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投稿日:2024.7.13

「なぜ歯が二列に?」二重歯列の原因や4つの悪影響・治療法

こんにちは、池袋駅前歯科・矯正歯科です。

歯並びが悪く、歯が二列に生えているように見える「二重歯列」は単に見た目が悪いだけではなく、噛み合わせを含む機能面においても悪影響をもたらすことのある不正咬合です。

本記事では、この二重歯列とも呼ばれる歯列不正の原因や悪影響について詳しく解説いたします。

 

 

二重歯列とは?池袋 歯列矯正 叢生 乱杭歯 ワイヤー矯正 マウスピース矯正 裏側矯正

二重歯列とは、歯が正常な位置からずれて生えてしまうことで、歯が前後に重なり合い歯列が二重のような状態になる歯並びを指します。矯正歯科ではこの状態を「叢生(そうせい)」や「乱杭歯(らんぐいし)」ともいい、歯並びに悩む方の中でも非常に多くみられる症状です。

通常、正常な歯列は上下の歯がきれいに並び、噛み合った際も均等に接触する状態を保ちます。しかし、二重歯列のように歯並びが不正な状態である場合、上下の噛み合わせに不調和が生じ、一部の歯に対し負担が大きくなることで歯の寿命へも影響が及びかねません。

よって、日常生活に欠かすことのできない食事だけでなく、歯が磨きにくいことから口腔衛生の管理が難しくなり、口腔内の機能や健康にもさまざまな問題を引き起こすことがあると言えるでしょう。

また、多くの場合二重歯列は前歯に多く見られることから見た目にも大きな影響を及ぼし、口元や笑顔に自信が持てなくなる方も少なくありません。

以上のことから、叢生の一種である二重歯列は、歯並びと上下の噛み合わせを正常な状態にするための歯列矯正治療が推奨されています。

 

 

二重歯列の原因

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二重歯列の原因はさまざまですが、主に以下のような要因が考えられます。

 

先天的な要因

歯の大きさや顎の形などが遺伝することで、歯が正常に並ばず二重歯列になることがあります。この場合、両親のどちらか、または両方が歯並びの悪い「叢生」の既往歴が高いでしょう。

また、生まれつき本来の数よりも多く歯がある先天性異常の「過剰歯」では、過剰な歯が重なり合うことで、二重歯列のような叢生が生じるケースが多くあります。

 

乳歯を早くに喪失した、または遅くまで残った

乳歯が通常よりも早く抜けたり、逆に抜けることなく遅くまで残っていたりすると、後に続いて生えてこようとする永久歯が正しい位置に生えにくくなります。これは、「乳歯が早期に抜けると周囲の歯がそのスペースに倒れて移動してしまうこと」と、「乳歯が長期に残ることで歯が別の位置に生えてしまうこと」が主な原因です。

永久歯が生えるスペースがなくなることで、歯列から飛び出た位置に生えてしまい、そこから二重歯列のような歯並びのガタガタに繋がることも少なくありません。

 

歯列のスペースが不足している

顎の成長が不十分であったり、歯が大きすぎたりすると、歯が並ぶためのスペースがなくなることで歯が重なり合ってしまい、二重歯列のような叢生が生じる可能性が高くなります。特に、現代は昔と比べ食生活の変化などから顎が小さい方が増えているため、先天的、または後天的な理由によって、二重歯列を含む叢生の症状がある方が多い傾向にあります。

 

二重歯列が引き起こす4つの悪影響

 

見た目への影響

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二重歯列は、前歯に後発するため見た目に大きな影響を与えます。歯が重なり合っていることから、歯がガタガタである「ガチャ歯」の印象が強くなり、笑顔に自信を持てなくなることも多くあります。このような自信の低下は心理的なストレスを感じることが多いため、特に成長期の子どもや若い方にとっては、自己肯定感の低下にも繋がり、対人的なコミュニケーションにも影響を及ぼす可能性があります。

 

 

口腔衛生の悪化

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二重歯列など歯が重なり合っているケースでは、唾液の自浄作用が十分に発揮されず、歯と歯の間に食べ物の残りや細菌の塊であるプラークがたまりやすくなることから、正常な歯列と比べ虫歯や歯周病のリスクが高まる傾向があります。また、歯が重なっていると、通常の歯ブラシだけでは細部まで十分に磨くことが難しく、口腔衛生の管理が困難になるため、毎日のセルフケアにも大きな支障をきたしてしまうのです。

 

咀嚼機能の低下

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歯が正常な位置になく、上下の歯全体が均等に噛み合っていないと、食べ物をしっかりと噛むことが難しくなります。このように咀嚼機能が低下していると、食事が不便になるだけでなく、飲み込めたとしても十分に噛み砕かれていない食べ物によって消化不良を引き起こす可能性もあります。つまり、適切な咀嚼ができないと、栄養の吸収にも影響が出ることがあるのです。

 

発音への影響

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一部発音時、舌が歯に触れることから、歯の位置や歯並びは発音にも影響を及ぼします。二重歯列は前歯の位置が不正であり、舌が正常に接することが難しいため、重度の場合は発音が不明瞭になることも少なくありません。発音の不明瞭から会話がしにくくなり、学校や職場でのスピーチやコミュニケーションに支障をきたすことも、二重歯列の悪影響の一つと言えるでしょう。

 

 

二重歯列の治療法

 

治療内容

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二重歯列の治療で最も一般的なのは、歯列矯正治療です。歯を正しい位置に移動させることで、歯並びを整え二重歯列を改善します。

 

治療する装置の種類には様々なものがありますが、歯が動く作用機序や治療の流れ自体は大きくは変わりません。永久歯が生え揃っている成人の方の場合、主に以下の矯正装置が適用されます。

  • 表側矯正
  • 裏側矯正(舌側矯正)
  • ハーフリンガル矯正(表側矯正+裏側矯正)
  • マウスピース型矯正

 

いずれも二重歯列を改善するために用いられることのある矯正装置ですが、それぞれメリットやデメリットなどがあることから、特性などを十分に理解して検討する必要があります。

また、クリニックによっても扱っている矯正装置の種類や、発生する費用が異なるため、いくつかのクリニックでカウンセリングを受け、通いやすさや費用、担当医との相性などを比較し、ご自身にあったクリニックで治療を受けることをおすすめいたします。

 

歯列矯正治療は通常、国で定められた先天性疾患に由来する歯列不正以外は、保険適用外で自費の治療となります。しかし、ただの美容目的ではなく、二重歯列のような機能の欠陥を正す目的で矯正治療を行うケースでは、医療費控除の対象になる場合がありますので、治療をする際には医療費控除についてもしっかり調べておきましょう。
※当院では医療費控除対象となります。

 

抜歯は必要?

二重歯列は、歯が並ぶためのスペースが不足していることで生じているケースが多いため、矯正治療を行うにあたり親知らずの抜歯や、主に小臼歯と呼ばれる歯を抜歯する「便宜抜歯(べんぎばっし)」が必要になることも少なくありません。

歯が並ぶスペースがない状態で無理に歯を並べてしまうと、全体的に前歯が傾斜して出っ歯のような印象になってしまったり、歯の周囲組織に負担がかかり歯茎が下がることでブラックトライアングルが生じたりするリスクが高くなります。

歯を抜く、抜かないの選択肢にはどちらもメリットとデメリットがありますが、治療においてご自身が何を優先するかによっても治療方針が変わりますので、矯正歯科医の診断によって抜歯を推奨された場合には、矯正歯科医のアドバイスを考慮して選択しましょう。

 

 

 

まとめ

Ikebukuro Station Orthodontics

歯が重なり合い、歯列が2列に見えてしまう二重歯列は見た目、口腔内の健康ともにさまざまな影響を及ぼす不正咬合です。しかし、歯列矯正治療で適切に歯を並べ、噛み合わせも合わせて改善することで、健康的かつ美しい歯並びを得ることができます。

 

歯列矯正に幅広い矯正装置を用いた治療方法がありますが、一般的に約2〜3年とされる長期の治療期間を要するため、「目立ちにくくしたい」や「費用を抑えたい」、「とにかく治療期間を短縮したい」など、ご自身の希望とライフスタイルに合ったものを選択することをおすすめいたします。

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