投稿日:2021.10.16
海外の矯正歯科学会
皆さま、こんにちは!
前回に続いてブログを担当させていただきます、歯科衛生士の酒井です。
今回は私が出席した海外の矯正学会についてお話をさせていただきます。
【前回の記事】
2021.10.9『歯科衛生士に対する考えと将来像』
ESLO:ヨーロッパ舌側矯正歯科学会
2014年の6月に初めて海外の学会に参加させていただきました。
デジタル矯正を詳しく知ると共に下側矯正歯科について視野を広げるため、ESLO:ヨーロッパ舌側矯正歯科学会に参加をさせていただきました。
こちらの学会は2年に一度開催され、この時はイタリアが会場でした。
場所はイタリア北部のミラノから鉄道で30分程に位置するコモ湖周辺の避暑地で自然豊かで古城が点在したり非常に風光明媚な場所でした。
ヨーロッパを中心に各国のドクターが集まり、日本からもたくさんの先生方が出席されていました。
最先端の発表や症例を拝見することはとても刺激になりました。
この時に渋谷矯正歯科の理事長である東海林先生はESLOの認定医の資格をとられました。
発表以外にも症例が展示されており、この時すでに症例模型は口腔内をスキャンして、そのデータを3Dプリンタで造形したものだたので、ヨーロッパの矯正歯科学会はデジタル矯正について、かなり進歩していました。
DGLO:ドイツ舌側矯正歯科学会
2015年1月ドイツのベルリンで、DGLO:ドイツ舌側矯正歯科学会が開かれました。
学会発表では、3次元と様々な技術が紹介されており、改めてこれからは本格的に矯正治療の3D化が進んでいくことを実感しました。
デジタル矯正の利点の他にも課題についても考えさせられました。
学会の最終日にはGALAパーティが行われて、夕食を兼ねて海外のスタッフの方達と交流を深めることができました。
この時のDGLOの大会長を務められたM r.Bittner先生のクリニックを視察させていただく機会を得ました。
我々のクリニックよりも早くからデジタル矯正を取り入れておられ、院内システム等たくさんの事を学ばせていただきました。
また、先生のクリニックはインターナショナルに溢れていて、ドイツ国外出身の方もいて、遠くはロシア出身のスタッフの方がいらしたのは驚きでした。
余談ですが、院内ツアーの時に勤務されているスタッフの方々と同じネームプレートを作っていただきました。
このはからいに私は心から感激して、いまでも大切にしています。
ESLO:ヨーロッパ舌側矯正歯科学会
2016年ギリシャのアテネで行われたESLO:ヨーロッパ下側矯正歯科学会ではコデンタルとして、ポスター発表をさせていただきました。
テーマは「デジタル矯正における歯科衛生士の役割について」です。
初めて海外の学会での発表になり、語学の問題もそうですが、規定が厳しくてかなり苦労したことを覚えています。
6月末から7月初めに開催されたのですが、この時期のアテネは30度近い気温で湿度が低いのでカラッとしていますが、日差しも強く真夏のような暑さでした。
症例発表以外にも学会会場には矯正機器メーカーの展示も行われていて、最新の光学スキャナの試用ができたり、3Dプリンタの見学などもできます。
この時期の光学スキャナに求められていたのは、操作性の良さです。
お口の中に入るものなので、形状や大きさについてはできるだけ小さくて患者さんの負担にならないようにすることが課題でした。
そのためにはカメラの性能も短時間で正確に読み取ることができる精度が必要でした。
今回は海外の学会について述べさせていただきました。
私が考える歯科衛生士の将来像につきましては、また別の機会にのべさせて頂きたいと思います。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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