投稿日:2025.8.20
元々の歯並びが良かったり悪かったりするのは親のせいなのか?
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元々の歯並びが良かったり悪かったりするのは親のせいなのか?

皆さんこんにちは( ◠‿◠ ) 池袋キュア矯正歯科(旧:池袋駅前歯科・矯正歯科)です。
今回は元々の歯並びの良し悪しが親のせいなのかについてお話していきます。
皆さんはよく、歯並びが綺麗な人に対して両親のおかげだね大事にしなと言われている人を見たりご自身も言っていたりしませんか??
私自身は歯並びが良くなかったので、歯並びが綺麗なお友達に親のおかげだね、うらやましいな、等とよく伝えておりました。
しかし、実際のところ本当に親のおかげなのかというのを調べたりはしたことがありませんでした。
歯並びは遺伝するのか??
歯並びが遺伝からくると思ってしまいがちなのですが、実際には遺伝すると言われているのは3割程とのことです。
遺伝の可能性が大きいと言われているのは、顎の骨の形や大きさ、歯の大きさや質です。これらのものが組み合わさることにより歯並びへの影響が出てきます。
例として、顎が小さいが、大きな歯が生えてきてしまうと歯が綺麗に並ぶことが難しく凸凹してしまう可能性が出てきます。
遺伝によって、親御さんと同じような顎の形・歯の大きさや硬さをしている場合には親御さんよ同じような歯並びになってしまう可能性が高いです。
遺伝からくる歯並びの悪さが3割なら、残りの7割はどんな要因なのかというと生活習慣からなると言われております。
実際は3割しか遺伝を起こさないのになぜ遺伝からくると言われたり感じたりするのかというと、小さいころからの生活習慣や食事などの影響が大きいと言われています。
例として挙げるのであれば、柔らかいものばかりを咀嚼することにより、顎の骨の発達が不十分になってしまったり、悪い姿勢や頬杖などが癖になってしまい骨格が歪んでしまうなどがあります。
子供の生活習慣や食生活等に関しては、親が起こしている良くない習慣が子供に引き継がれてしまい、歯並びにも悪影響となります。
このようなことも含めて歯並びは遺伝すると言われている原因の一つとなります。
したがって、親の歯並びが悪い場合、特にお子様の生活習慣に配慮することで将来、歯並びの悪化を避けることができるかもしれないということです。
歯並びの影響する7割の生活習慣とは???
では実際にどんな生活習慣やお食事が悪い習慣なのかということをお伝えしていきます。
お子様がいる方はご自身のお子様が当てはまらないかチェックしてみてください!
当てはまるかたは要注意ですよ!!
①口呼吸の影響
口を開けたまま呼吸する癖があると、唇から前歯にかかる圧力がなくなり、歯が前方に出やすくなります。さらに、無意識に舌を前に出す癖がつく場合もあり、これが出っ歯の原因になることもあります。また、下顎が徐々に前に出てくるということも起きてしまう可能性がありますので、噛み合わせが乱れてしまう原因となります。
口の中が乾きやすくなることで、口臭や虫歯のリスクも高まります。
②指しゃぶりなどの癖
幼い頃に見られる指しゃぶりが長く続くと、前歯に持続的な力が加わり、歯並びが乱れたり、噛み合わせに問題が生じたりします。同じように、下唇を噛む、爪や文房具を噛むなどの習慣も、口元に悪影響を与える可能性があります。
③姿勢の乱れ
食事中や勉強中に片肘をついたり、背もたれに寄りかかって座ったりすると、あごに偏った負荷がかかり、骨格のバランスが崩れやすくなります。
特に小さな子どもが足の届かない椅子に座っていると、身体が安定せず正しい姿勢を保ちにくくなります。また、体感や噛む力の発達にも影響を及ぼす可能性があると言われています。
成長後も足を組む癖があると全身のバランスが乱れ、睡眠時にいつも同じ方向を向いて寝ることも、顎の歪みを引き起こす要因になります。
④食生活の影響
幼児期に柔らかい食事ばかり摂っていると、咀嚼による口周りの筋肉が十分に発達せず、顎の成長が不十分になることがあります。
顎の発達が遅れると歯がきれいに並ぶスペースが足りなくなり、乱ぐい歯の原因になります。
また、左右どちらか片方の歯ばかり使って噛む癖がある場合も、顎のバランスが崩れやすくなります。
⑤舌の使い方の癖
口呼吸や指しゃぶり、悪い姿勢や食習慣の影響で、舌の使い方にも問題が出てくることがあります。
たとえば、飲み込む際に舌が前に出て、前歯の間に挟まるような動きをする場合、出っ歯や前歯が噛み合わない「開咬」のような不正咬合を引き起こします。
舌が常に前方にあると、のどや舌の筋肉が衰え、正しい嚥下ができなくなる「異常嚥下癖」と呼ばれる状態になります。
これは歯並びだけでなく、鼻の病気や内臓への負担、姿勢など、全身に悪影響を及ぼすことがあります。
そもそも歯並びが悪い状態ってどんなことを指すのか。

歯並びが整っていない状態は「不正咬合(ふせいこうごう)」と呼ばれ、見た目だけでなく、発音や咀嚼、口腔衛生にも影響を与える可能性があります。以下に代表的な不正咬合の種類を紹介します。
① 叢生(そうせい)
歯が本来の位置に並びきらず、重なったりねじれたりしている状態を指します。一般的に「ガタガタの歯並び」「八重歯」などと呼ばれます。これは、顎の大きさに対して歯が大きすぎたり、顎が小さすぎたりすることで起こります。歯の大きさが標準でも、顎の骨が発育不足だとスペースが足りず、歯が正しく並べないことがあります。こうした骨格や歯のサイズは、遺伝の影響を受けやすいため、先天的な要因が大きいとされています。
② 上顎前突(じょうがくぜんとつ)
いわゆる「出っ歯」のことで、上下の前歯をかみ合わせたときに、上の前歯が大きく前に突き出ている状態です。原因としては、下顎の骨が小さく十分に成長していないケースが多く、顎の骨格のバランスが崩れていることが考えられます。これも遺伝的な特徴が強く関与しているとされ、先天性の不正咬合といえるでしょう。
③ 反対咬合(はんたいこうごう)
「受け口」とも呼ばれるこの状態は、下の前歯が上の前歯より前に出ている咬み合わせのことです。原因としては、下顎の過成長(必要以上に大きくなること)や、逆に上顎の劣成長(標準より小さく発達すること)があります。たとえば、下顎が通常の大きさでも、上顎の成長が不十分で小さいと、結果的に受け口になってしまうこともあります。
このような不正咬合は、咀嚼効率の低下や発音の不明瞭さ、さらには虫歯や歯周病のリスクを高める要因にもなるため、早めの診断と対処が大切です。
まとめ






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