投稿日:2025.4.28
すきっ歯(空隙歯列)は矯正で治せるの?
こんにちは。
池袋キュア矯正歯科です。
前歯にすき間が開いていると、見た目が気になる方も多いのではないでしょうか。
その見た目を改善するためにできる治療法は矯正治療と詰め物・被せ物の治療です。
すきっ歯をそのまま放置すると様々なデメリットがありますので、早めに改善した方が良い歯並びです。
そこで今回は、すきっ歯の治療法や放置した時のデメリットについてご紹介します。
目次
すきっ歯はどのような状態?
すきっ歯は空隙歯列とも呼ばれ、むし歯ではなく、歯と歯の間にすき間が開いている状態です。
上の前歯2本にすき間が開いている状態を「正中離開」といいます。
すきっ歯は、審美的にもコンプレックスになりやすい歯並びですが、むし歯になりやすい、滑舌に影響が出るなど機能的にもデメリットの多い歯並びです。
すきっ歯の原因とは
・先天的な要因
歯の大きさが小さい
歯の大きさには個性があり、歯の小さい方もいます。
歯列に対して歯が小さいと、歯と歯の間にすき間があく原因になります。
ただし、乳歯にすき間があるのは、永久歯が生えてくるスペースを確保するためなので、永久歯が生えてくるとすき間が埋まることが多いでしょう。
永久歯が生え変わってもすき間がある場合は、改善が必要です。
歯の本数が少ない
大人の方の永久歯は28本で、親知らずを含めると32本あります。
親知らずは、生えてこない場合や顎の骨の中に埋まっていることもあります。
先天的に永久歯が28本より少ない方は先天性欠損の可能性があり、歯と歯のすき間があく場合があります。
上下のかみ合わせのバランスが悪くなる可能性もあるため、かみ合わせに不具合が出ることが多い歯並びです。
・後天的な要因
舌のくせがある
舌で歯を押すくせや前歯から舌を出すくせ(舌癖)は、歯並びの不正につながります。
前歯を押していることで、すき間が開いてきてしまうことも。
安静にしている時の舌の正しい位置は、上顎の少し出ている部分です。
この位置に舌がついていないと、前歯を押しやすくなってしまい、すきっ歯の原因につながります。
口呼吸をしていると、この位置に舌がつきにくくなります。
また、口呼吸には様々なデメリットがあり、唾液の働きが弱くなるため、むし歯や歯周病のリスクが高くなる、感染症のリスクが高くなる、歯並びの不正につながる、口臭の原因になるなどデメリットが多い状態のため、早めに改善するようにしましょう。
歯周病
歯周病は、汚れの中にひそんでいる歯周病菌が増殖して歯茎や歯の周りの組織に炎症を引き起こす疾患です。
悪化すると、歯を支えている骨を溶かしてしまい、歯がグラグラしてしまうことがあります。
そうすると、歯並びの影響が出てしまう場合があり、すきっ歯になってしまうことがあります。
さらに、歯周病が悪化すると歯が抜け落ちてしまうことがありますが、その部分を放置することでほかの歯が少しずつ動いてしまい、すき間が開いてすきっ歯になることもあります。
歯を失った部分を放置しているとかみ合わせの歯が伸びてしまう、かみ合わせが変わるなどデメリットが多いため、早めに治療することが必要です。
歯ぎしり
無意識に歯ぎしりをしていると、体重以上の強い力がかかる場合があります。
そうすると、顎の骨が減少してしまい、歯が動いてしまうこともあり、すきっ歯の原因につながる場合があります。
すきっ歯を放置するデメリット
すきっ歯を放置していると様々なデメリットがあるので、ご紹介します。
・むし歯や歯周病のリスクが高くなる
歯と歯の間にすき間が開いていると、汚れが残りやすくなります。
また、歯ブラシが当たりにくいため、むし歯や歯周病のリスクが高くなります。
・滑舌が悪くなる
歯と歯の間にすき間が開いていると、空気が漏れやすくなります。
そうすると、「サ行」「タ行」「ラ行」などの発音が聞きに取りにくくなります。
・かみ合わせが悪くなる
すきっ歯は、かみ合わせのバランスが崩れている状態です。
かみ合わせが悪いと、食事が食べにくいだけでなく、歯や顎に負担がかかります。
また、口周りの筋肉のバランスが崩れると、首こりや肩こりの原因になってしまうこともあります。
すきっ歯を治す方法
すきっ歯は、矯正治療や詰め物・被せ物の治療で治すことができます。
ワイヤー矯正
ワイヤー矯正は、歯の表面にブラケットとワイヤーを使って、矯正力をかけて歯を動かす方法です。
歯の表側に装置をつける表側矯正と裏側に装置をつける裏側矯正(舌側矯正)があります。
表側矯正
表側矯正は歯の表側に矯正装置をつける固定式の方法で、歴史があり多くの症例があります。
多くの矯正歯科で対応している方法です。
また、歯並びの対応範囲が広く、大幅に歯を動かす症例にも対応しています。
従来は、金属の装置が主流だったため、矯正期間中の見た目が気になってしまうことがありましたが、白の審美ブラケットや審美ワイヤーを選択できるようになり、矯正中の装置の見た目の負担を軽減することができます。
裏側矯正(舌側矯正)
裏側矯正(舌側矯正)は、歯の裏側に矯正装置をつける固定式の方法で、矯正中の装置の見た目がほとんど分からない矯正です。
矯正中の装置の見た目が気になる方におすすめの方法になります。
ただし、歯の裏側に装置をつけるため、歯科医師の技術力や経験が必要です。
そのため、裏側矯正に対応している歯科医院が限られているため、希望している方はホームページなどで確認しましょう。
当院は、多くの裏側矯正(舌側矯正)の症例がありますので、お気軽にご相談ください。
マウスピース型矯正
マウスピース型矯正は、お口の中をスキャンしてぴったり合ったマウスピースを作製します。
段階的に形の違う新しいマウスピースに交換しながら歯を動かす矯正で、取り外しが可能です。
そのため、食事や歯磨きを矯正前と同じように行うことができます。
また、薄い透明のマウスピースを使用するため、矯正中の装置が目立ちにくい方法です。
ただし、1日20~22時間の装着が必要で、食事や歯磨きの時間以外は装着が必要です。
外している時間が長くなってしまうと、マウスピースが合わなくなってしまったり、多くのマウスピースを作りなおさなければいけなかったりすることも。
そのため、マウスピース型矯正は自己管理が必要な方法です。
ダイレクトボンディング法
歯と歯の間にレジンの材料を埋める治療です。
歯と歯をほとんど削ることなく、治療が可能になります。
ただし、経年変化で少しずつ色が黄ばんだように変色してしまうことがあります。
セラミックのクラウン
むし歯の治療などで、むし歯の部分を削ってその上に被せ物をする治療です。
大幅に歯を削る必要があるため、神経を抜いている歯などに適用になります。
天然歯と比較すると、被せ物との間に汚れが入ったり、二次むし歯になったりする可能性があります。
大幅に歯を削ると歯の寿命を縮めてしまうこともあるため、慎重に選択していただくことをおすすめします。
すきっ歯を治すメリット
・歯と歯の間に食べ物が挟まりにくくなる
すき間が改善することで、歯と歯の間に食べ物が挟まりにくくなります。
また、歯ブラシが当たりやすくなることで、口内環境を維持しやすくなります。
・審美性が改善して口元に自信が持てる
口元の印象は、顔の印象を大きく左右します。
すきっ歯でコンプレックスになっていた方は、話す時に口元を覆ってしまう場合もありますが、歯並びが改善することで、そのコンプレックスが解消されるでしょう。
整った歯並びは、口元に自信を持つことができます。
【まとめ】
すきっ歯は、矯正治療で改善ができる歯並びです。
審美的な見た目だけでなく、かみ合わせも改善するため、機能的にも多くのメリットがあります。
しかし、すき間の大きさによっては矯正治療+αが必要となる場合もあります。
当院では、カウンセリングにて矯正治療単体で治る可能性があるのか、または+αの処置が必要となる可能性が高いのかという点もわかりやすくご説明しております。
※正確な診断は精密検査後に致します。
ご自身の歯列がどうすれば綺麗になるのか、気になるという方は是非一度無料カウンセリングにご来院ください!