投稿日:2025.1.8
「矯正をしなきゃよかった」そんな後悔をしない為にチェックすべきこと!
皆さん、こんにちは。
池袋駅前歯科・矯正歯科です。
皆さんのまわりに矯正治療を経験された方はいらっしゃいますか?
また、その中で「矯正治療をして後悔した」という方はいますか?
数多くはありませんが、「矯正治療をして後悔した」という事例が存在します。
何故、後悔する人がいるのでしょうか?
後悔しない矯正をする為にはどうしたら良いのでしょうか?
今回は、後悔しない矯正治療をする為にチェックしておきたいこと〇選をご紹介します。
目次
矯正治療で後悔した例とは?
矯正治療をして後悔したと感じる場合、多くは「仕上がり」に不満を感じているパターンです。
自身の主訴に対して、改善がイマイチだった場合に費用対効果が薄くなり、「後悔」に繋がるといった例です。
そして次に多い理由は、「矯正治療がイメージよりも過酷だった」パターンです。
過酷といっても、痛みがひどいといった意味ではなく、日常への些細なストレスの積み重ねで継続意思が低下してしまうこともあるようです。
矯正治療において、後悔しない為には矯正治療に対するイメージをしっかりと持つことが大切です。
「医療」自体が「やってみないとわからない」曖昧なものですが、それでも症例と照らし合わせることで、精密検査をすることで確信づけられる事柄はあります。
その一つ一つをイメージすることで認識の矛盾を減らすことができます。
そもそも矯正治療ってどういう仕組み?
本題に入る前に、そもそもの矯正治療の仕組みをご紹介します。
まず、歯は歯槽骨という骨の上に立っており、歯槽骨から抜け出て活動することはできません。
そして、歯と骨の間には歯根膜というネットのような膜が存在します。
この膜は、歯を動かす為にとても重要な組織です。
矯正治療では、歯に力をかけることで進行方向の骨は「破骨細胞」という細胞により溶かされ、進行方向と逆の骨は「骨芽細胞」という細胞により新しい骨が生成されます。
この、吸収と再生のバランスを取りながら進めていく為、一気にどこまでも力をかけられるわけではありません。
後悔しない為にチェックすべきこと!!
矯正治療を後悔しない為にチェックしておくべきことを、「治療編」「通院編」「日常生活編」にわけてご紹介します。
【治療編】
自分が重要視するポイントを決める
矯正治療は、全てを理想通りにすることは難しいです。
例えば、「部分矯正で安く、期間早く、見違えるくらい綺麗になりたい!」という要望には応えられません。費用を安く抑えればその分動かす範囲や可能な処置が限られてきます。
上記の例えの場合は、
「費用や期間重視で仕上がりは妥協するのか」
「費用や期間がかかってもいいから仕上がり重視にするのか」
どちらかを選択する必要があります。
ここが自身の中で定まっていないと、なかなか矯正治療自体踏み出せなかったり、いざ始めても仕上がりに不満を感じてしまうという結果になってしまいます。
仕上がりまでイメージして治療方法を選択する
例えば、今の悩みが「歯の凸凹」であり、「非抜歯」の治療を希望しているとします。
凸凹の歯列は、単純に前後に乱れているだけではなく、左右にも乱れて歯が重なってしまっている部分があることが多いです。
重なりが多ければ多いほど、重なりを解く為にすき間が必要です。そうなると抜歯が推奨となることもあります。
「抜歯」が推奨となる症例でも、患者さんが強く望み「非抜歯」を選択されることがあります。
ただ、抜歯をしなくてはすき間が足りないという状況で、非抜歯の場合はどう並べていくのでしょうか?
矯正治療を始めると、中途半端にがたつきを残して終了するということはありません。「綺麗なアーチを描く」というのをゴールに並べていきます。
つまり、すき間が足りない場合は、「アーチ自体を広げて並べる」という選択を取ります。
アーチが広がると前歯は前方へ突出します。所謂「出っ歯」の状態になっていきます。
このように、適した治療法を選択しなかった場合、最初の悩みは解消されても矯正治療が終わった後に別の悩みが出てくることがあります。
【通院編】
月1~2回の通院を約2年間できる時間の余裕があるのか考える
矯正治療は定期通院を継続することが重要です。
気持ちだけ前のめりに矯正を始めてしまっても通院ができなくては無駄に期間が伸びてしまったり、治療計画とのズレが生じて仕上がりが理想から遠のいてしまう可能性があります。
問題なく通院できている患者様が9割ですが、音信不通になり半年以上通院されないという患者様もいらっしゃるのが現状です。
通院できなかった理由を聞いてみると、「仕事が忙しかった」「忘れていた」という理由だそうです。
矯正治療は受け身の状態ではうまくいきません。
通院できない場合には事前にクリニックへ相談したり、スケジュール管理をしっかりすることを心がける必要があります。
矯正スタート時期は、間に合わせたい時期から逆算する
大事な用事に合わせて矯正をしたいという患者様は比較的多くいらっしゃいます。
ですが矯正治療は、平均期間約2年間の間、継続的に通院する必要があり、2年かけてゆっくりと整えていきます。
つまり、大切な用事に間に合わせたいという場合は逆算して行動する必要があります。
多い例としては「結婚式」「留学」「海外移住」です。
結婚式については、最悪間に合わなくても引き続き通院ができるので、途中までの仕上がりで妥協できるのであれば問題ありません。
しかし、「留学」「海外移住」については、長期的に通院できなくなってしまうリスクがあります。
前述したとおり、通院期間が空いてしまうと治療計画とずれてしまう危険性が高まります。
尚且つ、海外となると口腔内にトラブルがあった際にも拝見することができません。
このことから、最低でも2年間は矯正治療に専念する期間を逆算して設ける必要があります。
【日常生活編】
生活スタイルを変える覚悟をする
口腔内に異物が入るということは、確実に今までの生活スタイルは変わります。
矯正治療をするにおいて皆さんが抵抗を感じることが多い、「歯磨きが大変」「食事が思うように摂れない」という事象については当然だと受け入れ、覚悟を決める必要があります。
歯磨きについては、専用のブラシをお渡しするのでケアの方法に慣れてもらうだけです。
食事については、全く摂れないというわけではありません。
今までは気兼ねなく食事を摂っていたところを、装置に気を使いながら食事をする必要が出てくるので慣れるまでストレスを感じるだけのことです。
頑張った先にはキレイな歯列が待ってます。
頑張りましょう。
口内炎ができる覚悟をする
ワイヤーにしてもマウスピースにしても、固い異物が口腔内に入るのですから、口内炎は多かれ少なかれできます。
身体が異物に慣れてくれればできにくくなることが見込めます。
どうしても心配な方は免疫が落ちないよう体調管理を徹底しましょう。
まとめ
今回、3視点から6つのチェックすべきことをお話しました。
矯正治療は楽観視されがちですが、決して楽な治療ではありません。
手を動かすのは術者側ですが、時間を確保し、覚悟を決めて足を運んで頂くのは患者様です。
なんの問題もなく通院し、治療計画通りの仕上がり・期間で満足して終わる方が9割です。
しかし、1割の方は何かしらの要因でモチベーションが下がり、矯正治療が思うように進んでいません。
矯正治療は、術者側、患者様側双方の寄り添いが必要です!
後悔しない矯正治療をする為にも、是非今回のブログをご参考ください。