投稿日:2024.8.2
姿勢が悪いと歯並びも悪くなる?
「姿勢の悪さは歯並びに関係するの?」と気になっていませんか?
結論からお伝えすると、姿勢の悪さは歯並びにも影響します。永久歯が生えそろっている大人の方だけでなく、乳歯列のお子様も注意しなくてはいけません。
こちらのページでは、どのような姿勢が歯並びにどう影響するのかについて対策方法も含めて分かりやすくまとめました。自身の姿勢の悪さが気になる方はもちろん、お子様の姿勢が悪いという方や歯並びが悪くて困っている方も、ぜひご参考ください。
目次
姿勢の悪さは歯並びの崩れにつながる!その原因は?
歯や顎関節の負担を最小限に抑えるには、全体でバランスよく噛むことが大切です。姿勢が悪い状況が歯並びや噛み合わせの崩れにつながる場合もあるため、意識して過ごしましょう。
よくある姿勢の悪さやその影響について以下でくわしく解説します。
背中が丸まっている「猫背」
下顎がもっともリラックスできる位置を「下顎安静位」といい、咀嚼時以外は上下の歯が噛み合っていないのが正常です。猫背は、背中が丸くなることで下顎が安静位よりも前方にズレた状態になり、上下の前歯が常にあたります。顎関節への負担が増えるといった影響がでやすいため、注意しなくてはいけません。
歯や顎関節に余計な負担がかかると歯並びの崩れにつながるので、猫背はできるだけ早く改善しましょう。
首がまっすぐな「ストレートネック」
首の後ろがしならずにまっすぐになっている状態を、ストレートネックといいます。通常、首は頭を支えるためにやや後ろにカーブしていますが、頭が前方にでている状態が続くとそれを支えるために筋肉の負担が増えて硬くなり、まっすぐになってしまいます。前屈みになることで下顎の位置がズレて歯や顎関節に余計な負担がかかると、歯並びの崩れにつながるので注意しましょう。
片方の頬を手で支える「頬杖」
頬杖えをすると、下顎がズレて一部の歯や顎関節に大きな負担がかかり歯並びの崩れにつながります。顎関節症を発症するリスクも高くなるため、早めの改善がおすすめです。
下向きに眠る「うつ伏せ寝」
うつ伏せ寝で寝るとき、ほとんどの方は顔を横に向けます。頬杖と同じように下顎がズレて上下の歯があたりやすくなるため、歯や顎関節に大きな負担がかかりやすいのが特徴です。
歯ぎしりをする習慣がある場合は、さらに負担が増える可能性があり、顎関節症を発症するリスクも高くなります。
歯並びの悪化を防ぐための6つのポイント
歯並びの悪化を防ぐには、口周りの癖や虫歯や歯周病といったお口トラブルに気をつけることが重要ですが、正しい姿勢の維持も同じくらい大切です。以下のポイントを抑えて歯並びの悪化につながる要因を減らしましょう。
背筋を伸ばして頭が肩よりも前にでないよう意識する
頭の重さは成人の場合で約4~6kgあり、姿勢が悪いと首・肩などほかの部位の筋肉や骨に数倍の負担がかかります。背筋を伸ばして頭が肩よりも前にでないよう意識して、下顎のズレや首・肩の負担を抑えましょう。猫背やストレートネックの方はぜひ実践してみてください。意識するのが難しいという方には、専用のグッズを使った方法をおすすめします。
長時間PCやスマホの操作し続けない
猫背やストレートネックの主な原因は、長時間のPCやスマホの操作です。とくにスマホは電車内や街中でも使用している方が多く、現代病といっても過言ではありません。操作中のほとんどの方が猫背ぎみで、気づかぬうちに歯や顎関節に負担がかかっています。操作する時間を決めて、定期的に背筋を伸ばす、首や肩のストレッチをするなどして対策をしましょう。
頬杖をしない
頬杖は、猫背と同じように、無意識で行う方がほとんどです。気づいたらやっていたという経験がある方は、机に肘をつけないように意識して過ごしましょう。それだけで歯並びが崩れるリスクを減らせます。身体を支えたいときは、頬杖をするのではなく背もたれや壁を使うようにしてください。
仰向けで寝る
仰向けは、顎関節をはじめ全身にかかる負担がもっとも少ない眠り方です。上記でうつ伏せ寝が歯並びに悪影響を及ぼすことをお伝えしましたが、横向きの体勢も下顎が重力によってズレるため、良いとはいえません。できるだけ仰向けで眠るように心がけましょう。
起床時に体の向きが変わっているという方は、サイドにクッションや丸めたバスタオルを置いて固定すると、大きく寝返りをうたなくなります。ぜひお試しください。
癖があることを自覚する
癖を直すには、まず癖があることを自覚する必要があります。癖がでたときにすぐにやめられる環境を作ることが、最短で直す方法です。意識して過ごすことも大切ですが、それだけでは直すまでに時間がかかるので、目にとまりやすい場所にメモを貼る、周囲の人に声掛けをしてもらうなど工夫をしましょう。
全体でバランスよく噛める状態にする
噛み方が偏っていると、歯並びが崩れやすくなります。偏る原因には「虫歯や歯周病によって歯を失った部位がある」「歯並びが悪くてうまく噛めない部位がある」の2つが考えられ、どちらも放置していいものではありません。
全体でバランスよく噛むように意識して、上下が噛み合わない部位がある場合は、矯正治療で整えることをおすすめします。
歯並びの悪さは姿勢が崩れる原因になる?
姿勢の悪さは歯並びの崩れにつながることをお伝えしましたが、実は歯並びの崩れが原因で姿勢が悪くなるケースも少なくありません。
歯並びが悪いことで全体でバランスよく噛めない状態が続くと、口周りの筋肉の負担に偏りができ、つながりのある肩や首の痛みやコリを引き起こします。問題のある部位を補うためにほかの部位の負担が増え、さらに頭や背中、腰と徐々にトラブルが広がるので、最終的に姿勢の崩れにつながります。
全身の健康を維持するには、歯並びと姿勢両方の改善が必要であり、たとえ片方に問題がみられなかったとしてもいずれ悪くなる可能性があるため、定期的なチェックが欠かせません。
噛み合わせを整えるのに最適な治療法
全体でバランスよく噛める環境にするには、微調整がしやすいワイヤー矯正がおすすめです。軽度の症例であればマウスピース型矯正でも治療は可能ですが、歯の高さの調整が必要なケースでは対応できない場合があります。歯を引き上げる動きはワイヤー矯正のほうがスムーズに行えるので、歯並びの状態をしっかり調べてから最適な治療法をみつけましょう。
ワイヤー矯正には「表側矯正」と「裏側矯正(舌側矯正)」があり、審美性を重視したい方には、正面から装置が見えない裏側矯正(舌側矯正)がおすすめです。
美しい姿勢は歯並びや全身の状態にいい影響を与える
姿勢の悪さは、歯並びや噛み合わせの崩れにつながります。放置すると後々全身のトラブルを引き起こすこともあるため、美しい姿勢を意識して過ごすようにしましょう。すでに歯並びや噛み合わせの崩れがみられる場合は、それが原因で姿勢が悪くなる可能性があります。心当たりのある方は、ぜひ早めの矯正治療をご検討ください。
当院では、歯並びの見た目だけでなく、噛み合わせも含めてしっかり整える矯正治療をご提供しております。お口の環境を整えることは全身の健康を守る効果もありますので、お悩みの方は一度当院までご相談ください。患者様に最適な治療法をご提案させていただきます。
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