投稿日:2025.6.4
歯列矯正をしたいけどお金がない!!費用を抑えるにはどうしたらいい?!
皆さん、こんにちは。
池袋キュア矯正歯科です。
「歯」は、その人の第一印象を決定づける重要な部位です。
その重要性に気づいた方は「矯正治療を今すぐ受けたい!」と動きだします。
しかし、日本の歯列矯正は「自費」の治療ですので、どうしても高額になってしまうのです。
始めたいけど高額だから先延ばしに…と、気が付けば本来始めていればとっくに矯正治療が終わっている程の期間を無駄にされている方もいらっしゃいます。
今回は、高額な矯正治療の費用をいかに抑えていくかを紹介致します!
目次
【まずは基本】矯正治療にかかる費用はどのくらい?
矯正治療は自費治療です。自費治療となるとクリニックごとに費用が自由設定できる為、金額やシステムが異なります。
システムをしっかりと理解していないと、一見安く見えてもいざ始めた時に想像以上に高額になったということもあります。
全体矯正
全体矯正とは、上下の第二大臼歯(親知らずの手前)までの全ての歯が動く対象となる治療方法です。
歯列の乱れは勿論、嚙み合わせを改善したり、口元後退などの審美的な治療まで対応できるデフォルトの矯正治療です。
【メリット】
トータル改善◎
妥協しなくてはいけない点が最小限に抑えられる為、満足度が高い。
【デメリット】
費用が高額
矯正期間が1.5~3年程
【平均費用】
♢マウスピース矯正 90~110万
♢表側矯正 80~100万
♢裏側矯正 120~150万
部分矯正
部分矯正とは、一部のみ矯正治療を行う方法です。
嚙み合わせの改善や、口元後退といった上下の歯列をバランスよく動かす必要のある治療はできません。
【メリット】
費用が安い◎
矯正期間が0.5~1.5年
【デメリット】
妥協しなくてはいけない点が多い為、満足度が低い
【平均費用】
♢片顎前歯のみ 50万前後
♢上下顎前歯のみ 80万前後
♢片顎全体 80万前後
システムの違い
実は、矯正治療の料金システムは2パターンあります。
このシステムに着目してクリニックを決めないと、大幅に予算オーバーという結果にもなりかねません!
【加算式】
最もメジャーな料金システムです。
装置代、施術代、その他装置代等がその都度加算されていくのが特徴です。
契約時に支払うのは装置代のみの為、最初の負担が軽減されています。
その後、通院する度に費用が加算されていくのですが、矯正治療は確実な期間を割り出すことができません。どうしても歯の動きによって前後差が生じます。
つまり、通院期間が予定より長引いてしまうこともあり、比例して支払い総額もどんどん増していくことになります。
【トータルフィー制】
近年少しずつ浸透しているシステムです。
装置代にその他費用が全て含まれた状態で提示しているのが特徴です。
通院費等が含まれている分、契約時に支払う費用は加算式よりも高額になりますが、その後の通院で費用が発生することが一切ない為、安心して通院できると感じる方が多くいらっしゃいます。
2万円から矯正治療ができる等の広告は本当なの?
近年、SNSを中心に「2万円から矯正治療ができる!」「矯正期間がたったの3ヶ月!」というような広告を目にすることがあります。
あの広告は本当なのでしょうか?
答えは「嘘ではない」です!
数万円からスタートできるという場合は、システムが通常の矯正治療と異なります。
実は近年の矯正治療には、従来同様に最後(完成)までの治療計画を立てて治療を開始するパターンの他に、患者様の購入したい枚数のみマウスピースを購入して矯正を進めるパターンがあります。
この広告の場合は後者で、1~3枚のみの購入ならば広告の内容通りの金額帯、矯正期間となります。なので「嘘ではない」のです。ですが、10枚以下で満足のいく改善まで持っていける方というのはほとんどいません。
様々な例における、おおよその必要マウスピースの枚数を書き出してみます。
※必要枚数は個人差があります。以下の枚数はあくまでも目安です。
〇再矯正の場合(軽度の後戻り)・・・3~14枚程度
〇初矯正の場合(軽度の凸凹改善)・・・14~100枚程度
〇初矯正の場合(中度の凸凹改善及び嚙み合わせ改善)・・・60枚~150枚程度
〇初矯正の場合(重度の凸凹改善及び嚙み合わせ改善)・・・150枚~300枚程度
このように、かなりの枚数を使用して矯正治療を進めていく必要があります。
ですので、何度も言いますが広告自体は嘘ではありません。
しかし、「安く矯正ができるなら…」と鵜呑みにし、システムを理解せずに矯正治療を始めて「何枚か買って矯正治療をしたのに、なにも変わらなかった」と後悔している方も多くいらっしゃいます。
費用を抑える為のポイント
様々な広告が飛び交う時代です。
その中で、後悔のない矯正治療を行う為には以下のポイントを押さえておくことが重要です!
広告だけでなく、最低でもクリニックホームページの「料金表」「治療内容」を確認する
当たり前のことのように感じますが、ホームページをあまり見ていないという方は意外と多くいらっしゃいます。
「カウンセリングや契約時に確認すればいいや」という考えの方が増えてきているのでしょう。
しかし、文字としての情報は確実性が高く、確認しておくに越したことはありません。
何件かのクリニックで検査を受けてみる
矯正治療は特殊で、契約前に精密検査で数万の費用がかかります。
安いものではない為、精密検査の費用を抑えたいと感じる方が多くいらっしゃいます。
その結果、「カウンセリングは5、6件行ったがまだ精密検査はしていない」という方を多く見てきました。
しかし、矯正治療は自費であるが故にクリニックによって金額が異なります。また医療である為、先生によって治療方針や提供する矯正装置も異なります。
金額についてはHPやカウンセリングで確認ができますが、治療方針、推奨装置の種類等は精密検査をしないとわからない領域です。
「カウンセリングを沢山回って、契約したいクリニックを決めたら精密検査を受ける」というお考えの方が稀にいらっしゃいますが、一番重要な情報が不確かな中で決めるのはおすすめできかねます。
治療方針が異なるということは、「ここでは部分矯正でできる」「ここでは全体矯正抜歯あり」など、費用に関わる点が大きく変わる可能性があります。
ですので、最低でも2件で精密検査を受け治療方針の比較をすることで、より納得のいく費用で治療を受けることができるでしょう。
料金システム/割引を確認する
気になるクリニックの提示している料金が「トータルフィー(料金固定型)」なのか、「加算型」なのかで、総額が変わる可能性があります。特に、抜歯を用いる矯正治療は矯正のトータル期間が比較的長期になりやすいです。
加算式の場合、毎月の通院費や施術内容によっては追加費用が発生する為、期間が延びる可能性、補助装置を用いた施術が提案される可能性が高い抜歯を用いる矯正治療については、「トータルフィー」のクリニックのほうが総額が安く済む可能性があります。
また、割引の種類や条件もクリニックによって異なります。
割引をうまく使えば破格の値段で理想の矯正治療が受けられることもあります。
医療費控除を利用する
矯正治療は自費ですが、審美重視の無理な治療でない限りは医療費控除が適用可能です。
医療費控除とは、年間でかかった医療費(基本保険治療)総額20万円以上の高額医療費を確定申告することで収入に応じて国から還付金をもらえる制度のことです。
手続きはご自身で行う必要がある為、手間はかかりますが、活用することでより費用を抑えられます。
まとめ
矯正治療は自費治療の為、高額となります。また、クリニックによって金額、システム、治療方針のどれもが異なります。
矯正治療の費用を抑える為には、単に料金表の数字だけでなく、どのようなシステムなのか、まだどんな仕上がりになるのか(納得できる仕上がりなのか)の総合判断が必要です。
当院では、カウンセリングに力を入れており、矯正治療の基本的な説明は勿論、主訴に対するアプローチ方法としてどのようなものが提案される可能性があるのか、それに対するリスク等もご説明しております。
「自分の歯を治すにはどの程度費用が必要で、どんな治療方法が適しているんだろうか」とお悩みの方は是非当院のカウンセリングへお越しください。
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