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投稿日:2023.5.20

矮小歯ってなに?治療は必要なの?

皆さん、こんにちは、池袋駅前歯科・矯正歯科です。
みなさんは「永久歯が生えてきたはずなのにサイズが小さい」と、こんな経験はありませんか?
もしかしたら、みなさんのお口の中を見ると、全て永久歯のはずが1本もしくは2本、小さな歯があるかもしれません。
このように歯のサイズが明らかに小さい歯を歯科専門用語では「矮小歯(わいしょうし)」と呼びます。
矮小歯は、一般的な永久歯と比べて著しく小さいサイズを持つ形態異常の一種です。
「形態異常」という言葉を聞くと、不安に感じる方もいるかもしれませんが、矮小歯は必ずしも治療が必要なわけではありません。
ただし、矮小歯があることで、見た目や歯並びに影響を与えるケースもあります。
そこで今回は、矮小歯の原因や治療が必要になる状況、さらに効果的な治療方法について詳しく解説します。

矮小歯とは?その特徴と原因

斜め上を見る女性

矮小歯ってどんな歯?

矮小歯とは、通常の歯と比べたときに一際サイズが小さい歯のことを指します。
これは歯の形態異常の一種であり、問題がなければ特に治療が必要なわけではありません。
矮小歯は、主に上顎の前から2番目の歯(歯科では側切歯と呼ぶ)や親知らずに見られることが多く、過剰歯として発現することもあります。
矮小歯が側切歯に現れた場合、前歯に位置するため、見た目を気にする方も多く、コンプレックスに感じることがあります。
この歯は通常の側切歯の形状とは異なり、円錐形で、先に向かって細くなる形状をしています。

矮小歯が生じる原因とは?

疑問マークと顔マーク

矮小歯の主な原因については、まだ明確に解明されていない部分が多いです。
両親や祖父母からの遺伝的要因や、ビタミンD不足などの環境的要因などと言われています。
ビタミンDははや骨を作るのに必要な栄養素とされており、これが成長過程で不足することによって矮小歯が形成されるのではないかという考えもあります。

矮小歯は治療すべき?治療が必要なケースとは

青い髪色の白衣の男性

矮小歯の影響で口腔内に起きるデメリットは、歯のサイズが著しく小さいことで上下の歯のバランスが合わず噛み合わせが崩れたり、矮小歯が原因で歯と歯の間にスペースができてしまうため、食べ物がつまりやすくなることが挙げられます。
また、矮小歯によって生じた隙間が目立ち、見た目に違和感を感じさせることもあります。
特に前歯に矮小歯があると、目立ちやすいため、コンプレックスに感じる方も少なくありません。
また、矮小歯は歯冠だけでなく、歯根が短い場合もあるのが特徴です。歯根が短いと歯の強度が不十分なため、他の歯より早く脱落してしまうリスクも高まります。
なぜなら、顎の骨が溶けていく歯周病になると歯根が短い分、他の歯よりも早く脱落する可能性が非常に高いからです。

機能的に問題がなければ必ずしも治療する必要はありませんが、見た目や歯並びに問題がある場合は治療が必要になる場合があります。
歯列矯正をおすすめする例を2つ紹介します。
当院の治療内容について詳しくはこちら>>>

歯と歯の間の隙間ができている場合

全体的に歯と歯の間にスペースがある場合は、食べ物がつまりやすく、それが原因で虫歯になったり歯周病になる可能性が高まります。
また、物がつまったまま気づかずに放っておくと食べ物が歯茎及び顎の骨を圧迫し、顎の骨が吸収されてしまい歯の喪失を助長してしまう恐れがあります。

歯が小さいことにより噛み合わせのバランスが崩れている

矮小歯によって上下の噛み合わせに問題を抱えることがあります。
このような場合、食事の際にきちんと食べ物を咀嚼することができず、消化器官に負担をかけることがあります。
さらに、正しい噛み合わせでない場合、顎の関節に負担をかけてしまうことがあります。
顎の関節に負担がかかると、顎の関節がカクカク音が鳴ったり、顎が開きにくく、関節に痛みを感じる「顎関節症」を引き起こすことがあります。
このように、矮小歯が原因で口腔内や全身に健康への悪影響が及ぶと判断された場合は、矯正治療や他の適切な治療法での改善を検討することが推奨されます。

矯正治療で矮小歯を改善するメリット

パソコンを持つビジネスウーマン

見た目の改善

矯正治療で矮小歯や周りの歯の位置を調整することができ、全体の歯並びがきれいに揃います。
矮小歯によって生じた歯と歯の間の隙間を閉じることで見た目の印象が大きく変わります。
歯並びを整えることでコンプレックスが解消され、自信を持つことができるでしょう。
ただし、歯の大きさ自体は変化しないので注意が必要です。

セルフケアの向上

歯がきれいに並んだことにより、お手入れに対するモチベーションがグンと上がることがあります。
矯正期間中は自身の歯並びを観察する習慣が身につき、矯正終了後も自身の歯をチェックする時間が増えることがあります。
そうすると、歯の汚れなどに気づきやすくセルフケアを念入りにする習慣が身につきます。
そして、矯正後歯が正しい位置に並んだことにより思考や食べかすが溜まりにくくなることがあります。
さらに、歯がきれいに並ぶと歯ブラシやフロスが届きやすくなり、セルフケアがしやすくなります。
その結果、虫歯や歯周病の予防にもつながります。

噛み合わせの改善で全身が健康に

歯や顎を正しい位置に調整することで、全体のバランスが整い噛み合わせも改善します。
その結果、しっかり食べ物を咀嚼することができるようになります。
噛み合わせが改善されると、消化がスムーズに行われ、胃腸への負担が軽減されるため、全身の健康にもいい影響を与えます。
また、正しい噛み合わせによって、顎関節への負担も減り、顎関節症のリスク軽減にもつながります。

矯正をおすすめしないケース

バツサインをする中年男性

極端に小さい歯の場合

極端に小さい矮小歯の場合は、矯正で並べることによって負担がかかり、歯の保存が困難になる恐れがあります。
そのため、レントゲン写真などで状態をきちんと確認する必要があります。
状態によっては、矮小歯を抜歯して歯列矯正を行うことがあります。矮小歯を抜歯してできたスペースを埋めていく方法です。
しかし、矮小歯を抜歯するのが適切かどうかはそれぞれの状況により異なるため、きちんと診査し判断しなければなりません。
矮小歯の歯列矯正において、矮小歯の将来の喪失リスクを解決し、口腔内の長期的な安定を測ることができる場合は矮小歯を抜く方法を選択します。
また、歯列矯正ではなく後で説明する補綴治療などで矮小歯を大きく見せ、見た目を改善することもできます。

まとめ

歯科医師女性の上半身

矮小歯はよく目にする形態異常のひとつで他の歯と比べて歯の大きさが小さい歯のことを指し、好発部位は前から2番目の前歯である側切歯と親知らずです。
矮小歯は問題がない場合治療を要しませんが、審美的問題や噛み合わせに異常がある場合は歯列矯正や補綴治療などで改善する必要があります。
特に、前歯に矮小歯が現れた場合は見える位置にあるため歯と歯の間が目立つ場合があります。
噛み合わせに異常がある場合は顎の関節に痛みを感じる顎関節症を引き起こしたり、食べ物をしっかり噛めずに胃や腸に負担をかけ、消化不良を起こしてしまう恐れがあります。

しかし矯正治療で噛み合わせや歯の位置を正しいポジションに動かすことで、これらの問題が解決されることが多いです。
さらに、問題を解決するだけでなく、自身の口腔内を鏡で見る習慣が身につき、セルフケアへのモチベーションも高まるかもしれません。
また、極端に歯が小さい場合は歯列矯正で無理に力を加えることに適していない場合もあります。
もし、歯が小さいことをコンプレックスに思われている場合は一度、矯正専門の歯科医院で検査を受け、最適な治療方法が選択できるように歯科医に相談してみましょう。
歯並びでお悩みの方はぜひ当院のカウンセリングでご相談くださいね。
当院の治療費用について詳しくはこちら>>>
当院のカウンセリングについて詳しくはこちら>>>

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