投稿日:2023.8.28
歯並びと口が閉じないことは関係があるの?
「口をしっかり閉じられない」というお悩みがある方は、歯並びが原因かもしれません。
普段、呼吸をするときは鼻?口?どちらでしていますか?
鼻ではなく、口で呼吸をすることを「口呼吸(こうこきゅう)」といい、歯並びを乱す可能性があるのです。
今回は、歯並びと口が閉じないことの関係性を紹介します。
目次
歯並びと口が閉じないことは関係している
「口が閉じない」というのには、「唇が閉じない」、「奥歯で噛んでも前歯に隙間がある」という2つの状態にわかれます。
歯並びが悪いと口が閉じにくい
歯並びが悪いと口が閉じないことがあります。
特に、出っ歯や受け口のケースでは、歯は閉じられても、唇が閉じられないという方もいらっしゃいます。
がんばって唇を閉じようとして、唇を噛んだり、唇に力が入ったりする方は、歯並びが悪い可能性があるので、矯正歯科に相談しましょう。
また、奥歯は閉じても前歯がしっかり閉じられない「開咬(かいこう)」という歯並びのケースは、歯が閉じられない状態が常に続きます。
口を閉じないと歯並びが悪くなる
歯並びが悪いと口が閉じれないだけではなく、反対に口を閉じないことで歯並びが悪くなることがあります。
たとえば、テレビを見ているときやスマホを触っているときに「お口をポカン」と開けていませんか?
他にも、写真を見返すといつも口が開いている、喉がよく乾くなど思い当たることがあれば、「口呼吸」をしている可能性が高いです。
そうなると、気付かずに舌の位置が下がったり、舌を前に出したりする癖がついて、歯を知らない間に舌で押したり、舌を前歯で噛んだりしてしまい、歯並びに悪影響を及ぼします。
通常、上の前歯の裏側から少し喉側にあるポコっと膨らみのある部分「スポット」に舌の先端があります。
ただし、口呼吸になると「唇の歯を抑える圧」とスポットに舌が位置せず「舌が歯を押す圧」のバランスが取れないことにより、歯並びが崩れてしまうことがあるのです。
口呼吸になりやすい歯並び
では、どういった歯並びだと口呼吸になりやすいのでしょうか?
開咬
奥歯はしっかり噛めているのに、前歯がしっかり噛み合えていない状態を「開咬(かいこう)」といいます。
食事中に食べものが口からこぼれたり、前歯で食べものをかみ切るのが難しかったりして生活にも支障がでることも。
出っ歯(上顎前突)
上顎前突(じょうがくぜんとつ)は、一般的に「出っ歯」と呼ばれる歯並びで、上の前歯が前方に出ている状態です。
舌で前歯を押したり、お口をポカンと開けたりすることで、出っ歯になることがあります。
受け口(下顎前突)
下顎前突(かがくぜんとつ)は、一般的に「受け口」と呼ばれる歯並びで、下の前歯が上の前歯よりも前方に出ている状態です。
唇が閉じにくく口呼吸になり、舌の位置も安定しないため、さらに受け口を悪化させてしまうことがあります。
歯列矯正で歯並びを治すと口は閉じれるの?
歯並びと口が閉じないことは相互に関係していることがわかりましたね。
歯並びが悪くなると、口が閉じれない。
さらに、口を閉じないと、歯並びがさらに悪化する。
このような負の連鎖をたちきるためには、歯列矯正で歯並びを治すのがおすすめです。
しっかり上下でかみ合うことができ、歯並びが整えば、自然と口を閉じれるようになります。
同時に、舌の正しい位置や、口を開ける癖を意識的に改善していくと、整った歯並びをキープすることが可能です。
もちろん、歯並びだけではなく、花粉症や鼻炎などで口呼吸になることもありますので、口が閉じれない原因を突き止めて、ひとつずつ解消していきましょう。
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