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投稿日:2023.4.8

出っ歯だと喘息になる?

皆さん、こんにちは、池袋駅前歯科・矯正歯科です。
「出っ歯だと喘息に関係する」と聞いてどう感じますか?
中には驚かれる方もいると思います。
一見すると無関係のように思う「出っ歯」と「喘息」ですが、共通する要因があります。
それは「口呼吸」です。
今回は、出っ歯と喘息の関連性、そして、口呼吸がもたらすさまざまな健康リスクについて詳しく解説します。

出っ歯とは?

上顎前突の女性出っ歯とは、前歯が通常より前に出ている状態のことをいい、歯科専門用語では「上顎前突(じょうがくぜんとつ)」と言います。
通常、上の前歯は下の前歯より2〜3mm程度前に出ています。
しかし、この数字が4mm以上である場合、出っ歯の疑いがあります。
特徴として、横および前からみた時に前歯が出ていたり、歯が出ているために唇を閉じることができない、などが見られます。

出っ歯になる原因としては、生まれつきの顎の骨格や歯の大きさによる先天的なものと、悪習癖と呼ばれる、日々の間違った習癖により、前歯が前に出てしまう後天的なものがあります。
「もしかして出っ歯かも…」と気になる場合は、自己判断ではなく、適切に診断するために歯科医院を受診し、詳しく調べてもらいましょう。
当院の矯正治療内容についてはこちら>>>

喘息とは?

喉が痛い女性

喘息とは、空気が通る器官である気道が炎症を起こして、気管支が狭くなる病気のことです。
気管支が狭くなると、激しい咳が出たり発作的な息苦しさや胸の苦しさを感じます。
また、「ゼーゼー、ヒューヒュー」といった喘鳴(ぜんめい)の症状が現れるのも喘息の特徴です。

喘息の原因には、風邪や花粉、ハウスダスト、アレルギー、さらに飲酒やストレスなど様々です。
また、気温の急激な変化や寒冷な気候も喘息を悪化させる要因となります。
喘息は特に子供に多く見られますが、成人しても持続する場合があります。
重症化すると、日常生活に支障をきたすこともあるため、医師による適切な治療を受けることをおすすめします。

出っ歯と喘息にはどんな関係があるの?

疑問を持つ白衣の女性

出っ歯と喘息はいくつかの関係が挙げられますが、特に「口呼吸」が共通の要因とされています。
喘息の人は鼻が詰まりやすかったり、鼻で呼吸することが困難なため、口呼吸をすることが多いです。
口呼吸を続けると、舌が上顎に正しく当たらず、上顎の発達が不十分になることがあります。
これにより、顎の成長が不十分になり、歯が前方に押し出されて出っ歯になりやすくなります。
また、口呼吸が続くと、顎や口周りの筋肉に影響を与えて、顔のバランスが崩れ、歯列不正や出っ歯を引き起こすことがあります。

喘息患者は、鼻詰まりや気道の炎症によって口呼吸が習慣化することがあります。
鼻呼吸では、鼻毛や粘膜がフィルターとして機能し、空気中のウイルスや細菌、ホコリが取り除かれますが、口呼吸ではこれが働かず、直接気道に侵入します。
これにより、気道が乾燥し、喘息の発作が起きやすくなります。
また、乾燥した空気が直接肺に届くため、炎症が悪化し、喘息の症状を引き起こすことがあります。

口呼吸がもたらすデメリットとは?

青い制服の女性

鼻呼吸ではなく、口から空気を取り込むことは、出っ歯や喘息に限らず、さまざまな健康リスクを引き起こします。
では、一体どのようなデメリットがあるのでしょうか?

免疫力の低下

鼻で息を吸う時は、空気が鼻を通過して気道に運ばれます。
この時、鼻毛や粘膜がフィルターの役割を果たし、空気中のウイルスやほこりを取り除きます。
さらに、鼻腔では空気が加湿・加温され、体にとって負担のない状態で気道へ送られます。
一方、口呼吸の場合、これらのフィルター機能が働かず、外からの病原体がダイレクトに気道や肺へ送り込まれます。
これにより、風邪やインフルエンザなどの感染症にかかりやすくなり、免疫力が低下します。
口呼吸が続くと、喉や気道が乾燥しやすくなり、喘息症状を悪化させることがあります。
その結果、さらに口呼吸が強まるという悪循環に陥ることも考えられます。

虫歯や歯周病のリスク

口呼吸では、口の中が乾燥しやすくなり、唾液の分泌量が減少します。
唾液には、口の中を清潔に保ち、細菌の繁殖を防ぐ働きがあります。
しかし、口が乾燥するとこの防御機能が低下し、細菌が増殖しやすい環境が作られます。
これにより、虫歯や歯周病のリスクを高める原因となります。

歯並びの悪化

口呼吸を続けていると、舌の位置が正常な位置(上顎)に収まらなくなり、下に落ちた状態となります。
本来、舌は上顎に位置することで顎の発達を助け、歯並びを安定させますが、口呼吸では舌が上顎に圧をかけないため、上顎が十分に発達せず狭くなります。
この結果、歯が並ぶスペースが足りず、歯がデコボコになる原因となります。
また、口呼吸が長期間続くと、前歯が前に突出して出っ歯になったり、上下の歯が噛み合わない「開咬」という状態になることがあります。
口呼吸と噛み合わせの関係についてはこちら>>>

口臭の原因

口呼吸により、口の中が乾燥することで唾液の分泌が減少し、細菌が繁殖しやすくなります。
この細菌が口臭の主な原因です。
唾液が少ないと、口の中の食べカスや細菌が洗い流されずに残り、それが口臭の原因となります。
また、口の中の乾燥自体が異常な臭いを発生させる原因ともなります。

出っ歯は口呼吸や喘息をさらに悪化させてしまう!?

大きく開いた口

口呼吸を助長する可能性

出っ歯であると、上の前歯が前に突出しているため、口を閉じるのが難しくなります。
意識しないと口を閉じることができないため、ほとんどの時間を口が空いた状態で過ごしています。
無意識下では、口元を自然に閉じる事ができず、口呼吸が習慣化しやすくなります。

また、歯が前に出ていると、通常の歯並びと比べて舌の位置が不自然になります。
本来、舌は上顎に触れていることで、鼻呼吸が促され、口の中の空間が保たれます。
しかし、出っ歯だと舌が正しい位置に収まらず、口呼吸が助長されます。
これがさらに出っ歯を悪化させる要因にもなります。

出っ歯が長期間続くと、顎の発達に悪影響を及ぼすことがあります。
上顎が前に出過ぎると、下顎が正しく発達せず、狭くなる場合があります。
このように、顔の骨格が不十分に成長すると、鼻腔が狭くなり、鼻呼吸が困難になりやすいです。このため、口呼吸がさらに習慣化してしまいます。

喘息を悪化させる可能性

鼻呼吸には、空気中のホコリやウイルス、細菌をフィルタリングし、加湿・加熱した状態で空気を気道に送り込む役割があります。
しかし、口呼吸ではこれらのフィルター機能が失われ、乾燥した冷たい空気が直接気道に流れ込むため、喘息の発作が起こりやすくなります。

まとめ

黄緑の服の女性

無関係のように思える「出っ歯」と「喘息」は、口呼吸が共通の要因となり相互的に悪影響を与えることがわかりましたね。
喘息の症状があると口呼吸が習慣化しやすく、これが顎や歯並びに悪影響を与えることで、出っ歯になる可能性が高まります。
さらに、出っ歯によって歯や顎の構造が変わると、鼻呼吸が困難になり、口呼吸を助長してしまうことで喘息のリスクを高める要因となります。

一方で、出っ歯により口呼吸が習慣化している場合も、喘息を患ってしまう可能性があります。このような悪循環が続くと、全身の健康状態に大きな影響を及ぼします。
これらのリスクを防ぐためには、口呼吸や喘息を改善する必要があります。
鼻で呼吸をする習慣を身につけるために、出っ歯を矯正することや、鼻呼吸を促進するためにトレーニングを取り入れることが重要です。
喘息を患っている場合は、医師による喘息の治療を受け、適切な治療を受けましょう。
出っ歯や口呼吸が気になる場合は、歯科医院を受診し相談することをおすすめします。

歯並びでお悩みの方はぜひ当院のカウンセリングでご相談くださいね
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