投稿日:2023.9.13
歯並びと体調は関係する?歯並びの悪さからくる体調不良の改善方法も解説
池袋駅前歯科・矯正歯科です。
「最近体調不良が気になるけれど、歯並びも関係する?」
「体調不良がストレスになっているから、改善方法を知りたい!」
実は歯並びと体調には、大きな関係性があります。
さらに口の中だけでなく、体全体にも悪影響を及ぼすこともあるのです。
そこで今回は、歯並びが体調に及ぼす影響を解説します。
また、歯並びの悪さからくる体調不良を軽減する方法も合わせて紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
目次
歯並びが体調に及ぼす影響とは?
歯並びや噛み合わせの悪さは、以下のように口内や体全体に影響を及ぼすことがあります。
及ぼす影響は、以下の8つです。
- ・虫歯や歯周病のリスクが高まる
- ・虫歯ではないのに歯が痛む
- ・口の中が乾燥して口臭を発生させる
- ・顎関節症を引き起こす
- ・肩こりや頭痛を引き起こす
- ・咀嚼機能が低下して胃腸に負担がかかる
- ・発音障害を引き起こす
- ・顔のゆがみを引き起こす
それぞれの影響が理解できるように、詳しくチェックしていきましょう。
虫歯や歯周病のリスクが高まる
歯並びが体調に及ぼす影響の一つ目が、虫歯や歯周病のリスクが高まることです。
歯並びが悪いと、歯をすみずみまで磨くのが難しくなり、汚れが残ったままの状態になることで、虫歯や歯周病のリスクが高まるのです。
たとえば、歯と歯の重なりや歯のデコボコは、歯ブラシだけでは汚れを落としきるのが難しくなります。
その結果、歯垢(虫歯菌や歯周病菌の集まり)が増えて、虫歯や歯周病にかかりやすくなるのです。
さらに、歯並びや噛み合わせが悪いことで、しっかり噛めなくなります。噛めなくなると、お口の自浄作用・殺菌作用がある唾液の量が減ってしまいます。
そうなるとさらに汚れがたまりやすくなり、虫歯・歯周病のリスクが高まるため、注意が必要です。
虫歯ではないのに歯が痛む
歯並び・噛み合わせが悪いと、虫歯でなくても歯が痛むことがあります。
歯の噛み合わせがズレていると、噛むときの力(咬合圧)が均等に分散されなくなり、噛む力のバランスが崩れてしまうのです。
もともと噛む力は、「男性で60kg・女性で40kg」と言われており、自身の体重と同じくらいの力が歯に加わります。
噛み合わせが悪いと、非常に強い力が特定の歯に加わってしまうため、歯がすり減ったりかけたりすることがあるのです。
このように噛み合わせのズレによって歯がすり減ると、歯の中の神経まで近づき歯が痛むことがあります。
噛み合わせのズレによる痛みがでてきた場合は、歯科医院での噛み合わせの調整で、痛みが軽減されるケースが多いです。
ただし、根本的に噛み合わせの悪さによる症状を改善するためには、歯科矯正を行って噛み合わせを正常な状態へ治す必要があります。
口の中が乾燥して口臭を発生させる
歯並びが悪いことで、口の中が乾燥して口臭が発生する恐れもあります。
特に出っ歯や開咬の人は、無意識のうちに口が開いたままの状態になることが多いです。
このように口が開いたままの人は口呼吸になるケースが多く、口呼吸は口内を乾燥させてしまいます。
口内が乾燥することで細菌の活動が活発になり、口臭の原因になるガスを発生させます。
また、口内が乾燥すると歯周病のリスクが高くなり、歯周病による歯ぐきからの出血でも、臭いを感じることがあるので注意が必要です。
顎関節症を引き起こす
歯並びや噛み合わせの悪さによって、顎関節症を引き起こすこともあります。
噛み合わせの悪さは、咬合圧(噛むときの力)のバランスを悪くさせます。
そうなると、歯に加えて顎の関節や筋肉にも負担をかけてしまうので、注意が必要です。
顎関節症になると、口の開閉時の痛みや「カクッ」とした音を引き起こします。
このような自覚症状が出た場合は、歯科医院で早めに診てもらうことが大切です。
肩こりや頭痛を引き起こす
歯並びや噛み合わせが悪いと、肩こりや頭痛の症状がでることもあります。
歯並びが悪いことで顎周りの筋肉に負担がかかり、筋肉が緊張して血流が悪くなりやすくなります。この緊張は顎から肩へと伝わり、肩こりが生じやすくなるのです。
筋肉は全身でつながっているため、肩や首のこりが背中や腰など他の部位にも影響を与えることもあります。
また顎の筋肉が硬くなると、頭部の側頭筋にも影響が及び、血流が悪化して頭痛が起きるリスクがあることも覚えておきましょう。
咀嚼機能が低下して胃腸に負担がかかる
咀嚼機能の低下も、歯並びの悪さによって引き起こされることがあります。
食事の際は、咀嚼によって唾液中の消化酵素と食べ物が混ざり、体に吸収されます。
ただし歯並びが悪いとしっかり噛めなくなり、食べ物をあまり噛まずに飲み込んでしまいがちです。
このことで胃や腸に負担がかかり、胃腸が弱い体質になる恐れがあります。
発音障害を引き起こす
歯並びの悪さは、発音障害を引き起こす恐れもあります。
歯並びが悪いと舌の動きや空気の通りが悪くなることで、発音しにくくなります。
そうなると「滑舌が悪い」と言われ、コミュニケーションで不便さを感じるかもしれません。
また歯並びが悪いと口が自然に閉じにくくなり、口呼吸になりやすくなります。
特に出っ歯や開咬の人は、口が閉じにくく無意識のあいだに口呼吸してしまいがちです。
本来は、口ではなく鼻で行うのが正しい呼吸です。
口呼吸は体調不良の原因にもなりかねないので、注意しておきましょう。
顔のゆがみを引き起こす
歯並びや噛み合わせの悪さで、顔がゆがむことがあります。
歯並びが原因で顔がゆがむ理由は、以下のとおりです。
- ・噛み合わせが均等ではなくなるため
- ・筋肉がバランスよく使われなくなるため
- ・顎がズレるため
噛み合わせが悪いと、特定の歯に過剰な力がかかって、顎や顔の筋肉に負担をかけます。
この負担が続くと顎の骨がゆがみ、顔の形に影響を与えてしまうのです。
また、口の筋肉がうまくバランスを取れず、特定の筋肉が過剰に使われて顔の左右に差が出ることもあります。
歯並びの悪さからくる体調不良を軽減する方法
歯並びの悪さからくる体調不良を軽減する方法は、以下のとおりです。
- ・ナイトガードを作成する
- ・マッサージ・入浴などを行う
- ・しっかり噛む習慣をつける
ナイトガードは、睡眠中の歯ぎしりや食いしばりから歯を守り、顎の筋肉の負担を減らして肩こりや頭痛を軽減します。
歯科医院で歯型をとり、患者さまのそれぞれの歯並びに合わせて作成します。
また、ご自身でこめかみや顎の周りを優しくマッサージしたり、入浴で血行を良くすることも大切です。
筋肉の緊張がほぐれ、肩こりや頭痛の軽減が期待できます。
さらに、食事の際に食べ物をよく噛む習慣をつけることで、消化を助けて血流が促進されるため、肩こりや頭痛の軽減が期待できるでしょう。
歯並びからくる体調不良の改善方法は、歯科矯正一択です
ここまでご紹介した体調不良に対しての対策方法は、あくまで「根本的な改善ではなく応急処置」となります。
頭痛や肩こり、口臭の発生や顔のゆがみなどは、歯並びの悪さからきているケースが多いです。
そのため、歯科矯正で歯並び・噛み合わせを正常な状態にすることで、歯並びからくる体調不良の改善が期待できます。
ただし体調不良の原因はたくさんあるため、歯科矯正を行ったからといって、必ずしも体調が改善するとは限りません。
ご自身の体調不良が歯並びからきているのかを見極めるには、歯科医院で歯並びや噛み合わせの状態を診てもらうことをおすすめします。
まとめ
歯並びが悪いと歯磨きがしにくくなるため、虫歯や歯周病のリスクが高まることがあります。
また、顎関節症・肩こり・頭痛・胃腸への負担…など、全身にも悪影響を及ぼす恐れもあるため、注意が必要です。
当医院ではワイヤー矯正はもちろん、マウスピース型矯正・裏側矯正(舌側矯正)など、さまざまな矯正プランをご用意しております。
矯正に不安や気になることがありましたら、ぜひ一度当医院へご相談ください。
「矯正して良かった…!!」と思っていただけるように、スタッフ一同しっかりサポートさせていただきます。
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