投稿日:2025.8.13
食いしばりと歯並びの悪さは関係している?!
こんにちは!池袋キュア矯正歯科です。
最近、「歯並びが悪くなったな…」と感じ始めている方はいませんか?
もしかしたら、それは無意識で行う“食いしばり”や“歯ぎしり”が関係しているかもしれません。
食いしばりがひどくなると歯や顎に負担がかかり、将来的に悪化する可能性も…。
悪化すると食べたり口を開けたりすることが困難になり、日常生活を円滑に送ること自体が難しくなるのです。
そうならないためにも、いまから予防や治療をして改善しておきましょう!
池袋キュア矯正歯科では、食いしばりによって悪化した歯並びの矯正治療を数多く手がけています。
今回の記事では、食いしばりと歯並びの密接な関係、そして効果的な治療方法について詳しく解説したいと思います!
目次
無意識の食いしばりが歯並びに悪影響を及ぼす理由

食いしばりとは、日中覚醒しているときに奥歯を強く噛みしめる行為のことです。
仕事や家事に集中したりスポーツをしたり、重い物を持ったりするときに何気なく歯を嚙みしめてしまう経験はありませんか?
それこそが「食いしばり」です。
「ちょっとくらい噛みしめても大丈夫でしょ」と思いがちですが、なんと食いしばりによる歯への負担は矯正治療で歯を動かす力より強いといわれています。
ここでは、食いしばりの力の強さと歯並びへの影響についてお伝えします。
矯正治療を遥かに超えた「食いしばり」の威力
食いしばりで起こる力は、矯正で歯を動かすときの約300倍もの力が歯にかかるといわれています。
300倍と聞くと、震えるくらい恐ろしいですよね。
ここまで力や圧がかかると、歯並びに深刻な影響を与えてしまうのは当然おわかりだと思います。
もう少し詳しく解説すると、食いしばりが歯に与える力は体重の約2~5倍とされ、成人女性の場合、約100kg以上かかるとされています。
一方で矯正治療で歯を動かす際の力は、およそ数十~300gなんです。
日常的にこうした力がかかっていると考えると、そのダメージがとても強いことがおわかりだと思います。
食いしばりが与える様々な影響
習慣化された食いしばりの場合、歯にかかる負担が大きくなります。
以下のような歯並びへの影響が出る可能性が高いです。
1つでも当てはまる方は、もしかしたら食いしばりをしているかもしれません…!
歯の表面が削れる

継続的な食いしばりは、上下の歯が強く接触する頻度が増えて歯への負担が大きくなるでしょう。
結果として、歯の表面を覆うエナメル質が少しずつ削られてしまうのです。
表面が削られると歯が低くなり、歯並び全体のバランスが失われてしまいます。
歯の角度変化や位置移動

前歯が前方向に傾くと出っ歯になってしまったり、歯が移動して歯並びや噛み合わせが悪くなったりするのも食いしばりが原因の1つ。
日常的に歯に負荷がかかると歯を支える骨組織にまで負担が及び、歯が不安定な状態になるでしょう。
歯の欠けや亀裂の発生

強い力がかかることで歯の欠けや亀裂が入ることも。
特に、過去に虫歯治療で神経を抜いた経験がある歯は強度が低下しているため、割れのリスクが高いです。
保存が難しい歯は抜歯が必要になり、結果として歯並びに影響が及ぶでしょう。
歯並びが悪くなったと感じる症状と歯ぎしりとの密接な関係
「最近、歯並びが悪くなった」と感じる方の多くは、食いしばり以外に夜間の歯ぎしりが関係しています。
歯ぎしりは睡眠中に無意識に行われる行為のため、自分では気づきにくいのが特徴です。
歯並びが悪くなったサインとして、以下のような症状が現れることがあります。
前歯の位置が変わる
「以前よりも前歯が前に出てきた感じがする」
「前歯の重なりが気になるようになってきた」
といった変化を感じている方は、歯ぎしりをしている可能性があります!
毎日の歯ぎしりによって少しずつ前歯の位置が変わってきた…ということは珍しくありません。
奥歯の噛み合わせの違和感
「奥歯で噛んだときの感覚が以前より違う…」
「一部の歯だけが強く当たる感じがする」
といった症状も歯ぎしりによる歯並びのサインです。
ちょっとした違和感がある方は、当てはまるかも?
歯の高さの変化
歯ぎしりをすることで歯が摩耗してしまうことがあります。
摩耗とは歯の高さが低くなり、口元の印象が変わって見えてしまうことです。
特に犬歯や前歯の摩耗は見た目にも影響しやすい部分のため、歯の形が変わるのは避けたいですよね。
池袋キュア矯正歯科では、このような「歯並びが悪くなった」というお悩みで来院される患者様が増えています。
詳しい検査により歯ぎしりとの関連性を調べて適切な治療計画を立てていきますので、気になる方はお気軽にご相談くださいね。
食いしばりと歯ぎしりの違い

ここまで、食いしばりと歯ぎしりについて紹介してきました。
ですが、食いしばりと歯ぎしりの違いについて、よくわからない方は多いのではないでしょうか?
どちらも歯並びに深刻な影響を与える行為ですが、違いは明確にあります。
ここでは双方の違いについて詳しく解説していきましょう。
食いしばりの種類と起こるタイミング
食いしばりは、寝ている以外に加えて日中起きているときにも歯を強く噛みしめる行為です。
上下の歯同士で強く噛みしめることから、歯ぎしりのような「ギリギリ」という音はほとんどありません。
この習慣には、以下のような特徴があります。
食いしばりの種類
- 意識的な食いしばり:何かに集中したり力を入れたりするときに意図的に行う
- 無意識な食いしばり:ストレスや習慣により無意識に行う
食いしばりが起こりやすいタイミング
- 仕事や勉強に集中しているとき
- スポーツをしているとき(特に力を入れる瞬間)
- 重いものを持ち上げるとき
- ストレスや緊張を感じているとき
- スマートフォンやパソコンを長時間使用しているとき
※
食いしばりのほとんどは日中で起こるため自分で気づきやすく、意識的なコントロールで制御しやすいのが特徴です。
食いしばりが習慣化すると無意識でもするようになるため、歯並びへの悪影響が深刻になることも。
歯ぎしりの特徴と歯並びへの影響
歯ぎしりは、主に夜間である睡眠中に無意識下で起こりやすい行為です。
食いしばりとは異なり、上下の歯同士をこすり合ったり噛みしめたりします。
医学的には「ブラキシズム」と呼ばれており、耳にしたことがある方もいるかもしれません。
〈歯ぎしりの3つのタイプ〉
- グラインディング(臼磨型)
上下の歯をギリギリとこすり合わせるタイプで、最も一般的な歯ぎしりです。
強い摩擦力により歯の表面が平らに削れてしまい、歯並びや噛み合わせに大きな変化をもたらします。
- クレンチング(噛みしめ型)
音を立てずに上下の歯を強く噛みしめるタイプの歯ぎしりです。
食いしばりと似ていますが、睡眠中に無意識で行われる点が異なります。
歯を横方向に動かさないため音は出ませんが、歯や顎関節への負担は非常に大きいです。
- タッピング(タップ型)
上下の歯をカチカチと連続的に触れ合わせるタイプの歯ぎしりです。
比較的珍しいタイプですが、持続的な刺激により歯並びに影響を与えることがあります。
食いしばりが起こる主な3つの原因

歯に大きな負担がかかる食いしばりは、どのようにして起こるのか疑問ですよね。
なぜ症状が出るのか、原因を以下にまとめました。
心当たりがある方は、危険なサインです!
①過度なストレス
最も多い原因だといわれているのが、過度なストレスです。
仕事のプレッシャーや人間関係の悩み、緊張している場面や出来事などストレスを抱えると、口周りの筋肉が緊張して食いしばりを起こしやすくなります。
また、日中に感じたストレスは夜間の歯ぎしりとして現れることも多く、睡眠中に無意識のうちにストレス発散をしようとする反応が起こります。
特に責任感の強い方や完璧主義の傾向がある方、真面目で我慢強い性格の方は、ストレスを溜め込みやすく食いしばりが習慣化しやすいとされているのが現状です。
現代社会では多くの人が何らかのストレスを抱えており、そのストレスが歯並びに悪影響を与えているケースが増える傾向にあるでしょう。
②歯並びや噛み合わせが悪い
そもそも噛み合わせが安定していないと、歯は安定した位置を探そうと無意識に食いしばりをしてしまうことがあります。
上下の歯の噛み合わせが悪いことで一部の歯にだけ先に当たり、負担が偏りやすいです。
ほかにも歯並びが悪いことがストレスになると筋肉の緊張を引き起こし、食いしばりにつながるケースも。
このように、歯並びの悪さと食いしばりは相互に影響し合う悪循環を生み出しやすいのです。
③癖になっている
仕事やスマホなど、何かに集中しているときに無意識に噛みしめてしまう癖になっている人は多くいます。
ほかにもスポーツをしている人の場合、力が入るタイミングで奥歯をグッと噛みこむ癖を持つことも…。
これは奥歯を噛みしめることで集中力を向上させようとするためです。
もし、心当たりがある方は危険なサインを見逃さないようにしましょう!
食いしばりを改善する治療方法

食いしばりは、さまざまな原因によって起こります。
ですが、治療法によっては改善する見込みが高い症状です。
治療のほかにも予防を意識することで、症状が緩和されることもありますよ。
ぜひ、取り入れてみてください!
行動変容を意識する
無意識に食いしばりをしている方は、意識的に行動を変えていくことをおすすめします。
安静時は通常、上下の歯が離れた状態にあります。
できれば、定期的に自分の歯が接触していないか確認してみましょう。
例えば、スマホを触っているときなど何か日常的に意識するためのキッカケになるようなことを作っておくといいですね!
ナイトガードをする
歯や顎関節を守るために「ナイトガード」というマウスピースを用いた治療法も改善のために取り入れたい手法です。
ナイトガードをつけることで歯や顎にかかる負担を分散させることが可能になります。
力を分散させることで、筋肉の緊張を和らげる効果が期待できますよ。
矯正治療をする
歯並びが原因の食いしばりや歯ぎしりの場合、矯正治療が最適です。
噛み合わせを整えることで歯全体に均等に力が分散されるようになり、余計な筋肉の緊張や
一部の歯への負担を解消することができます。
歯並びの状態や患者様の生活状況に応じて治療法を考慮していくため、一度当院のカウンセリングを受けてみることをおすすめします。
治療期間や金額などもご相談くださいね。
食いしばりが気になる方は、当院で詳しい検査をしてみませんか?

食いしばりや歯ぎしりは誰にでも起こり得る症状です。
決して珍しくない症状ではありますが、そのまま放置することで様々なリスクを背負うことになるでしょう。
早い段階で改善できると将来的に悩む心配がありません。
歯並びの悪化や全身の健康問題に支障が出ないうちに、早めの改善や予防をしていきましょう!
当院では、こうした日常的な癖や習慣のお悩みにも対応しています。
まずはカウンセリングを通して、今の状況を把握することも大切な一歩ですよ。
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