた印象を与える傾向がある。

・中顔面が短い・・・可愛らしい、丸みを帯びた柔らかい印象で童顔といわれる状態。

 

中顔面を短くする手術として、美容整形では「中顔面短縮術」がありますが、この方法は歯科矯正とは別のものです。どちらも目的は同じだとお考えになる方もいらっしゃるかもしれませんが、両者はアプローチの仕方が異なりますので、混合しないようにしましょう。

 

実際の回答:「基本的には短くできません」

バツサインをする中年男性

基本的に、矯正治療を行うことで「中顔面を短くすることはできない」と思っていただいた方が良いでしょう。なぜなら、矯正治療はあくまでも歯並びや噛み合わせを整える治療で、骨格自体を変えることはできないからです。

 

噛み合わせが浅い『開咬(かいこう)』などでは、噛み合わせの改善によりわずかに短く見えるようになる可能性はありますが、それ以外は基本的に難しいと思っておいてください。

 

 矯正で“見た目が変わる”のはどんなケース?

矯正治療をすることで見た目の変化が期待できるケースは、次の通りです。

 

 開咬(かいこう)症例

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開咬とは、上下の歯を噛み合わせた時に奥歯だけが接触し、前歯は噛み合わない状態のことをいいます。以下のような場合、お顔の印象が大きく変わる可能性があります。

 

・噛み合わせが浅く、口が閉じにくい場合

・上顎前歯が前方に突出しており、中顔面が長く見える場合

・噛み合わせを改善することにより、お顔の高さのバランスが整う場合

 

 過蓋咬合(かがいこうごう)や出っ歯も対象になることも

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過蓋咬合は、上下の歯を噛み合わせた時に噛み合わせが深く、下の歯がほとんど見えない噛み合わせの状態です。噛み合わせが深いため、矯正治療により顔の中下部のバランスが整うと「顔全体の印象が変わる」傾向があります。

 

また出っ歯や『口ゴボ』の場合は、口元が外側に突出しているのが特徴です。しかし、歯列矯正により歯並びや噛み合わせを整え歯を内側に引っ込めることで、口元の印象も大きく変わるでしょう。

 

中顔面を短くする方法|矯正以外の選択肢もある?

歯列矯正 ワイヤー矯正 外科治療

歯列矯正以外に中顔面を短くする方法としては『美容整形』や『外科矯正』があげられます。それぞれ、次のような特徴があります。

 

 美容整形との違い

美容整形によって中顔面を短くする場合は『外科手術(Le FortⅠ型上顎骨短縮など)』を行います。この手術は、上顎の骨を切って全体的に引き上げていく方法です。上下の長さを短くするだけではなく、前後の位置関係も調整することで中顔面を短くしていきます。

 

ちなみに歯列矯正だけでは、美容整形のように大きく骨格を変化させることはできません。

 

 骨格性の中顔面長には外科矯正が必要

骨格的な問題があり中顔面が長いケースでは『外科矯正』が有効な場合もあります。

外科矯正とは、矯正治療と外科手術の両方を行う方法です。

基本的に矯正治療は「審美的な目的(見た目を改善する)のために行うもの」とされ、病気の治療ではないとみなされます。そのため、健康保険の適用外(自由診療)になりますが『顎変形症(がくへんけいしょう)』と診断された場合には、健康保険の適用となる可能性があります。

 

外科矯正は難易度が高く入院が必要な手術で、一般の歯科医院や矯正歯科ではできません。そのため手術を行う際には大学病院などの口腔外科との連携が必須となりますが、池袋キュア矯正歯科では「提携医療機関と連携して外科矯正を受けていただける体制」も整えております。検査や治療計画・歯科矯正については当院が指揮をとり、外科手術を提携医療機関で行うという流れです。外科矯正をお考えの方も、どうぞ安心してご相談ください。

 

自分の顔に合った矯正を考えるために

歯科矯正をする際は、ご自分のお顔に合った方法を選ぶことが重要です。そのためには、以下の2つの点を意識するようにしましょう。

 

見た目だけでなく「機能と骨格」の視点を

歯は、見た目だけの飾りではなく「食べ物を噛み砕く」という生きていく上で欠かせない役割を担っています。「歯並びを良くしたい」というと、つい見た目の美しさだけに注目してしまいがちですが、歯本来の機能を回復させることも大切です。

美容目的だけで歯列矯正をしてしまうと、上手く噛めないなどのリスクもに繋がる原因となるため注意しましょう。また、そもそも矯正治療だけで骨格を変えることはできません。

骨格的な問題がある場合には、矯正治療と外科手術のどちらも行う『外科矯正』が必要となる可能性があります。

 

お口の状態は一人ひとり異なるため、矯正をお考えの際には「噛み合わせの深さ・歯列弓の形・顎の骨の大きさ」などの総合的な診断を受け、ご自身に合った治療方法を選択することが重要だといえるでしょう。

 

 精密検査で正確な評価を受けよう

矯正治療を検討している場合は、まず矯正カウンセリングを受けていただくことが一般的です。ご要望をお伺いし、治療の流れや装置の種類などの説明などを行います。

その後、治療をご希望されるようであれば、歯並びや噛み合わせなどの状態を詳しく把握するための『精密検査』に進んでいきます。矯正を始めるに当たり、専門医の所見に基づく判断が重要だからです。

 

精密検査では、お口やお顔の写真撮影の他、セファロ・パノラマ・CTなどのレントゲン撮影を行います。その検査結果を元に、患者様の骨格タイプを診断し、最適な治療計画を立てていくことになります。

 

 まとめ:矯正で中顔面を短くできるのは限定的。正しい知識と診断が大切

池袋 ワイヤー矯正 歯列矯正

今回は、中顔面の構造や矯正で変えられる範囲、そして誤解されがちなポイントなどについてお話しました。矯正治療をすることでお顔の印象が変わることはありますが、美容整形のように大きく変えられるわけではなく、限界があります。

 

「中顔面が長いのが気になる」「顔バランスを整えたい」などといったご希望のある方は、まずは矯正カウンセリングを、そして骨格を含めた歯並び・噛み合わせの診断ができる『精密検査』も受けてみてください。歯科矯正での改善が期待できるのか、どのような治療が適しているのかなどを診断し、ご説明させていただきます。

矯正カウンセリングは随時承っておりますので、ご興味のある方はどうぞ気軽にご利用ください。ご予約はこちらから。

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