投稿日:2025.6.3
怖がらなくていい?歯列矯正中に感じる痛みの原因と対処法についてご紹介!
こんにちは!
池袋キュア矯正歯科です。
「歯列矯正は我慢できないぐらい痛い」
「矯正中はごはんが食べられない」などの体験談を聞いて、矯正治療中の痛みに不安を感じている人も多いのではないでしょうか。
痛みに個人差はありますが、痛みを感じるのには治療ならではの理由と原因があるので怖がったり不安になったりする必要はありません。
また痛みに対する対処法もこの記事でお伝えしますので、矯正中の痛みが心配な方は是非参考にしてくださいね。
目次
歯列矯正中どんな時に痛むのか
歯列矯正中に痛むケースは以下のとおりです。
- 装置を初めて装着したとき
- 装置を調整・交換したとき
- 噛み合わせが変化したとき
- 食事しているとき
- 顎間ゴムを使用しているとき
矯正治療中の痛む程度には個人差があります。
それぞれ詳しくみていきましょう。
装置を初めて装着したとき
矯正装置を初めて装着したときから2、3日は必ず痛みがあるでしょう。
マウスピース型矯正はマウスピースを装着してから3日程度、ワイヤー矯正であれば1週間程度は歯が動くことや装置による違和感で痛みが続くことがあります。
マウスピース型矯正は圧迫感も痛みに繋がることがあり、ワイヤー矯正も粘膜が慣れるまでは傷などができ痛みが生じてしまうのです。
装置を調整・交換したとき
新しいマウスピースに変えた時や、ワイヤー矯正でワイヤーを交換したときは痛みが起きやすいです。
新たに力を加えるため力のプレッシャーを感じることが多いのです。
噛み合わせが変化したとき
矯正力が加わり、歯が動くことで噛み合わせが変化します。
今まで噛んでいなかった歯が噛み合ったり、動く工程で一時的に歯が強く当たってしまったりすることで痛みがでます。
食事しているとき
矯正中は歯と歯槽骨の間でクッションの役割をしている歯根膜が伸び縮みしているため、敏感になっています。
食事のときに硬いものを噛むなど必要以上に圧を加えると、歯根膜から直接伝わり痛みへと変わる可能性があります。
抜歯したとき
抜歯が必要な歯並びの場合、歯を抜いた後は痛みがあります。
抜歯時は麻酔するため痛みはありませんが、麻酔がきれた後は痛みを感じます。
ただし痛み止めを服用すると落ち着く程度なので心配の必要はありません。
顎間ゴムを使用しているとき
噛み合わせを整える治療で顎間ゴムを使用することがあります。
上下のゴムで顎の位置を整えるため痛みを感じることがあるでしょう。
矯正中の痛みは歯が動いている証拠
矯正治療中は装置によって歯を動かしているため、どうしても痛みが出てしまいます。
特に前歯は奥歯に比べて歯根が細く骨も薄いため痛みを感じやすいので、前歯で食べ物を噛みちぎることが難しい人もいます。
前向きに考えると矯正中の歯の痛みは歯が動いている証拠とも考えられますよね。
矯正によって歯並びや噛み合わせが改善され見た目も変わります。ご自身の理想に近づくためにも、踏ん張り時かもしれません。
ただ、どうしてもツラくて我慢できないときがあれば、スタッフに遠慮なく相談くださいね。
歯列矯正中に感じる痛みの原因
矯正中に感じる痛みには、歯が動く以外にもさまざまな原因があります。
それぞれ詳しくみていきましょう。
歯が動くことによる痛み
ワイヤー矯正は1ヶ月で0.5mm~1.0mmの動く力をかけています。それに対しマウスピース型矯正は1シートあたり0.25mm動くように設計されています。
それぞれ歯を動くように圧をかけるので、骨が溶かされます。歯槽骨が溶けはじめると同時に痛みを感じる物質が出るため、どうしても痛みが出てしまうのです。
器具が粘膜や舌に当たる
矯正の器具が粘膜や舌に当たるため痛みや違和感があります。
マウスピース型矯正であればマウスピースの縁やアタッチメントが、ワイヤー矯正であればブラケットやワイヤーが頬っぺたや舌に当たってしまいます。
また、ブラケットが取れてしまって粘膜に当たってしまっていることもあるでしょう。
マウスピースは装着している圧迫感程度であることが多いですが、ワイヤー矯正の場合は傷になり口内炎ができることもあるため、痛みが強く出ることもあります。
歯根膜が敏感になっている
歯が矯正力によって動く際に歯根膜が伸縮します。
伸縮している歯根膜は過敏になっているため、噛んだ時の衝撃が和らぎにくいことがあるのです。
したがって硬いものを噛んだり前歯で噛みちぎったりすることが難しくなってしまいます。
食事の際に柔らかいものを食べる、1口サイズに細かくするなどの工夫が必要になることもあるでしょう。
虫歯・歯周病
虫歯や歯周病の痛みにも注意が必要です。
特にワイヤー矯正は取り外しができないため、装置周りやワイヤーの下など細かい所までブラッシングするよう心がけましょう。
飲食後のマウスピースを装着する前にも歯をキレイにする必要があります。
ケアをサボってしまうと虫歯になり、歯茎の炎症から歯周病にも繋がってしまうので注意してください。
歯列矯正中の痛みの対処法
矯正中に痛みが出たら我慢せず以下のことを試してみてください。
痛み止めを服用する
歯が動く痛みは鎮痛剤を服用することで軽減することができます。
ただし、ロキソニンなどのイブプロフェンが配合されている痛み止めは歯が動くことを抑えてしまう作用が働いてしまうため、バファリンなどのアセトアミノフェンが配合された痛み止めを服用するようにしましょう。
もし、治療中の痛みが心配であれば歯科医師に相談し、あらかじめ頓服薬として鎮痛剤を処方してもらうのも1つです。
矯正用ワックスでカバーする
矯正用ワックスで粘膜に当たる部分をカバーすることもできます。
特に矯正治療を始めたばかりの頃は粘膜が慣れておらず傷になりやすいので、傷になりそうな装置やワイヤーの先端にワックスを付けることで直接当たることを防ぎます。
ワックスは食事と一緒に飲みこんでも問題ありませんし、痛みを取ることが最優先ですから、器具の気になる箇所は痛みが出る前にカバーしておくのもいいでしょう。
硬い食べ物を避ける
矯正中は歯根膜のクッション機能が働かないため、硬い食べ物は避けるようにしましょう。
特に、前歯は根が細く骨も薄いため奥歯よりも痛みが強く出る傾向にあります。
前歯を使って噛みちぎる必要がある食べ物などは1口サイズに細かくしたり、柔らかい物を食べたりして工夫するようにしてください。
歯科医師に相談する
どうしても我慢できない痛みが続くようであれば歯科医師に相談してください。
ワイヤーにかかる力を緩めたり、ワイヤーが長くなっている箇所はカットしたりできます。
また、マウスピース型矯正であれば正しくフィットしているかの確認や、ひとつ前のマウスピースをもう1度使用するなどのアドバイスすることが可能です。
状態によっては治療計画を見直すこともあるでしょう。
何かしらの問題が起きている可能性も少なくはありませんから、気になる痛みがあれば遠慮せず歯科医師または当院スタッフに相談してくださいね。
メンテナンスを怠らない
虫歯や歯周病による痛みなのか、歯が動く痛みなのか分からなくならないようメンテナンスは欠かさないようにしましょう。
矯正治療中は虫歯や歯周病のリスクが高くなってしまいます。
特にワイヤー矯正をしている方はご自身でのセルフケアに限界があります。
細かな部分はプロに任せて歯を清潔に保つよう心がけてくださいね。
まとめ
今回は歯列矯正中に感じる痛みについて、原因と対処法についてお伝えしました。
矯正は歯を動かす治療のためどうしても痛みを伴います。
ただし、鎮痛剤や必要に応じて矯正用ワックスを使用することで軽減できることもあるのです。
また痛みの感じ方には個人差があるため必ず痛みが出る、出ないと断言できないのも事実です。
装置による痛みを避けるのであればマウスピース型矯正のほうがいいかもしれません。
痛みに対してどうしても心配や不安がある方は適切な治療法をご提案しますので、池袋キュア矯正歯科のスタッフにお声がけくださいね。
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