投稿日:2022.8.6
歯を白くしたい!どんな方法がある?
こんにちは。池袋駅前歯科・矯正歯科です。
皆さんは今、ご自分の歯の色について気になることはありませんか?
歯の色は、虫歯や歯周病・歯並びなどとともに良くご相談いただくお悩みの1つです。
しかし「歯を白くする」といっても、どこまでの白さを求めるのかやそのゴールは人によって異なります。
今回は、歯を白くする方法にはどのようなものがあるのか、またそれぞれの方法について詳しくご紹介していきます。
目次
歯の色が変わってしまうのはなぜ?
そもそも、なぜ歯の色は変わってしまうのでしょうか。
歯の色が変わってしまう理由は、主に6つ考えられます。
1つずつ解説していきます。
①食べ物・飲み物によるもの
お茶やコーヒー、紅茶などの飲み物によって、茶色や黒っぽい着色汚れが歯につくことがあります。
日常的にお茶やコーヒーをお飲みになっている方は、ご自宅にある湯呑みコーヒーカップをちょっと思い浮かべてみてください。
茶渋がついたり、コーヒーカップに茶色い汚れがついたりすることがあるのではないでしょうか。
歯にもこれらと同じように、着色汚れがついてしまうのです。
このような着色汚れのことを「ステイン」といいます。
②喫煙によるもの
タバコを吸う方で「ヤニが気になる」と来院される方もいらっしゃいます。
ヤニは、タバコに含まれているタールが歯に沈着するために生じます。
歯科医院で落とすことが可能です。
③加齢によるもの
歳を重ねるにつれ、歯の色は徐々に黄ばんでいくものです。
これは歯の内側にある象牙質の色が濃くなったり、歯の外側のエナメル質が薄くなることによって、象牙質の色が透けて見えるからだとされています。
④抗生物質の影響によるもの
0〜12歳までの間にペニシリン系の抗生物質を多く摂取すると、歯の色がグレーっぽくなってしまうことがあります。
妊娠中に母親が多量に摂取したために子供に生じることもあるため、注意が必要です。
⑤歯の神経が死んでしまったために起きるもの
歯には1本1本神経が通っており、血管を通して歯に栄養を行き渡らせる仕組みになっています。
ところが、虫歯などが原因で歯の神経が死んでしまうことがあります。
この時に起こるのが内出血です。
内出血が起こると、血液成分が歯の内側の象牙質の部分に残るため、歯の色が黒っぽくなってしまいます。
⑥虫歯によるもの
初期の虫歯では、脱灰と呼ばれ歯の表面の内側の成分が溶け出して、白っぽく変化します。やがて虫歯が進行すると、茶色や黒っぽい色になっていきます。
歯を白くする方法にはどんなものがある?
歯を白くする方法は、色々あります。
それぞれアプローチの仕方も白さの程度も異なるため、患者様ご自身がどのような白さを求めるかによって選択されると良いでしょう。
虫歯による変色の場合は治療が必要ですが、ここではそれ以外の5つの方法をご紹介していきます。
どうぞ参考になさってください。
①PMTC(ピーエムティーシー)
PMTCは専門用語で Professional Mechanical Tooth Cleaningを略したものです。
簡単にご説明すると、歯科医師や歯科衛生士が行う、専用の機械とフッ化物入り研磨剤を用いた歯の面の清掃のことを指します。
PMTCでは、お口の中の細菌がたくさん含まれる「バイオフィルム」や、着色汚れを取り除くことができます。
歯科医院によって異なる可能性がありますが、歯石除去(スケーリング)と同時に行うことが多いでしょう。
これらを合わせて「クリーニング」と呼んでいる医院もあります。
1つ覚えておいていただきたいのは、PMTCでは歯自体の色を変えることはできない、ということです。
PMTCはあくまでも「歯の表面に付着した汚れを取り除く」処置になります。
②ホワイトニング
歯を白くするというと「ホワイトニング」を思い浮かべる方は少なくないと思います。
ホワイトニングは、ご自身がもともと持っている歯の色よりもさらに白くするために行う方法です。
専用の薬剤を使用して、歯を漂白するようなものだと考えるとイメージしやすいかもしれません。
法律により、ホワイトニングで用いる薬剤は歯科医師や歯科衛生士のみが施術可能なものとされています。
・オフィスホワイトニング
歯科医院に通って施術を受けるホワイトニングの方法です。
専用の薬剤と機械を用いて行います。
濃度の高い薬剤を使うため、1度に感じられる効果は大きくなりますが、色むらや後戻りが早いなどのデメリットもあります。
結婚式や就職前など、一時的に白さを求める場合に向いているでしょう。
・ホームホワイトニング
患者様一人ひとりのお口に合わせたマウスピースを作製し、自分で行うホワイトニングの方法です。
マウスピースに薬剤をのせ、ご自宅などで決められた時間通りに装着します。
安全性のために薬剤の濃度は低くなりますが、少しずつ歯を白くすることが可能です。
一般的には、1日1回2時間ほどを2週間継続していただくことになります。
効果を感じるまでに時間がかかる傾向がありますが、後戻りも緩やかなため白さを持続しやすいという特徴があります。
③歯のマニキュア
手や足の爪のマニキュアと同じように、歯の表面に塗る「歯専用のマニキュア」もあります。
急いでいる時や一時的に白くしたい時に向いています。
どの医院でも取り扱っているわけではありませんので、ご希望の場合は事前に確認してみてください。
市販品もありますが、できるだけきれいにかつ長持ちさせたい方には歯科医院で施術してもらう方が良いでしょう。
④ラミネートベニア
歯の表面を薄く一層削り、セラミックを貼り付ける治療です。
一般的には前歯のみに行います。
セラミックは変色しにくいため、長く白さを維持することが可能です。
しかし、費用がかかることや歯を削らなければならないといったデメリットもあります。
⑤ウォーキングブリーチ
歯の神経が死んでしまい黒っぽくなった歯に有効です。
歯の裏側に穴を空け、綿に浸した薬剤を入れて蓋をし時間を置くことを繰り返すことで、少しずつ歯の色を白くしていきます。
歯へのダメージを抑えて歯を白くするなら
上記でご紹介した中で、歯へのダメージを最小限に抑えながら効果の得やすい方法は「PMTC」と「ホワイトニング」になります。
マニキュアも歯を削らずに施術が可能ですが、塗った部分が欠けやすいなどのデメリットもあるからです。
そのため、当院では歯を白くしたい方には「PMTC」や「ホワイトニング」をご提案しております。詳しくお知りになりたい方は、スタッフまでお声がけください。
ホワイトニングをするならどのタイミングがおすすめ?
歯が健康な状態であれば、通常クリーニング後にホワイトニングを行います。
しかしもし治療中の歯がある・今後治療予定がある場合には、ホワイトニングをするタイミングを考える必要があります。
すぐにホワイトニングを始められないケースとしては、以下のようなものがあります。
- ・矯正装置(ブラケットやアタッチメントなど)がついている場合
- ・進行中の虫歯がある場合
また、以前治療して詰め物や被せ物がある部分には、ホワイトニングを行うことはできません。
もしそのような部分がある場合には、ホワイトニング後にやり直しが必要になる可能性があります。
なぜならホワイトニング前の歯の色に合わせて治療されているため、ホワイトニング後の歯との色の差が生じてしまうからです。
PMTCはいつでも可能
PMTCには、特にできないタイミングはありません。
着色やヤニがつきやすい方は、スタッフまでご相談いただけたらと思います。
また白さを維持するためには、ご自宅でのセルフケアをしっかり行うことも欠かせません。
できるだけ着色を抑えたいという方は、歯磨きの時にホワイトニング歯磨き粉を活用されるのも良いでしょう。
ホワイトニング歯磨き粉には、着色汚れを落としやすくする成分が含まれています。
定期的なメンテナンスで歯の白さを保ちましょう
今回は、歯を白くする方法についてお話しました。
歯を白くする方法は色々ありますが、歯の状態やどこまでの白さを求めるかにより適した方法は異なります。
また歯の白さを維持するためには、普段から歯科医院でのメンテナンスを受けておくことが大切です。
虫歯のチェックとともに定期的にクリーニングを受けることで、歯をきれいな状態に保つことができるからです。
さらに歯科衛生士からの歯磨きや歯磨き粉などのアドバイスも役立てていただけると思います。
当院では現在、ホワイトニングメニューのご用意がございませんが、ご相談を承ることは可能でございます。
「矯正中だけど歯の色が気になってきた・・・」「矯正スタート前で、前と後いつホワイトニングをしたらいいかわからない」などお悩みがございましたらご相談ください。