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投稿日:2023.3.1

冷たいものでしみる!知覚過敏てなに?どうしたらいい?

冷たいものでしみる!知覚過敏てなに?どうしたらいい?

皆さま、こんにちは!池袋駅前歯科・矯正歯科です。
「歯磨きの時にズキンと痛む」「冷たいものを飲むとキーンとしみる」など、
虫歯がないのにこうした経験がある方は多いのではないでしょうか?
お口の中を見ても虫歯が無い場合は、「知覚過敏」が原因かもしれません。
知覚過敏は歯の表面が過敏になっていることで、ちょっとした刺激にも鋭い痛みや不快感を感じることがあります。
今回は知覚過敏の原因やその対処法について詳しくお話しします。

冷たいものや甘いもの、または歯磨きなどの刺激によって歯が一時的にしみてしまう痛みの症状を知覚過敏とよびます。
歯周病やブラッシングによる歯ぐきの退縮、歯磨きによる歯の磨耗、
食いしばりやブラキシズムによってエナメル質に亀裂が入り、象牙質が露出してしまうことによって発生します。
象牙質が露出すると、歯髄につながる象牙細管が露出し、そこに刺激が加わると歯髄神経に伝わるため痛みが生じます。

知覚過敏 歯茎 沁みる

 

知覚過敏とはなに?

歯のエナメル質の内部にある「象牙質」が外に剥き出しになると、刺激に対して過敏になり、鋭い痛みを感じることがあります。
この症状を「知覚過敏」と呼びます。通常、歯の象牙質はエナメル質と歯ぐきに覆われています。
象牙質には歯髄につながる象牙細管があり、そこに刺激が加わると歯の神経に伝わるため痛みが生じます。
そのため、エナメル質が失われると、冷たいものや熱いものがしみたり、食事や歯磨きの物理的な刺激に過敏になり、痛みを感じることがあります。
矯正治療中は歯並びの変化に伴い、一時的に知覚過敏の症状が現れることがあります。
これは矯正中によく見られる症状であり、適切な対処法を知っておくことが重要です。

知覚過敏の原因

知覚過敏は、主に以下の原因によって引き起こされます。

歯の磨きすぎ

過剰な力で歯を磨くことで、エナメル質が摩耗し、知覚過敏を引き起こすことがあります。

歯ぐきの退縮

歯周病や加齢により歯ぐきが下がると、根元部分の象牙質が表面に現れ、知覚過敏が生じやすくなります。

歯ぎしり・食いしばり

日常的な歯ぎしりや食いしばりは、歯に過度な負担をかけるため、歯の表面のエナメル質がすり減ったり、ひびが入ったりしやすくなります。
さらに、歯の噛み合う面がすり減る「咬耗」や、過度なブラッシングや強い噛み合わせが原因で歯の根元が欠けてしまう「くさび状欠損」も、知覚過敏の原因となります。

酸性飲食物の摂取

酸性の食べ物や飲み物(例:柑類、炭酸水、ヨーグルト、お酢など)を頻繁に摂取すると、歯のエナメル質が溶け、刺激に過敏になることがあります。

歯のひび割れ

歯のひび割れや破折も、神経に刺激を与える要因となります。歯に強い負担がかかりやすい過蓋咬合(深い噛み合わせ)や開咬(オープンバイト)などは、咬合力が強いため、ひび割れや破折が起こりやすい傾向があります。

歯ブラシ 自分に合った歯ブラシ

知覚過敏を起こさないためのポイント

知覚過敏の予防策は、いくつかの方法があります。例えば、正しい歯磨きの仕方を習慣にすることや、
知覚過敏用の歯磨き粉を使用することが効果的です。これらを取り入れることで、症状の予防や改善につながります。
以下にいくつかの対策を紹介しますので、日常生活にぜひ取り入れてみてください。

①正しい歯磨き
ブラッシングの時にゴシゴシと力強く磨いていませんか?歯に汚れが溜まると、虫歯や歯周病の原因になってしまうため、
しっかりと汚れを取り除くことがとても重要です。
しかし歯ブラシで強い力をかけてこすってしまうと、エナメル質を傷つけたり削ったりしてしまうことがあります。
また歯ぐきにブラシを強く押し当ててしまうと、歯ぐきが退縮する原因になります。

このようなことが起こらないように、以下のポイントを参考にして歯磨きをしましょう。

  • 歯ブラシの選び方
    歯ぐきの状態によって歯ブラシの硬さを選ぶことは重要です。
    特に、歯ぐきに炎症がある方はやわらかめの歯ブラシをおすすめします。

    また、硬めの歯ブラシは力加減によっても歯や歯ぐきにダメージを与えてしまうことがあるため注意が必要です。
    優しく磨くことを心がけましょう。
  • 歯ブラシの力加減
    歯磨きの際には、歯の表面にブラシを軽く当てて小刻みに動かすのがポイントです。
    歯ブラシを歯に当てた時に、毛先が倒れすぎないくらいの力加減(約100〜200g程度の力)を意識しましょう。
    歯ブラシを大きく動かさずに、小さく一本ずつ磨くように丁寧に動かしましょう。
    もし、力が入りすぎてしまう方は、柔らかめの歯ブラシを使ってみるのも良い方法です。
  • 歯ブラシの持ち方
    歯ブラシをペンを持つような持ち方(ペングリップ)で持ってみましょう。
    この持ち方に変えるだけでも、歯ブラシの力加減を抑えることができます。つかむように持つと力が強くなりやすいので注意しましょう。

②知覚過敏用の歯磨き粉の活用

ブラッシングだけでは知覚過敏症状が改善されない場合は、知覚過敏用の歯磨き粉を使用してみるのも方法のひとつです。
薬局へ行くと、様々な歯磨き粉が販売されていると思います。
種類はたくさんありますが、成分表示の欄に「硝酸カリウム」「乳酸アルミニウム」の成分が配合されているものが、知覚過敏用の歯磨き粉です。

  • 硝酸カリウム
    硝酸カリウムのカリウムイオンの蓄積によって、歯髄神経が過敏になってしまうのを軽減させます。
  • 乳酸アルミニウム
    象牙細管の入り口を塞いで、歯髄神経へ刺激が伝わるのをやわらげます。

③定期的な歯科検診

白衣の髪をまとめた女性

定期的に口腔環境をチェックすることで、早い段階で知覚過敏の原因となる歯の摩耗や歯ぐきの退縮を発見することができます。
また、歯磨きのアドバイスやフッ素塗布などの予防策を講じることができます。
さらに、歯ブラシでは除去できない歯石や歯垢のクリーニングをすることで、虫歯や歯周病の予防をすることも可能です。
矯正治療中には、通院時にチェックやクリーニングを受けることができます。
また、矯正後には、かかりつけの一般歯科で検診やクリーニングを受けることができます。

④酸性飲食物の摂取を控える

知覚過敏の予防には、酸性の飲食物を控えることが効果的です。柑橘類や炭酸飲料、ワインなどの酸性の飲食物の摂取を減らし、代わりに水や牛乳を選ぶと良いでしょう。また、酸性食品を食べた後はすぐに歯磨きをすることを控え、口をすすいで酸を中和することが大切です。
酸性飲料をストローで飲むことや、アルカリ性食品を取り入れるなどの対策も効果的です。また、症状が強い時には、冷たいものや刺激物は控えるようにしましょう。

歯科医院でできる知覚過敏の治療法

知覚過敏の治療には以下の方法があります。

  • フッ素塗布
    歯科医院でフッ素を塗布することで、エナメル質の修復を助ける作用があるため、症状を和らげる効果があります。
  • 歯科治療
    虫歯や歯のひび割れ、くさび状欠損などが原因の場合、適切な歯科治療(充填やクラウンなど)が必要です。症状や歯の状態によっては神経の治療をする場合もあります。
  • 咬み合わせの調整
    咬み合わせの強い部分を調整して、負担を軽減させることで症状を和らげます。
  • 象牙細管の入り口を封鎖する
    歯磨きの方法を見直したり、知覚過敏用の歯磨き粉を使用しても症状が改善しない場合は、歯科医院での診察をおすすめします。象牙細管の入り口を封鎖する処置を行います。

まとめ

矯正治療中に知覚過敏を感じることは、決して珍しいことではありませんが、適切な対処とケアで症状を和らげることが可能です。
歯の移動による一時的な痛みや、ブラケットやワイヤーが引き起こす刺激が原因の場合が多いため、症状を感じたら無理をせず、歯科医師に相談しましょう。
また、知覚過敏に効く薬用成分の入った歯磨き粉の活用や、歯磨きの際に優しくケアすることも重要です。適切な対応で、矯正治療を快適に進めていきましょう。

矯正治療をご検討の方は、ぜひ当院のカウンセリングにお気軽にお越しください。
スタッフ一同、皆さまのご来院をお待ちしております。

 

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